★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK20 > 1129.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: 住民の60年の怒りが行動に 岩国住民投票の教訓語る座談会 日本人敵視の正体を暴露 【長周新聞】 投稿者 愚民党 日時 2006 年 4 月 12 日 18:16:36)
全国に響く岩国市民の底力
住民投票の結果に各地の声
喜びと連帯感が広がる 2006年3月16日付
http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/zenkokunihibikuiwakunisiminnosokodikara.htm
米軍厚木基地移転の賛否を問う住民投票で岩国市民の圧倒的多数が反対の意志を示したことが、米軍再編と全土の基地化に反対する全国を激励している。岩国市民をはじめ、広島、沖縄、下関など全国の声を紹介する。
日本人としての連帯感実感した住民投票結果 岩国市退職教師 湯浅美次
岩国の住民投票の結果に、広島を中心として全国各地の人人がひじょうな関心を持ち、激励してくれている。また、わたしは『長周新聞』号外を岩国市民に届ける行動に合計10日参加したが、そこで市民のほんとうの声に接することができた。今回のことで、日本人としての連帯感をみんなが実感したと思う。たとえブッシュや小泉が厚木移転を強行しようと、今回の住民投票に示された民衆の力は実績として消すことはできない。大きな意味があったと思う。
わたしは碁会所の初心者講座に、幼稚園児や小・中学生を教えに行っている。そこの仲間は、これまで政治のことには関心がないと思っていた。しかし、わたしが連日のビラ配りで教えに行けなくなると、みんながわたしを援助してくれた。
住民投票当日、碁会所に来たある幼稚園児が「投票に行っても意味ないよ」と叫ぶ。そこでわたしは、これはいけないと思い、その子を連れてその母親の家に行った。そして母親に「はじめから白旗を上げるのか。投票に行かなかったらアメリカを歓迎することになるぞ」と話した。するとその母親は、「道理でこの子を迎えに行ったとき、いつもは歓迎してくれるみなさんがシラーとしていた」といい、そしてその子を連れて投票に行った。そして自分の気持ちをみんなに伝えてくれという。
桂町の号外配布では、庭先で談笑する2人の老婆と会った。「アメリカ軍は絶対に来らしちゃあいけん。こんならあが来たらわや(無茶)をする。反対の新聞をくれんさい」という老婆に、わたしが中学2年のとき学徒動員で帝人に行ったことや、基地空襲のとき今津川の土手でグラマンの機銃掃射に追われたことを話した。行動をねぎらう老婆に「アメリカ軍を日本から追い出すまではくたばるわけにはいかん」と答え、階級的団結が生まれた。
またあるところでは、米兵が酔っぱらって自転車を車にぶつけて去っていったことに怒りをこめて語った人もいた。市民はみな、「騒音だけの問題じゃない。いままでアメリカの兵隊が岩国でなにをしてきたか」「人間的に暴行を受けてきた。アメリカが日本人をバカにするのは許せない」という。9・11のテロ事件以降、米軍が銃口を市民にむけたことで、その本質はいっそうはっきりした。戦後六〇年たっても日本がアメリカに軍事占領されており、岩国空襲から尾をひいた、アメリカにたいする民族的な怒りが全市にある。
わたしはいま、この目で見た岩国空襲を絵に描こうと準備している。岩国空襲は写真がほとんど残っていない。B29の爆撃の状況や、尾津でグラマンが田の草取りをしていたおばちゃんを狙ったことなどを描き残そうと思っている。
1950年代頃の基地撤去斗争を思い出した 下関市退職教師 森脇昭子
絶対そうなってほしいと思っていたし、そうなると思っていた。住民投票の結果を見て1950年代の基地撤去斗争を思い出し、アメリカを絶対許さないという思いはいまも共通していると思う。その後むこうが欺まん的にアメと鞭でやってきて、表面的には運動がなくなって、なめていたのではないか。いざというときの市民の底力を示したし、さまざまな制約があるなかで、米軍基地反対の気持ちが高まっていると思う。
わたしが育った岩国は、原爆被害者が多い。敗戦の年の5月には学徒動員で行った先の陸軍燃料廠が米軍の空襲を受け、女学校の同級生が多数、防空壕に逃げるところを狙い撃たれた。終戦前日の8月14日には、岩国駅に上下線がちょうど到着し、人が一番多いときを狙いさだめて、駅周辺が穴だらけになるほど爆弾を落とし、たくさんの人が殺された。それもみな、市民にアメリカを恐ろしいものと思わせて、基地をとるために計画的にやったものだ。
戦後やってきた米軍は、気に入らない日本人は川に投げこんだり、遊びに行った女性の部屋でその女性を殺して血まみれにしたり、子どもでも大人でも見境なく殺していた。みんなは「ケダモノ」と呼んでいた。その後関西方面から、戦争未亡人や職がない婦人がたくさんパンパンとしてやってくると、今度はその人たちがメチャクチャにされるようになった。貧乏ななか、パンパンに部屋を間貸しする家も多く、米兵との狂態や殺人という環境は子どもたちにも悪影響が大きい。はげしい怒りを持って真先に立ち上がったのが婦人たちで、一部の労働組合だけでなく、主婦や病院の看護婦、工場で働く婦人、医者の奥さんなど市内各層の婦人がすごく団結していた。
こうした経験をしているので、岩国のなかにはアメリカに反対する気持ちは、根強いものがある。戦後は教育そのものがアメリカ式で、「自分さえよければ」という自己中心がはびこって、苦労してでも日本の平和を守っていくという気持ちが薄れてきていたと思う。こうした歴史を受けついでもらいたい。
今後さらに安保条約破棄、米軍基地撤去の斗いへ 岩国市民間労働者 落合孝一
このたびの住民投票で、多くの岩国市民が空母艦載機部隊の移転には反対という強い意志を示した。これまで、米軍基地にたいする市民の意志をハッキリと表現するような機会はなかったが、この間の運動のなかで市民の世論が高まり大きな勝利を勝ちとった。
住民投票の前段や期間中、いろいろな形での圧力があった。反対決議をしていた市議会は「振興策を」といいだし、安倍晋三官房長官や桑原議長の発言、二井知事の態度などさまざまあったが、後半から「岩国に来たこともない人間が、偉そうなことをいっている」「一度でも岩国に来てみればいい」「岩国の意地を見せなければ」と怒りが強まっていった。頭から、押さえつけようとやって、逆に岩国市民の思いが固まり、フタをあけてみれば、岩国市民の過半数が反対の意志をつきつけた。
政府は、米軍再編をこれまでの規定方針どおりすすめると発表し、強引にアメリカの指示に従って動いてくるだろうが、これからが重要だ。多くの職場でも、いままで以上に圧力がかかるだろうし、「いまからが正念場だ」と話題になっている。
多くの市民のなかで、ただの騒音とか、犯罪の増加だけにかかわらず、米軍基地の存在、日米安保条約そのものをなくせとの世論が強まっている。米軍再編に反対する運動はそうすすまざるをえないし、その方向でないと最後までたたかえない。岩国のたたかいは、全国的に注目された斗争だ。この運動が、全国いたるところに波及していく状況にあるし、政府も無視できないものになっていく。
今回の住民投票の結果は、今後の運動に大きな力になる。いままで、勝ったことがなかった住民の意識も大きくかわり、自信をつけた意義は大きい。今後、さらに、「安保」条約破棄、米軍基地撤去と日本社会を変えていく、運動が求められている。
60年耐えた市民の決起 岩国基地沖合拡張反対連絡会議 森脇政保
アメリカや日本政府、県、市議会や商工会議所の一部勢力などが、一体となった抑圧・妨害・攪乱をはねのけて勝利した今回の壮挙を岩国市民のみなさんとともに心から喜びたいと思う。
岩国は、日本の縮図である。昭和20年の大空襲、原爆投下の無差別殺りくからはじまる、60年余の米軍支配のもとで受けつづけてきた苦難と屈辱、それに耐えに耐えてきた岩国市民のやむにやまれぬ決起だった。
たたかいは、これからだとみんなが思っている。しかし、どんな困難や、苦難が押し寄せてこようとも、人人の愛する郷土と子や孫を思う心を、真に独立した平和な日本を思う愛国正義の行動を、だれも押しとどめることはできない。
広島の二の舞にする為の米軍再編は許さぬ 呉市傷痍軍人会会長 佐々木忠孝
今回の米軍再編というのは日本を戦時体制に持っていくという目的が根本的にある。そうなれば日本が核の基地になる。戦時体制になって日本が太平洋戦争に突入したときのようにならないように、広島の二の舞いにならないように反対しなければならない。
戦時中、呉は日本最大の軍港だった。わたしは呉の海軍工廠で戦艦大和などを修理したりしたが、試験遊泳で宮島や柱島のあたりまで行っていた。アメリカも、岩国を増強するとなると呉の自衛隊の基地を使わないとイージス艦や巡洋艦などは出せないから、呉もすぐに連携するようになる。自衛隊の基地も自由に使うようになる。いまでも年に1、2回は合同訓練をやっている。岩国だけの問題ではない。
わたしも退職後、戦斗機のショーを岩国に見に行って、写真をとったこともあるが、いつのまにか空母が接岸できる岸壁をつくったり、飛行機が五七機くるなど戦時中と同じように増強している。政府は基地がきて、住民にとってどんなメリットがあるのかも内容もはっきりしないまま頭ごしに決めているが、もし決定して話が出ているとおりになると、瀬戸内海の伊予灘は騒音で漁業者も漁業ができなくなる。戦後、主権在民となり、国民の代表で政治家が政治をやり、国民の生命、財産を守り、最低限の生活を保障する、となったが、それを最近の政治家は忘れている。
岩国に基地がくれば米兵の犯罪も多くなる。結局米兵は日本を植民地としか思っていない。日本はほんとうにアメリカの属国か、植民地だ。独立して、他国を攻めていくような軍隊ではなく、ほんとうに防衛できる構えをつくることが必要だ。「安保」条約があるからといって日本が何千何億円も負担しているが、わたしはアメリカがどこまで日本を防衛してくれるかというのに疑問がある。いまは逆にアメリカの食糧を買わせて、日本では水とコメしか自給できなくなっている。そのコメも減反して輸入しようかとなっている。これ以上アメリカのいうことを聞いていてはいけない。
平和で、いい魚がとれていた瀬戸内海が、原発や米軍基地で騒がしくなってきた。岩国の住民投票で住民の意志をあらわしたのはいいことだ。だがこの住民投票には決定権がない。ほんとうにやるのはいまからだ。
沖縄のコザ暴動が重なって見えた投票結果 原爆展を成功させる広島の会 大下ユキミ
岩国はわたしの兄嫁が生まれ育ったところであり、小学校の同級生のおじいさんがやはり岩国の人で、関係が多く、とてもなつかしいところです。そこに、いかにたくさんの基地が広がって、岩国の人が迷惑しているか、そのことを考えると五八・六八%という投票率はとてもうれしいと思います。しかし小泉さんが「自分たちの計画はかわることはない」といっています。アメリカのために金を出す、ブッシュのポチのような政治で腹が立ってしかたがないです。
しかし、だんだん声を出す人がふえていることがうれしいと思います。これをきっかけに、全国で岩国のように声を出すところが広がっていくのではないかと思います。それは政府にとっても驚異だと思います。与党の人が「住民の意志をあらわすことはいいことだが、国の政治に口をはさむのはいいことではない」といかにも自分が政府のような顔をしていっていました。日本そのものをどう思っているのか、腹が立ってしかたがありません。
岩国はいままでおとなしく生きてきた街です。その人たちがこういうふうに動いたことはとてもうれしい。今回のことで、『沖縄戦の真実』に出てきた米兵専用のバーで働いている女の子たちがコザ暴動のときに一番応援してたたかったという話が重なり、みんなそんな思いを持っているんだと思いました。もっと広島や周辺の市町村も協力して基地反対の声を盛り上げていきたいと思います。
全国的うねり作りたい 原爆展を成功させる広島の会 真木淳治
岩国への米軍厚木基地の移転問題は、腹立たしい思いで見ていた。中学校時代の先輩と話をしたが、先輩も憤慨していた。今回、住民投票であのような結果が出たことは、岩国の良識を示したと思う。岩国の人人に敬意を表したい。
住民投票までにいろいろ反対の行動もあった。市会議員などが「国が決めたことだからいってもむだだ」という運動をしていたこと自体が腹立たしかった。岩国の市長がこれから国と交渉するといっているが、どこまで国が受け入れるかが問題だ。
沖縄の基地返還でも、沖縄の人人が強く意見を出したので、アメリカも、地元の反発が強くなっては困るということで譲歩した。あきらめてなにも行動を起こさないのはいけないと思う。これはいまのわたしたち、原爆展を成功させる会の活動にもつうじることだ。国や全体の方向がこうだからしかたがないと、あきらめて黙っているわけにはいかない。声を上げて、全国的な大きなうねりになってほしい。
沖縄・岩国・全国が連帯した基地撤去の力確信 沖縄 源河朝暘
厚木基地・空母艦載機部隊の移転の賛否を問う住民投票で、岩国市民は、89%の圧倒的多数で反対の意志を明確に示した。この快挙にわたしたち沖縄県民は心から歓呼を送りたい。
岩国市民が、売国反動勢力の攪乱、ボイコット、抑圧を跳ね返して勝利したことは、米軍基地増強に反対する全国の人人をおおいに激励しており、米日政府の米軍再編計画に手痛い打撃を与えている。
沖縄では、米日政府が「沖縄の負担軽減」を口実に普天間基地の名護市辺野古沖への移設・新基地建設計画を策動してから九年が経過しようとしている。しかし、昨年10月末に「中間報告」(辺野古沿岸案)が出されて以来、これまで基地の移設を容認してきた県知事や名護市長、県議会、市町村議会も「沖縄の負担軽減ならぬ負担の増大だ」として全会一致で反対を決議するにいたった。地元住民は、漁業や生活を根底から破壊される「重大な死活問題だ」「絶対反対だ」とほんとうの声を上げ、地域ぐるみ、島ぐるみのたたかいへと発展しつつある。実際に、「基地は、米国に持ち帰れ」というのが、沖縄県民の圧倒的多数の声である。
アメリカは、沖縄戦、原爆投下、都市大空襲によって、幾百万の日本人民を虫けらのごとく殺りくした。戦後、米軍の占領以来、日本人民は、民族的な屈辱を強いられてきた。沖縄でも岩国でも米軍による凶悪犯罪、事件・事故は絶えることなくくり返され、住民の生命と安全はおびやかされ、植民地同然のあつかいを受け今日にいたっている。
アメリカが新たな原水爆戦争に日本を総動員するというゆゆしき事態にいたって、日本人民の民族的怒りが噴き出している。
先日、3月5日の沖縄県民総決起大会(3万5000人)で岩国基地問題を特集した長周新聞の号外を大会参加者に配布したところ、号外をみずからもらいに来る人、岩国基地の増強計画に強い関心を寄せる人、話しかけてくる人などがあり大きな反響を呼んだ。
普天間基地の空中給油機12機を岩国基地に移駐させるなど、米軍再編計画で沖縄と岩国は、直結している。今回の岩国市民の住民投票の勝利は、沖縄をはじめ全国各地の米軍基地反対斗争に深遠な影響をもたらすであろう。
沖縄県民と岩国市民・山口県民が連帯し、全国の人民が固く連帯して米日反動勢力の新たな原水爆戦争準備・米軍再編に真向から反対して立ち上がるならばそのたくらみをうち破ることができると確信する。
岩国市民の快挙を断固支持し連帯して斗おう 下関原爆被害者の会会長 伊東秀夫
岩国市民が今回の住民投票で政府や県、市議会からのさまざまな策動、圧力にめげず圧倒的多数で米軍機の岩国移駐に反対の意志を示したことはまさに画期的なことで、わたしたちにとっても大きな喜びです。
基地の町といわれ米兵がわがもの顔にのさばり返り犯罪をひき起こすなどまるで植民地のように市民生活がおびやかされるなかで屈辱に耐えてきた岩国市民がこれ以上米兵が増強されることに反対し、さらに騒音を軽減するためといってすすめられてきた滑走路沖合移設が市民を欺まんし騒音軽減どころかほんとうは艦載機を大量移駐させ基地の機能をいっそう強化するためであることが明らかになり、市民の怒りが爆発したものと思います。
いまアメリカは北朝鮮や中国に対処すると称して日本国中の米軍基地の再編強化に乗り出し戦争の危険が迫っています。このことを岩国市民が一番心配し基地がなくなることを願っているのではないでしょうか。
また地域住民の意向を無視してアメリカのいいなりになっている小泉政府にたいする抗議の気持ちをこめて一票を投じたのではないでしょうか。
わたしたち原爆被爆者は理不尽なアメリカの原爆投下によって数十万の一般市民が犠牲になりました。
そのアメリカが戦後日本を基地に世界各地で戦争をひき起こし日本に核兵器を持ちこみ、来るべき戦争に備えてちゃくちゃくと軍事基地を強化していることに強い怒りと危惧(ぐ)を持っており、各地の原爆展などで平和のたいせつさを訴えています。
今回の岩国市民の行動は、わたしたち被爆者の願いと完全に合致しており、わたしたち被爆者をおおいに励ましてくれました。わたしたち被爆者だけでなく沖縄をはじめ各地で基地に反対している人たちをかぎりなく励ましていることでしょう。
政府や県は投票で示された岩国市民の意志にもとづいて移駐を撤回さすべきだが小泉政府は国策と称して市民の声を無視して基地再編を強行しようとさまざまな圧力や懐柔を仕かけてくるでしょう。これからが正念場です。
このたくらみを阻止するために沖縄をはじめ各地で基地に反対している人たちと連帯して、また日本中で平和を愛する人人と連帯して圧倒的な世論と行動を組織していかなければなりません。
岩国基地の問題は岩国市民だけの問題ではありません。わたしたち山口県に住むものは山口県民の問題として岩国市民と連帯して米軍移駐を撤回させるため運動を起こしましょう。
http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/zenkokunihibikuiwakunisiminnosokodikara.htm
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK20掲示板