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(回答先: <秋田男児殺害>娘の死重ね合わせ 「告白」に疑問も [毎日新聞] 投稿者 white 日時 2006 年 6 月 10 日 13:45:27)
□鈴香容疑者動機「衝動的」に疑問の声も [日刊スポーツ]
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20060610-43888.html
鈴香容疑者動機「衝動的」に疑問の声も
秋田県藤里町の藤里小1年米山豪憲君(7)殺害事件で、死体遺棄容疑で逮捕された畠山鈴香容疑者(33)が、殺害時の状況や動機を詳細に弁護士に語っていたことが9日、分かった。接見した弁護士がこの日会見して明らかにしたもので、水死した彩香ちゃん(当時9)と同じしぐさで靴を脱ぐ豪憲君を見て、衝動的に殺意を覚え絞め殺したという。一方で、軍手を着用して殺害するなど冷静な一面もあり、「衝動的」という発言に疑問を呈する識者もいる。
会見した弁護士によると、畠山容疑者は、たまたま自宅前を通りかかった豪憲君を「彩香の思い出に、何かもらってほしい」と自宅に招き入れた。だが、豪憲君が靴を脱ぐ姿や、かぶっている帽子が、亡くなった彩香ちゃんと重なり「切なく苦しくて張り裂けそうになった」と、衝動的、発作的に殺害に至ったと話している。今回の事件では、殺害を認めている畠山容疑者の動機が大きな謎だった。警察批判が絡んでいるのでは、との見方もあった。
元警視庁捜査1課長の田宮栄一氏は「恵まれない生活だった上に、娘を失った。世の中に対するうっ積や不条理な気持ちがたまり、発散させる突破口がほしかったのだろう。そんな下地があり、豪憲君を見て、とっさに切れたのではないか。全面的に信用できる供述ではないが、方向性は間違ってはいないと思う」とみる。福島章上智大名誉教授(犯罪心理学)も「彩香ちゃんが突然いなくなった不条理みたいなものが、元気な子供に対するねたみや憎しみとなって、畠山鈴香容疑者の理性を圧倒したのではないか」と指摘する。
一方で、不自然さを指摘する識者もいる。作田明聖学院大客員教授(犯罪心理学)は「軍手や腰ひもがたまたま、うまい具合にそこにあったという説明をしているが、これは明らかに不自然。豪憲君の帽子を見て発作的に殺したというのも非常に短絡的で、それだけで殺したというのは説明にならないのではないか」と話した。警視庁OBで警察ジャーナリストの黒木昭雄氏も元捜査官の立場から「信用できる供述ではない」と強調。「裁判で情状酌量を狙う作戦ではないか。それに、衝動的というだけでは動機の説明になっていない。彩香ちゃん死亡が事故か事件かはっきりしないと、豪憲君殺害の動機も明らかにはならない」と話した。
畠山容疑者は、弁護士への説明とほぼ同じ内容を、能代署捜査本部に供述しているという。紀藤正樹弁護士は「警察は血液や尿の反応などを採取して客観的な証拠を集めて被疑者の逮捕に踏み切った。その証拠と今回の被疑者の供述が一致しているのかが疑問だ。被疑者は彩香ちゃんの部屋の前で殺害したと供述しているが、証拠から推察すると豪憲君が殺害された場所は玄関ではなかったのか。証拠と符号しないと、今回の供述が創作になってしまう」と話した。捜査本部は、供述の裏付けを慎重に進める方針だ。
[2006年6月10日7時15分 紙面から]