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(回答先: 捜査当局におとり捜査を指摘する手紙を送る 投稿者 てんさい(い) 日時 2006 年 3 月 10 日 01:22:58)
5月4日の夜のことでした。勝手口のほうで、がたんと大きな音がしました。その方角に向かって、犬が吠えたけります。いつまでたっても鳴き止みません。3月7日と同じ状況です。私は、再び不安になりました。どうしようかと思案しましたが、結局110番を掛けてみることにしました。捜査当局に出した手紙の効き目のほどを、確認したい気持ちもあったのです。
「妊婦殺人担当の刑事さんに伝えてください。犬が勝手口に向かって吠え止まない。以前と同じ状況になっている。△△(=私の名前)からだと言えばわかります」というと、110番センターの係官は、「どうしてあなたにそれ(=110番センターと妊婦殺人刑事との間に直通の連絡回線があること)がわかるの?」と、不審な声をあげました。私が多少返答に困って、「被害者だから」と簡単に答えると、係官は「ちょっと待って」と電話を保留にしました。
やがて、「すぐ行くって言ってるよ」と知らせてくれました。
3分とたたないうちに、T派出所警官が2名現れました。大慌てて来させられたという感じです。彼らは、何のために出動命令を受けたのかわからず、不審な面持ちです。やがて、それが、勝手口に物音を聞いただけだからで、その物音は調べてみると猫が立てたものらしいとわかると、そんなことのためになぜ自分たちがわざわざ出動しなければならないのかとおおいに不服のようすでした。
T派出所
ひとりの警官が、やがて思い当たったというように、こう言いました。
「ははん、あんたのことなら知っている。刑事さんに聞いた。なんの関係もない男を妊婦殺人の犯人と思い込んで騒ぎ立てている女がいて困っていると、刑事さんが苦笑いしながら話していた。
そうだそうだ、あの晩、このうちへ出動してきたのは、この私なんだよー」
T派出所の警官は、そういって落語家の橘家円蔵にうりふたつの自分の顔を指差すと、私に向かって、やーい、馬鹿女、といわんばかりにせせら笑いました。
もうひとりの警官が彼をたしなめるように、「われわれには知らされていない捜査上の秘密があるからね」と言ってくれました。
3月7日の物音も、おそらく猫が立てた物音だったのでしょう。それを男が侵入したものと勘違いしたのは、私の過剰反応でした。その夜、兄が目撃した不審な男も、張り込み中の刑事だったようです。