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(回答先: 教育基本法改正案 藤原正彦氏に聞く【「愛国心」今すぐ廃語に】―「東京新聞」核心 投稿者 天木ファン 日時 2006 年 4 月 15 日 09:49:39)
http://www.okinawatimes.co.jp/edi/20060414.html#no_1
濃淡の差はあれ、自分の国を愛さない人はいないはずだ。
それは、家族や郷土を愛することと同じで自然発生的なものである。
それをあえて「我が国と郷土を愛する…」と条文化し、教育基本法改正案に盛り込まなくてはならないのか。
与党の教育基本法改正検討会が合意した教育基本法の「愛国心」をめぐる記述のことである。
河村建夫元文部科学相は「国を愛する心を持つことを目標にした学習指導要領に法的根拠を与えることができる」と、その狙いを強調する。
つまり、小中学校の道徳や社会科の学習指導要領で先取りしている「国を愛する心」を持つとの目標を法的に裏付けたいのである。
しかし、それは「憲法(第一九条)が保障する思想、良心の自由の侵害につながる」と、有識者らは批判し反対している。
それぞれの立場や思想があるのに「愛国心」を学校で評価するよう求められ、結局、押し付けになるからだ。
「法律は行為の在り方を定めるが、心の在り方を決めるものではない。子どもたちの内心の自由への介入だ」(高教組・松田寛委員長)との指摘も当を得ている。
何よりも押し付けられた「愛国心」が、心の底からのものとなるかどうかは極めて疑問と言わざるを得ない。
では、政府の本当の狙いはどこにあるのか。
東京都などが行っている「日の丸掲揚」と「君が代斉唱」の強制と同様に、「愛国心」も政府が合法を装った国民の「洗脳」の一つという見方がある。
昨年十月、自民党は現憲法を大幅に改定する「新憲法草案」を作った。今や堂々と叫ばれている憲法改定に向けた「地ならし」の一環で、愛国心で憲法改定への外堀を埋めたいのが政府の意図ではないのか。
しかし、国を愛する心というのは国家や政治家の押し付けで生まれるものではないし、まして憲法で強制するものでもない。
「いい国であれば、愛国心は自然とわき出るもの」(ひめゆり平和祈念資料館証言員・津波古ヒサさん)だからだ。
今の日本人は、飽食の下で心の教育まで国家統制されかねない危険な流れの中にいる。
国民に対する「愛国心の強制」の延長線上からは「国民の権利の制限や義務の強化」、はては「徴兵制」の足音までも聞こえてきそうだ。
政治におけるこのような動きには、敏感になり、監視していきたい。
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