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ロシア警備艇銃撃
首相も官房長官も夏休み
日本の漁船がロシアの警備艇に銃撃され、1人が死亡した事件には報じられない裏がある。ロシアは、なぜ撃ったのか。小泉対ロ外交の大失敗や外務省の責任は極めて重い。
きのう(16日)、北海道根室沖でロシア国境警備庁の警備艇から銃撃を受け、拿捕されたのは第31吉進丸(坂下登船長=59)。銃撃で盛田光広さん(35)が犠牲になり、乗組員は国後島に連行された。
日本側は麻生外相がガル―ジン駐日臨時代理大使を呼び、厳重抗議していたが、逆に「日本側が領海侵犯した。再発防止を求める」なんて居直られていた。こうなったのは、小泉政権になってから日ロ関係が冷え切っている背景がある。
「特に北方領土問題は小泉政権になってから、完全に後退。昨年11月の首脳会談では領土問題が共同声明に盛り込まれなかった。こんなことは初めてですよ。東シベリアの石油パイプラインの日本提案も退けられ、要するに見くびられているんです」(外交関係者)
根室沖の拿捕や銃撃は94年以降、一時緊張した時期があったが、銃撃は2000年7月が最後だった。ところが、今年の夏以降、ロシアは日本側に違法操業の禁止を徹底するよう言い出しており、その矢先の銃撃事件だったのだ。海は道路と違って、流されることもありうる。それがいきなり、銃撃ではたまったもんじゃない。鈴木宗男代議士はこう言う。
「かつてはロシアの国境警備局を日本側に招いて、地元の漁民の要望を聞いてもらったりして、交流があったんです。ところが、今の外務省は何もしていない。今度の事件はまず、丸腰の漁民を撃ったロシアが悪いが、次に責められるべきは、原田親仁欧州局長や松田邦紀ロシア課長の不作為の罪だと思います」
もちろん、小泉官邸にも重大な責任があるが、あろうことか、小泉も安倍もそろって夏休み。対応は秘書官や官僚に任せっきりだったから無責任の極みだ。靖国参拝で中韓関係はメチャクチャだが、北朝鮮からはミサイルを撃たれ、ロシアからは銃撃では、どうなっちゃうのか。外交機能停止の実害が目に見える形で表れてきた。
日刊ゲンダイ 2006年8月18日
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