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(回答先: 安倍人脈:次期政権像を探る/3 たたき上げ―「毎日新聞」 投稿者 天木ファン 日時 2006 年 9 月 01 日 11:17:42)
安倍人脈:次期政権像を探る/4 再チャレンジ
◇背後に「父の遺産」
安倍晋三官房長官は5月23日夜、東京都内の日本料理店で元大和総研理事長の的場順三・元国土庁事務次官(71)、地銀幹部や電子機器製造業者ら約10人と会合を持った。的場氏が安倍氏と定期的に開く中小企業経営者との勉強会だ。
「フリーターの賃金は日払いが中心だが、中小企業の経理システムでは対応しきれない。外注できる産業を育成すべきだ」。地銀幹部の話に、酒をたしなまない安倍氏はウーロン茶をすすりながら熱心に聴き入った。
旧大蔵官僚の的場氏は主計官時代に、福田内閣の官房長官だった安倍晋太郎氏と出会った。その縁で、二男晋三氏が官房副長官に就任したころから、中小企業、大企業幹部との勉強会を並行させる形で「生きた経済情報」を提供している。
格差を固定させないための「再チャレンジ」は、総裁選でも目玉政策になる。的場氏は「中小企業の会の基本認識は『失敗した人を救えない今の政治は問題』ということ。一役買えたのではないか」と自負する。
経済産業省所管の財団法人「企業活力研究所」の土居征夫理事長(64)も、再チャレンジ政策を支える「晋太郎人脈」だ。旧通産官僚時代に晋太郎通産相(鈴木内閣。81年11月〜82年11月)の秘書官を務めた経歴を持つ。現在も晋三氏と交流を続け、靖国問題などで意見交換を続ける。
同研究所は、若者の就職を支援する同省の事業「ジョブカフェ」を運営し、フリーター・ニート問題の前線に立つ。安倍氏が議長を務める再チャレンジ推進会議は、中間報告で「ジョブカフェなどの関係機関の連携」を図り、10年までにフリーター数を8割に抑制する目標を掲げた。
安倍氏が「再チャレンジ」を重視する背景には、小泉改革路線修正への意識がある。母校、成蹊大時代の同級生が安倍氏を囲む「蹊晋会」が東京都内で昨年末開いた懇親会。2次会で安倍氏は、東京タワーが完成する昭和30年代の東京を描いた映画「ALWAYS 三丁目の夕日」にふれ、「感激した。あの時代は皆一生懸命で、希望があった。かみさん(昭恵夫人)と見に行ったけど涙を流していた」と語った。大学時代の親友で、現在も連絡を取り合う会社社長、秋保浩次さん(52)は「あの時代は皆一生懸命努力していたし、それが日本の良さだと彼は思っている。もう一度、それを再構築したいのではないか」と、当時の日本の活力への憧憬(しょうけい)が、再チャレンジ政策の背景にあるとみる。
ただ、そうした思い入れとは別に、霞が関の官僚は新政権下での陣地取りに余念がない。
安倍氏が主宰する再チャレンジ推進会議の中間報告(5月30日)は、坂篤郎官房副長官補(旧大蔵省出身)が各省庁の局長クラスから選抜した「重量級」(内閣府幹部)メンバーがまとめた。「各省庁とも、安倍政権になれば再チャレンジ政策が中心となり、乗り遅れたらまずいと思っている。『再チャレンジ』を隠れみのに各省庁は切り札を会議に送り込み、実現したい政策を中間報告に盛り込んだ」と、ある省の幹部は打ち明けた。=つづく
毎日新聞 2006年9月1日 東京朝刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/06sousaisen/news/20060901ddm005010168000c.html
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