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(回答先: 知覧再訪(日々通信 いまを生きる 第200号)【「愛国心」がしきりに強調されるいま、あらためて過去の歴史を思う】 投稿者 gataro 日時 2006 年 4 月 11 日 08:42:53)
愛国心という言葉を叫ぶ人間のご都合主義ぶりには呆れ返るが、こんな話がある。さて、この話からすれば(愛国心を口にしないで)開戦反対を唱えた御老人達こそ愛国心の塊であったと想うのだ。
敗戦直後に、政府・軍部の高官やそのOBを訪ねて、対米英戦争(太平洋戦争)を貴方はどう想ったか、貴方はどうしたか、と聞き取り調査をした者がいる。この者によると、明治十年頃までに生まれた御老人達(太平洋戦争開始時、60才代後半)は一人の例外もなく、開戦に反対したという。「自分は必死になって止めろと止めたのだが、止まらなかった」と嘆き。「ジリ貧ではなく、ドカ貧になるから止めろ」といって反対したという。
ところが、それ以降に生まれた人達はみなイケイケドンドンであったという。この戦争はどうなると予想していたかと聞けば、「勝たないだろうけれども、どうにかなるのではないか」などと無責任なものであったという。しかし、この無責任派が実際の政治軍事を掌握して、国民を愛国心のくすぐり海に浸けたのであった。
こうしてみると、本物の愛国心は物陰に隠れ、偽物の愛国心が世を我が物顔でのし歩く、そんな光景が目に浮かぶ。それならいっその事、愛国心などと言う言葉さえ棄てた方がよかろう。
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