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(回答先: 死刑にガッツポーズ 小林被告にんまり 奈良女児誘拐殺人 投稿者 たけ(tk) 日時 2006 年 9 月 26 日 23:23:19)
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200609260030.html
小林被告 死刑を望む裏には 現実逃避、社会的孤立
2006年09月26日
「裁判は茶番。もとから死刑を望んでいる」
小林被告が死刑を願う気持ちをはっきりと述べたのは、「反社会性人格障害」などと診断された情状鑑定後、9カ月ぶりに再開した第6回公判(3月27日)だった。
その後の公判で、小林被告は死刑を望む真意や女児の両親に謝罪しない理由などについて聞かれても「言いたくない」と拒み続けた。周囲には、謝罪や反省の言葉は減刑を望んでいるようで本意ではないし、それを促す弁護人にも従いたくないと漏らしていた。その結果、肝心なことには口を閉ざす、開き直ったような態度となった。
警察の取り調べ段階から、小林被告は、死刑確定から1年足らずの04年9月に執行された付属池田小事件の宅間守元死刑囚を例に挙げて「第2の宅間守になりたい」と死刑を望む言葉を口にしていた。
昨年10月に接見した弁護人には「社会が許してくれるのなら生きたい」と揺れる思いも見せたが、朝日新聞記者に小林被告があてた1月16日付の手紙では「やり直す気持ちがなくなり、人を信じて裏切られてきた人生を死刑で終わりたい」と記した。
小林被告と文通をしている月刊誌「創」の篠田博之編集長によると、一般の人から「早く死ね」と書かれた手紙が被告に届くなどしていた。篠田編集長は「どうせ社会は受け入れてくれない、と世の中への未練を断ち切ってしまったのでは」とみる。
公判で、小林被告が感情をあらわにしたのは、小4の時に亡くなった自分の母親について聞かれたときだった。法廷で「(その後は)生き続ける方がつらい」とすすり泣いた。
小林被告は左目の視力が低いことなどから小・中学時代にいじめにあい、そりの合わない父親から度重なる暴力を受けていたと語っている。唯一、自分を守り、認めてくれていたのが母親だった。
5月25日の第8回公判では、女児の両親が言葉を詰まらせながら心情を述べた。その感想を、小林被告は接見した篠田編集長に「あの子はすごく親に愛されていたんだな。うらやましい」と語った。その一方、両親の痛みを思いやる言葉はなかったという。
公判を傍聴したことがある前奈良大教授で臨床心理士の藤掛永良さん(72)は「小林被告はその生い立ちから、世の中に対する敵意や仕返ししたい気持ちを募らせた。自分を被害者だと思い、孤立無援の世界にいると感じているのでは。つらい現実から逃避するために死を望んでいる」と分析する。
奈良県警の捜査員は「小林被告が心の底から死刑を望んでいるとは思えない。誰にも相手にされず強がっているだけに見える」と話す。
今夏、小林被告は弁護人に数珠の差し入れを求めて、数珠を受け取った。「母親と女児の冥福を祈っている」と話しているという。