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(回答先: キリスト教は失敗だったか 投稿者 隣人 日時 2006 年 12 月 18 日 13:01:38)
意外に思えるかもしれませんが、イエスは自分の追随者たちについて、『わたしが世のものではないのと同じように、
彼らも世のものとなってはならない』と言いました。(ヨハネ17:15、16)なぜキリストは、自分の弟子たちがそのような
立場を取るように促したのか。イエスの愛した弟子、使徒ヨハネはその答えを述べました。「全世界が邪悪な者の配下に
ある」と書いています。−ヨハネ第一5:19。
こうした理由のゆえに、キリストが教えたのは、人間の作る組織や機構に頼るのではなく、公正と義に根ざす世界を
地上に実現する機関として、神の国つまり神が立てる天の王国に注意を向けるように、という点でした。(マタイ6:10)
イエス自身は、当時の社会構造を手直ししようとする意向は少しも示しませんでした。政治上の地位を差し伸べられても、
すぐさまそれを退けました。(ヨハネ6:15)論争を解決する方法として暴力に訴えることも否定しました。(マタイ26;
50-53。ヨハネ18:36)イエスは、憲法や国家の法制を定めることも、その時代の論争点に関して政治上の立場を示すこと
もしませんでした。例えば、奴隷権利のための活動家になることはなく、ローマに対するユダヤ人の闘争にかかわること
もありませんでした。
しかしこれは、イエスが人々の状況や問題に少しも関心を示さなかったという意味ではありません。イエスは、仲間の
人間に対する各自の責任について多くのことを教えました。税を支払う点で正直さを促し、しかるべき権威を持つ人々に
服するべきことを明示しました。(マタイ22:17-21)苦しい状況にある人々の益のために積極的な関心をどのように示せる
かを教えました。人の尊厳に対する敬意をどのように表わすか、また人を思いやり、許し、憐れみを示す点でどうしたら
よいかも教えました。(マタイ5-7章)キリストの教えが、神と隣人への愛を中心としていたことは広く知られた事実です。
−マルコ12:30、31
では、キリストの真の追随者はどのように行動すべきなのか。イエスが行なったとおりに行動するはずです。国の法律
に忠実に従いつつも、政治上の物事に関しては固く中立を守ります。(ヨハネ12:47、48)大きな圧力のもとに置かれても、
クリスチャンの原則を曲げません。(ペテロ第一2:21、23)だからといって、何もしない傍観者となるわけではありません。
真のクリスチャンは、イエスがされたと同じように、周囲の人々の福祉に深い関心を持って行動します。(マルコ6:34)
そして進んで自分を差し出して、人々が幸福な生活を送れるように助けます。キリストの教えを理解し、それに従って生き
られるようにと助けるのです。−ヨハネ13:17