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(回答先: 日本人も学んだらどうやねん、【デモの効果について、フランスからのレポート[老人党・掲示板]】 投稿者 良心党・愚考 日時 2006 年 3 月 24 日 09:09:03)
このフランスの若者のデモの起こりで、雑談版でも なぜ日本ではデモがおこなわれにくいのか、という問題提起がありました。
フランスのことは本やメディアからしかわかりませんが、いくつか理由を私なりに考えました。
まず、日本人の 日本人としての性格がからんでいると思います。
最大のものは、デモは人(通行人とか、交通機関といか、沿道に住む人とか)に迷惑をかけるかもしれないから、、、、、人に迷惑をかけない、は強い日本人の道徳ですね。時には、こちらの人に日本人のつめの垢を煎じて飲ませたくなるくらいに。
それから、次に 目立ちたくない (人から、浮きたくない)。ということではないでしょうか。沿道から見る人が好意的ならいいけど、白い目で見るひとがたくさんいたら、もうだめでしょうね。他人の目を気にするのは、日本人の特質ですね。
次にこれは あまり言われないけれど、謙虚さ これが邪魔をするのではないでしょうか。
これも、日本人の美徳のひとつで、西洋では、はっきり言ってほとんど通用しない美徳ですが。
つまり、こんなこと自分は主張するほど偉いのか、という自己反省に走る。
いい例が、こちらで時々おこる人種差別に出会うときの日本人の若者と他国の若者の大きな違いは、この部分。まず、皆悲しんだり、怒ったりします。これは同じ。次に、こちらの社会に腹を立て、ひどい社会だ、と言う人が多い中、日本人らは決まって、でも、人のこと言えないよね。私の国(日本)でも、結構差別しているしさ。と自分達だって、しているのだから、文句いわないで、我慢しよう、という論理。これは、他のアジア諸国の人からは、聞いたことありません。 自己主張する前に自分の反省を。。という考え方、これが、日本人から自己主張のため 目立つ所を練り歩く行動から、日本人を遠ざけているのではないでしょうか。
最後にここ豪州でも、デモは結構頻繁に行われます。西洋人中心社会ですから。
若者に目を向ければ、なぜ、こちらでは、若者が強く政府を意識しているかというと、大半が政府からの福祉、手当てに直接関わっているからだと思います。
大金持ちをのぞけば、中流家庭の子供も、大学や専門学校に入れば、国からのお金で、学費をはらったり、生活援助を受けたりします。親は基本的にお金だしません。(だから、親の面倒もこどもが見ろ という風潮もない)政府の政策は、直接若者の暮らしを直撃します。
以前、大学の授業料値上げや援助カットで、豪州中の学生がデモを企画し、おおきな騒ぎとなってことがあります。
日本では、親が面倒を見るので、若者の生活は、政府の政策から、一歩親を間にはさんでいます。又、親と住めば食べていけると思えば、必死になりません。
日本の年功序列の賃金体系は、経験に価値をおく、というのもあるでしょうが、主に家族にお金がかかるから、と言う理由も大きいでしょう。しかし、こちらでは、(少なくとも、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、ドイツは似ている)義務教育を終えたら こどもは自立するように期待され、大学や専門学校に行く人は、生活費も、学費も国から借ります。それが普通です。国の政策に生活そのものが直接おびやかされるのです。
親の給料はだから、職種や熟練度、経験、資格によってかわるのであって、子供の年齢など考慮されません。
次に、仕事への考え方の違いもあるでしょう。日本人は、仕事は素晴らしいことで、社会人への第一歩です。一生懸命働くことが大切と教えられます。
こちらは、仕事は本当はやりたくないこと、できれば、やらないで済ませたいところ。
いやいややるのが、食べていくため、と国のため。国のために働いてやっているのだから、(勉強してあげているのだから)サポートされて当然 と考えるのです。多くの豪州人から、国が援助しなければ、自腹切ってまで大学なんていって、苦労して勉強なんかしない、という人が少なからずいたのには、驚かされました。
で、国の政策に色々文句いうのは、当然の権利なのです。
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