★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK26 > 404.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: [紀子さまご出産]「皇室の男子ご誕生を喜びたい」|読売新聞・社説 投稿者 white 日時 2006 年 9 月 07 日 16:35:20)
□男児ご誕生 心からお喜び申し上げます [毎日新聞・社説]
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/shasetsu/news/20060907k0000m070152000c.html
社説:男児ご誕生 心からお喜び申し上げます
秋篠宮妃紀子さまが、待望の男の赤ちゃんを出産された。母子ともに元気という。秋篠宮さまご夫妻はもとより、天皇、皇后両陛下はじめご一家はどんなにかお喜びのことだろう。心からお祝い申し上げ、お子さまの健やかな成長を祈りたい。
紀子さまにとっては3度目、12年ぶりの出産だ。手術室を出た紀子さまに、秋篠宮さまは「ご苦労さまでした」と声をかけたというが、ご夫妻には感慨深いものがあるに違いない。お子さまは皇太子さま、秋篠宮さまに次ぐ皇位継承の資格者である。
皇室では秋篠宮さまが生まれた後、皇太子ご夫妻の長女、愛子さままで女性の誕生が9人続いた。天皇陛下の孫に当たる世代に男性皇族がいなかったため、女性天皇を容認すべしとの声が高まっていた。41年ぶりの男児誕生で男系男子に限る皇位継承の伝統は当面、危機的状況を脱したと言える。
天皇陛下が生まれた73年前、東京市全域でサイレンが鳴り響き、歓喜の声がこだました、と当時の新聞は報じている。昭和天皇ご夫妻に女のお子さまが4人続いた後で、昭和天皇が側室を拒んだ経緯もあり、皇太子誕生に人々が沸きかえった状況は想像に難くない。今回の朗報で慶祝ムードが一気に広がったのも、多くの人が男児誕生を心待ちにしていたせいだろう。海外にまで速報されたことも、国内外の関心の高さを物語る。
しかし、長期的展望を考えると、懸念は払しょくされていない。天皇ご一家がさらなる男児に恵まれたとしても、皇位継承を男系男子に限っていると、皇室の安定は偶然に左右されかねないからだ。振り返れば、小泉純一郎首相が私的諮問機関として皇室典範に関する有識者会議を組織し、女性天皇容認に向かい出したのに、今年2月、紀子さまのご懐妊が伝えられた途端、論議が事実上凍結されたのは惜しまれる。多くの人々が女性天皇と女系天皇の違いなども理解し始めていただけに、議論を広め、深める絶好の機会だった。
新宮さまが男児だから、と政府の皇室典範改正作業は先送りされる見通しだ。切実さが薄らいだ以上、あわてる必要はないとする意見が強まるかもしれない。だが、皇位継承の見通しが立ち、何十年もの時間的余裕ができた今こそ、皇室典範改正の是非を論じるべきではないか。普遍的な制度のあり方を、虚心坦懐(たんかい)に検討できると考えるからだ。
皇位継承のあり方を検討することは、単に“お世継ぎ”をどのように定めるかだけでなく、天皇とは何か、あるいは、天皇と国民の関係はどうあるべきか、を問い直すことにつながる。皇室には伝統を守る一方、時代の変化に適応し、新風を取り入れてきた歴史がある。天皇陛下は憲法を重んじ、「国民と共にある皇室」を目指されている。国民もまた、象徴天皇制を盤石なものとするため、じっくりと皇位継承問題を論議して、最善策を見いださねばならない。
今回の慶事を、皇室と国民の確かな未来へつなげていきたい。
毎日新聞 2006年9月7日 0時58分
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK26掲示板