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返還交渉中途半端、密漁黙認
北方領土沖での日本漁船拿捕事件。船員が射殺されたというのに、日本政府の対応は毅然としていない。射殺したロシア側は強気一辺倒だ。
この不可思議な事態の背景には何があるのか。
「ロシアのゴムボ―トが接近してきて、銃撃された。逃走はしていない」「盛田(光弘)さんは頭部を撃たれ、即死だった」―――国後島で拘束中の第31吉進丸・坂下登船長(59)は、こう親族に電話で訴えた。
事実、ロシアの警戒船から下ろされたゴムボ―トがカニ漁船「第31吉進丸」に接近できたのは、停戦していたから。しかも船体には弾痕がなく、至近距離から盛田さんを狙い撃ちしたとみて間違いない。
ところがロシア側は「警告射撃だった」とウソぶき、遺体の引き渡し以外は謝罪や補償、関係者の処分も拒否している。
関係者が解説する。
「ロシアが強気なのは、当然です。中間ラインを越えてのカニの密猟は日常茶飯事、日本政府も黙認していたのです。ロシアは再三、警告していましたが、根室市内の各漁協はこれを無視。吉進丸は常連≠セったので、出港時から狙われていたともっぱらです」
漁協関係者によると、今が最盛期の花咲ガ二漁はロシア領海に越境しないと取れない。「密漁しなかった年は花咲ガ二の水揚げは半減する」といわれ、ロシアの新聞も「1回の密漁で日本の漁師が得る利益は1000万円」と報じている。
そんな日本側の密漁の黙認が、拿捕事件の遠因にあるため、解決の糸口を複雑にしている。しかも、日本政府が北方領土の返還交渉をサボっているから、ロシア側にナメられるのだ。
「小泉は2年前に領土視察しました。この時は4島返還交渉をするつもりでしたが、プ―チンが応じる姿勢を見せなかったため、小泉はアッサリ関心を失ってしまったのです。そもそも経済援助と引き換えに領土交渉をするのは時代錯誤。ロシアは経済成長過程で強気の産油国ですから、別のアプロ―チが必要なのに、まったく分かってなかった」(外交事情通)
諸悪の根源は小泉デタラメ政権だ。
日刊ゲンダイ 2006年8月21日
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