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(回答先: 太蔵ブログ、代々木ゼミ講師の自伝と酷似 [日刊スポーツ] 投稿者 white 日時 2006 年 5 月 23 日 16:39:23)
「杉村太蔵 独身最後の夜です」でGoogle検索。
2006年05月10日 23:32
独身最後の夜です。
静かです。
テレビも消し、ラジオも消し、電気も全て消して。
本当に静かです。
今日を人生の大晦日といっては大袈裟でしょうか。
そして明ける5月11日を新たな人生の元旦としてはやっぱり大袈裟でしょうか。
26年と数ヶ月に及ぶ平均的な独身時代の幕が静かにおりようとしています。
今日まで育ててくれた父と母。
思い出しますね。
19歳の頃。
本当にこの男は腐ってました。本気で自分が嫌いだったし、何度も死のうと思った。死のうと思って真冬の大雪山に車で行って、それで凍死を試みましてね。それで車から降りて雪の上に寝て、じっと静かに死を待ったわけですよ。それでもあまりに寒くてね、死ねなかった。しょうがないから車に戻って、少しあったまってからもう一度死のうと思って外に出たんですがね、やっぱり寒くて、「これじゃー風邪引いちゃうよ」とか文句を言いながら帰ったのを昨日のことのように覚えています。今考えたらおかしな話ですよね。死のうと思って来ているのに、風邪を引くも何もないだろうという感じですわね。
時間が経って振り返って、何であの時、あんなことで悩んでいたんだろう?ということは枚挙に暇がないわけですが、それが青春というものでしょうか。
青春は得てして暗いものです。
やりたいことは山ほどある。しかし金がない。貯めようと思ってバイトをしてもなかなか貯まらない。貯まらないどころか、なぜか親からの借金だけが膨らむ。まさに不良債権であります。
(ちなみに杉村太蔵の不良債権、いったんは焦げついたのですが、ここにきて返済可能と判断されたらしく、法定金利を上回るペースで返済しております)
一方、無い金に反して売るほどあるのは時間であります。
青春は得てして暇なものであります。
暇だから余計なことを考え、余計なことで頭を抱え、常識や過ぎ去った大人たちには到底理解できない行動をとる。まさに僕の青春時代は父と母の理解を越えるものでした。
本当にご心配をおかけしました。
そんな僕もいよいよ明日、家庭を持ちます。
二人で力を合わせて、世の中の荒波大波にもまれながらも、とにかく笑顔、いつも前向きに、辛いことがあっても、悲しいことがあっても、言われなき誹謗中傷にあっても、とにかく二人で力を合わせて、元気で精一杯、明日に向かって生きていきたいと思います。
そしていつか授かった子どもが、僕たち二人の子どもでよかった、そう言ってもらえるような、そんな家族を築いていきたいと思います。
僕も本当に良かったと思う。
自分の父と母があの二人で。
他の変な大人じゃなくて本当によかった。
まじめで誠実で、ただただひたすらに僕たちを育てるためだけに時間とお金を費やしてくれた二人、僕がどんな落ちこぼれ、腐り、引きこもり、反抗し、壁に穴を開けたときも、殴り合ったときも、車をぶつけたときも、それでも見捨てずによく育ててくれたと思う。
僕が国会議員になったとき、その感想を母に聞くと、
「フリーターだろうが、国会議員だろうが、私の息子に変わりはないわ」
そう言ってくれたのが、本当に、何ていうか、嬉しくて、嬉しくて。
寝ます。
独身最後の夜です。
どんな夢を見て寝ましょうか。
では。
杉村太蔵
投稿者 sugimurataizo
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