★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK26 > 471.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
□小沢一郎代表の「政策」には呆れ返った/俵孝太郎 [ゲンダイ]
http://gendai.net/?m=view&g=syakai&c=020&no=28112
【俵孝太郎の辻斬り説法】
2006年8月31日掲載
小沢一郎代表の「政策」には呆れ返った
自民党総裁選挙の陰に埋没してさっぱり世間の注目を浴びない独り相撲の民主党代表選挙だが、再選に臨む小沢一郎代表の「政策」(25日付読売)を見て呆れ返った。絵に描いたモチという言葉があるが、これは絵に描いた毒マンジュウだ。
老人医療・介護・年金はいまの保険制度をやめてすべてを消費税で賄う、という。所得税を収入税に改め、10%から37%まで4段階の現行税率を5、10、20%の3段階に半減する、という。
一見歓迎すべき「改革」のようだがとんでもない。いま社会保障給付85兆円のうち介護だけで約7兆、老人医療で12兆、年金は総額47兆を基礎年金だけにしぼっても21兆、しめて40兆円はかかる。これを全額消費税で賄えば16%は絶対必要だ。
しかも高齢化の進行で給付額は毎年爆発的に増える。年金は当面過去の積み立てを取り崩してしのぐこともできるが、介護や医療に充てる分の小刻みな消費税引き上げは毎年不可避だ。そして数年後には年金の積立金が枯渇してドカンと大増税になる。EUに加盟してユーロを使う国には下限15%から上限25%の消費税をとる義務があるが、日本も上限国並みになる。
収入税もクセモノだ。所得税は収入から経費や控除を引いた額にかかる。収入税ならサラリーマンは額面給与、事業者なら粗利にまるまるかかる。控除制度は全廃するというから、税率区分の線の引き方にもよるが、いままで10%の所得税で済んでいた層の大半は、5%の収入税のほうがうんと高くなるだろう。
低所得層は高い消費税と実質増税の収入税で痛めつけられる。定額控除なんかメじゃない高額所得者は大減税になる。これが「小沢改革」の正体かといわざるをえない。
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK26掲示板