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(回答先: ライブドア問題の根源は小泉=奥田路線にある 【週刊『前進』】 投稿者 愚民党 日時 2006 年 2 月 10 日 13:01:33)
『経済設計』に落とし穴
『姉歯』は氷山の一角だった
「姉歯秀次元建築士による偽装は氷山の一角ではないか」。設計業界でささやかれていたうわさが、現実のものとなった。設計会社「サムシング」(福岡県、廃業)による構造計算書の偽造が指摘され、「姉歯物件」以外にも耐震強度偽装の闇が広がった。背景には、コスト削減のため基準ギリギリの強度で設計する傾向や、建築確認における審査態勢の不備があるとの声が、構造設計や建築審査にかかわる関係者から上がっている。
サムシングによる偽装は、昨年十一月の偽装事件発覚を受け、国交省の指示で各自治体が関係業者などを調査する中で見つかった。まだ二百十件余りが調査中だ。
民間のデベロッパーやマンション管理組合などが「うちのマンションは大丈夫か」と、第三者の建築士に構造計算の再計算を依頼するケースは少なくない。複数の依頼を受けている東京都内の一級建築士は「耐震基準値を下回る例はある。こんなにいいかげんでいいのか」と憤る。
この建築士によると、構造設計事務所の間では、結果的に耐震強度の基準値ギリギリになりやすい「経済設計」の考え方が勢力を増してきたという。コスト削減を望むデベロッパーら発注側からの要請のほか、経済設計を売り物にしている事務所もある。
千葉県内のある自治体の建築審査担当幹部は「構造計算ソフトの能力が上がり、基準ギリギリで設計できるようになった面も大きい」と説明。ただ、経済設計が容易にできるわけではなく、都内の構造設計事務所の関係者は「ミスとの闘い。1・0で設計すべきものが1・2になったり、0・75になったりすることがある」と語る。
構造計算ソフトを駆使して強度ギリギリで設計する業者などに対し、自治体など建築確認側の審査態勢は追いついていないのが現状だ。
大臣認定の構造計算ソフトは百六種類もあるが、自治体の九割以上がソフト自体を保有していない。民間の確認検査機関でも、例えば業界最大手の「日本ERI」は、今回の偽装事件が発覚するまで構造計算ソフトを持っていなかった。
しかも、異なるソフトで再計算した場合、入力方法の違いなどが影響して同じ結果が出ることはまずないという。「あるソフトで1・1だったものが、別のソフトで(基準の1・0に満たない)0・9になった場合、どう判断すればいいのか」と、建築審査担当幹部は苦悩を打ち明けた。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060210/eve_____sya_____002.shtml
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