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政界最後の黒幕 福本邦雄が語った自民党のカネ(反米嫌日戦線)
http://www.asyura2.com/0601/senkyo26/msg/223.html
投稿者 天空橋救国戦線 日時 2006 年 9 月 02 日 07:10:48: ZtsNdsytmksDE
 

http://anarchist.seesaa.net/article/23134325.html

福本邦雄は、1927年生まれ。父は戦前の共産党指導者、福本和夫。本人も共産党員だったが、あの徳田球一とケンカ、党を除名となる。

当時のマスゴミは「左翼」だったので、共産党除名の福本にはいくところがなく、東大経済学部卒後、右翼新聞サンケイに入社。共産党時代に福田の部下であった水野成夫が、獄中転向し、当時国策パルプの副社長!経済同友会の幹事で財界の労組対策担当であった彼の伝があったのだ。水野は後に、文化放送、フジテレビ、産経新聞の社長となる!!

その後、水野に云われて、自民党の有力者(財界からカネを受け取る元締めを牛耳っていた)、椎名悦三郎の秘書となり政界に黒い人脈をつくる。

65年に画廊「フジアート」を開き、絵画ビジネスを看板に政財界、歴代政権に食い込む。

この会社は、もちろんフジサンケイグループだ。同じグループには、あの戦犯瀬島龍三が代表を務める「財団法人 日本美術協会」もある……

どうやって、福本は自民党に食い込んだのか?
そのからくりは、こうだ。企業が画商から絵を数点購入する。→画商は領収証を発行して企業に納入するが、うち数点を秘かに政治家に渡す。→この間に絵は値上がりする。→政治家は必要に応じて絵を売って政治資金を捻出する。(以上、別冊宝島『日本黒幕列伝』より)

このからくりによって、バブルの頃、福本は途方もないカネを「名画」として政治家や官僚にバラマキ、暗躍する。

竹下政権の成立にからんだ40億円の金屏風事件(竹下の秘書が自殺)、中尾建設大臣収賄の共犯として逮捕されるが、起訴猶予となったのが有名。
人望のないバカ竹下の相談相手となり、その子分の小渕は「おい、小渕」と呼び捨てであった。その内閣の顔触れも、ほとんどが福本が決めたと言われている。

そんな福本が、田原の雑誌『オフレコ』3号のインタビューに答えた。

以下、インタビューで興味深い話を箇条書きで……

●椎名は岸内閣の官房長官であったが、彼に言わせれば、シンゾーが実父より尊敬しているA級戦犯首相の岸は、シンゾーと同じ官房長官の器。非常に細かい神経たかりで、マスコミの評判は悪かったと。うかつに近寄れば言いくるめられるので、距離を置いて接しよ。福本はそう云われた。

●60年安保国会デモで樺美智子さんが亡くなったとき、福田は死を悼む声明文をサンケイの吉村に書かせ、椎名に進言したら、時の通産相の池田勇人と蔵相の佐藤栄作に潰されてしまう。

●中曽根は「いつどう変わるかわからない男」。椎名は中曽根を嫌っており、彼が官房長官時代から、ナベツネとつるんでしょっちゅう来ていた。

●中曽根の民営化路線は、大平さんの秘書官だった娘婿の森田一と、そういう連中(60年安保全学連)が集まって、(大平が死んだので)中曽根にブレーンを引き継がせた。野村證券が中心となって財界に声をかけ、中曽根に売り渡された。
中曽根康弘はそもそもカネを持っていない、だから、民活をやって、カネを導く仕組を作った。トヨタなんかには相手にされないから、そういう無理をするしかない。それで働いたのが、秩父セメントの諸井だ。

●不沈空母発言の際、最近タカ派コメンテータでテレビに出ている岡崎冬彦、当時タイの大使をやっていた。あいつがまたいい加減な男でね。文章はうまいんだけど、いいかげんな男で、その時に口火を切って「ともかくにほんの空母をここに置いて、それでP3C(対潜哨戒機)と潜水艦をこことここに配置しておけば、三海峡封鎖ができるんだ」と言ったんだ。それでね。私は「お前さんね、ここには元共産党もいるんだよ。そんな者の前で地図を広げるんじゃねえ。なにを考えているんだ。そんなことは中曽根とサシでやれ」と言ったら、岡崎は黙っちゃった。

●田中角栄はカネの渡し方が凄い。普通なら100万円のところを300万円。しかも野党なんかに渡すときには、相手のプライドを傷つけないことに専念していた。中曽根は田中角栄からちゃんとカネが届くし、(ロッキード事件の実刑判決で自民党を)辞めてくれなんて言える関係じゃない。田中のおカネは単位が違う。中曽根はだいたいカネもってないんだ。田中と「朋友」と言われている大平。しかし、心の中ではお互い許していない。

●リクルート事件、あれは藤波孝生。それから中曽根の秘書の筑比地康夫と江副浩正。彼らが段取りをつけた。リクルートのカネは、いちばん多く渡ったのが福田赳夫さんじゃないか。その次が安倍晋太郎でしょう。竹下はほんの一部。佐川急便の渡辺広康と牛尾治朗とか安倍を取り巻く連中。それの合作じゃないか。

●竹下は、本を読まない。「お前さんね、本読まないから、だから、経世会ってのはみんな無学で、みんな必死に出世ばっかり考える。利権を考えて、利益誘導だけを考えているじゃないか。お前さん、今度サミットに行くんだから、せめてこれでも読んでおいたら」と言って、勝田のオヤジ(日本債権信用銀行頭取)が書いた『重臣たちの昭和史』を渡したんだ。「コレいい本だから、飛行機の中で読めよ」と帰ってきてから「読んだか」と聞いたら読んでない。全然読まんのよ。その竹下は、コロンビア大学の名誉教授になっている! それもこれもトヨタの力添え。全部トヨタに世話になっている。
竹下の名言「衆議院議員を抱えるには1人1億かかる。参議院議員は1人1000万で済む。だから参議院を抑えた方が効率的」

詳しくは、田原の雑誌を読んでもらうとして……

福本の話を読むと、戦後の自民党政治に旧共産党の転向幹部や60年安保の全学連などなど、「左翼」のアイデアで自民党政治は動いていた、と思わずにいられない。それにしても、福本のようなキレル男を除名した共産党って、つくづく見る目がない組織だ。有能な者を除名することによって、いまの体たらくがあるのではないか? 全く情けない組織だ。日本共産党って組織は。

福本は60年安保の頃の自民党がいちばん勢いがあった、という。
「やっぱり真剣に対決するということがあった。今は労働組合も、なんかあるのかないのかわからない。抵抗勢力がない。それで公明党頼りでしょ。社会党を潰しちゃったでしょ」
まさに彼の言うとおりだろう。左右の緊張した衝突がなにもない。まさに無風のクダラナイ日本であることよ。まったく。

最後に、彼のシンゾー批評を……

福本 (親父の秘書官のときから)知ってます。あのね、遊び上手な人ですよ。オヤジと一緒に、しょっちゅう会っていたの。銀座のジュンというバーです。遊び上手でよくピアノを弾いたりなんかしていましたよ。

田原 安倍晋太郎さんも、そんなのが好きだったんですか?

福本 好きよ。そのバーには、佐川がしょっちゅう来てた。佐川急便の渡辺正康が。
安倍晋三は、そういう人だから。非常にハンサムだし、まあ人当たりは悪くないけど、まわりが誰もいない。群がってるやつは多いけれどね。

posted by 死ぬのはやつらだ

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