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(回答先: 「学校に行けば行くほど人間的な感情がすり減ってしまう」という日本の教育事情（うさぎの小部屋） 投稿者 下戸彩 日時 2006 年 9 月 23 日 21:57:22)
http://d.hatena.ne.jp/pinsuke/20060922/1158895898 から転載。
2006-09-22
■変わった学校
私の卒業したとある学校の話です
プライバシー保護のため、若干細部は変えてありますが、ほぼ体験談だと
思って下さい
社会科の授業（ほんの一例）
丸ごと1時間 「奥崎健三」の話
丸ごと1時間 「今日はやる気が出ない」と言って、指名した生徒に好きな話をさせる
毎年日本史は応仁の乱で終わる
もっときわどい授業もありましたが、自粛
社会科準備室に行くと、教師たちは靴をはいたまま机の上に足を乗せて談笑し
「どうせ俺出世しないもんね」
修学旅行で一部の生徒が飲酒
それを見つけた教師微苦笑していわく
「お前らの気持ちもわかるけど、俺の立場もあるから、そこんとこよろしく」
その場はお咎めなし
事後父兄に突き上げられ注意がありましたが、厳しい処分にはなりませんでした
喫煙
厳しい教師もいましたが、学校から少し離れていればダイジョブ
アルバイト、男女交際、バイク問題なし
喫茶も特にお咎めなし
管理人も、剃り込み入れた男子グループとお茶していました(^_^;)
服装自由
制服、私服、「他校の可愛い制服」が入り乱れ
アイビーが多かったのですが、安田一平のコスプレのような学ラン下駄履きもいました
しかし、進学校にしては現役合格率は低かったです
あの授業ですから自分で勉強しないと受験には通用しません
勉強とは自分でするものだ、ということを学びました
しかし、質問に行けばいくらでも教えてくれました
特に暴力事件などの大きな問題は起きず、退学処分はありませんでした
在学中、多少の問題は話し合いで解決されていました
なぜ、それでうまくいくのか、と見学者が時々来ていたそうです
校長が生徒に敬意を持たれていました
この学校になじまない人もいたと思いますし、
見えないところで何かあったかもしれません
あくまでこれは一生徒の体験です
奥崎健三
ゆきゆきて、神軍
出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
発売日: 2000/11/24
メディア: DVD
安田一平
この奥崎健三さんは生前、神戸大学医学部付属病院近くの荒田町で町工場（バッテリーか自動車の修理かそんなような）を経営しておられた。入院中の友人を見舞いに行くとき彼の工場前を通ると、皇居前で天皇をパチンコで打ったなどと黒いペイントでぎっしり書き込まれた掲示が貼ってある。壮士ここにあり、といったおもむきだった。
牧村さんは、自身の出身校のことを「変わった学校」扱いしておられるが、このような学校は小生の高校時代には各地にあった。小生の教わった先生の中には「戦前、自分は学校で嘘を教えられた。だから君たちには真実を語りたい」と、必ず前置きして授業に入る方がいた。
またテストのあと一度も答案を返されず、そのくせ何を基準にしてか評価はちゃんと出すという方、難関大学の数学の入試問題を解いていて、はたと行き詰まり、「調子が悪い。一杯引っかけてくるか」と退室し、「うぃ〜」といいながら戻ってきて続きをやる方、漢文の授業に一度も漢文を教えずに「漢字の運命」を講義し、そのくせテストには習ったこともない白文（返り点や送り仮名のない漢字の羅列文）を印刷して配り、現代文で意味を説明せよと猛烈な難問を出題する方もいた。
こんな方が学校にはいっぱいおられるので、毎日何が起こるのかが楽しみで登校したものだ。学校には必ずやってくるのだが、授業はエスケープしてビリヤードに出かけたり、近くの女子校に冷やかしに出かけたり、本当に自由気ままな高校生活だった。今の学校なら嫌だが、昔のような学校ならもう一度高校生をしてみたい。
石原の慎ちゃんも今でこそいかめしいことおっしゃってはいるが、自分自身は多かれ少なかれ、自由気ままな学校生活を送っていたはずだ。出世作の「太陽の季節」なんてその証明みたいなものではないか。小生は大阪のさる府立高校の出身だが、慎ちゃんも小生の出身校とよく似た雰囲気の、多分どこか都立の名門高校出身だったように思うから。
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