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(回答先: 原爆症認定勝訴で被爆者ら感涙 '06/5/13 (中国新聞) 投稿者 gataro 日時 2006 年 5 月 13 日 09:09:22)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060513/mng_____sya_____008.shtml
原爆投下から六十一年。被爆者の怒り、苦しみ、そして切実な訴えが裁判所を動かした。原告九人全員を原爆症と認め、国に認定制度の見直しを迫った大阪地裁の判決。「勝てるとは夢にも思わなかった」と原告。「大きな一歩」「後に続こう」。認定を受けられないまま年を取り、各地の裁判所で国と係争中の被爆者の胸にも、勇気と希望が広がった。
「驚天動地の判決」。原告と弁護団、支援者は驚きの表情を浮かべ、笑顔で喜びを分かち合った。
午後二時に開廷。西川知一郎裁判長は原告の名前を一人ずつ挙げ「厚生労働相の却下処分を取り消す」と主文を読み上げた。笑顔を見せる原告の中には涙ぐむ人も。弁護団はガッツポーズ。傍聴席は、勝訴の人数が増えるごとにどよめきが起きた。閉廷時には拍手がわき上がり、藤原精吾弁護団長が「全面勝訴です」と声を響かせた。
判決後、原告が記者会見。長崎の爆心地から三・三キロの自宅で被爆した神戸市の葛野須耶子さん(76)は「遠距離被爆のわたしも入れてもらえるとは思っていなかった。全員が勝つことができて本当にうれしい」と、静かな声に喜びを込めた。
大阪市の佐伯俊昭さん(73)は咽頭(いんとう)がんのため声が出ない。「全員勝利とは驚天動地で感無量。国の行政を正す判決で厚労省は重く受け止めてほしい」とペンで力強くノートに書き、弁護士が読み上げた。
藤原団長は「残留放射能や内部被ばくの問題にも踏み込んだ画期的な判決。政府は今、この問題を全面的に解決すべきで、その指針がこの判決だ」と評価した。
地裁前で判決を待った支援者らは「全面勝訴」と書いた紙が掲げられると万歳三唱。法廷から出てきた原告に駆け寄り「良識が勝った」と祝福した。
■東京訴訟原告も全員認定の希望
原爆症認定・東京訴訟の原告と弁護団は十二日、東京・霞が関の弁護士会館で会見し、「大阪地裁が示した認定基準なら東京の原告三十人も全員勝訴となる。画期的だ」と判決を高く評価した。
高見沢昭治弁護団長は「厚労省の基準では、入市被爆者は被ばく放射線量ゼロと見なされていた。大阪判決は『厚労省基準は一つの判断要素にすぎない』として、原告の症状の被ばくとの因果関係を認めた」と解説した。
東京原告団には入市被爆者と遠距離被爆者が二十人を占めており、大阪判決が踏襲されれば、救済に大きな道が開かれることになる。東京訴訟は今年七月に結審。早ければ秋にも判決が言い渡される見通しだ。
三十人の原告のうち九人が、判決を待たずに死亡した。高見沢弁護団長は「原告は高齢で高裁、最高裁で争っている時間はない。大阪判決によって、東京地裁に一括解決の勧告を求めていく状況ができた」と話した。
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