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(回答先: おとり捜査を指揮したのはこの男だ 投稿者 てんさい(い) 日時 2006 年 3 月 10 日 01:21:55)
腹に据えかねるところのあった私は、警察に再び電話を入れました。応対に出た妊婦殺人担当刑事は、人のよさそうな方でした。私は、「この間うちにおいでになった年配の刑事さんの名前を教えて欲しい」と要求しました。おとり捜査を指揮した張本人の名前だけは、確保しておかなければと思ったのです。
刑事はうろたえながら、「その点についてはのちほどご連絡さしあげます」と、丁寧な口調でした。
電話を切ってしばらくすると、当のX刑事がうちへ駆け込んできました。だが私に直接会おうとはせず、庭先で草むしりをしていた母の鼻先に警察手帳を突きつけると、「あの***のメンバーの男は妊婦殺人とは一切関係がない。しつこくぎゃあぎゃあ騒ぐと、あの男に名誉毀損で訴えられて大金取られるぞ。娘によく言っておけ」と脅しつけ、またそのままさっさと走り去っていきました。私はその様子を二階の窓から見ました。
私は名誉毀損に該当するようなことは、何もしていない。ただ、刑事の名前を尋ねただけなのに、ヤバイ刑事はそれだけでかんかんに怒ってしまったのです。
私は、刑事と対話しようとすることは無駄だと思いました。代わりに、便箋を広げ、捜査当局宛てに一方的に手紙を書き送ることにしました。内容は、2月16日の110番通報で警官が遅れたのは、捜査当局が故意に遅らせたのだということを簡単に指摘するものでした。簡単な指摘だけで、おとり捜査をおこなった本人たちには通じるし、よく効くに違いありません。
手紙の最後に、こう書き加えました。
「弁護士会あるいは法務局人権擁護部などのしかるべき機関に訴えでて調べてもらおうかとも考えたが、あなたが懲戒免職処分でもなればそれも哀れな気がするので、このことは誰にも言わずに黙っている。だが、もし私が今後、容疑者に殺されて死んだ場合は、捜査当局がどんな捜査手段を取っていたかは、公表できるように手配がしてある。」
私の出した手紙に、捜査当局はなんの反応もしませんでした。名前を聞かれただけで、怒って家に飛び込んできたX刑事が、おとり捜査の疑いをかけられさえ、ぐうの音も出さないということは、私の指摘したことが事実にほかならなかった証拠でしょう。刑事たちは、もはや頬かむりを決め込むしか手がなかったのです。
いや、ひとつだけ反応がありました。
ある日、私が二階の窓から外を見ていると、あの2月16日の夜、二度目の通報で「自分は下之一色派出所員だ」とやってきた警官、実は刑事が、自転車に乗って、私の家の前を走り抜けようとしているのを見たのです。刑事は「見られた、やばい!」と言う感じで、自転車の向きをくるりと変えると、すばやく逃げていってしまいました。
私は、再び捜査本部へ手紙を書きました。某月某日何時何分、くだんの自称派出所員実は刑事を目撃したことを知らせる内容の手紙でした。
しばらくあと私はまた、その刑事が、バイクに乗り顔のすっぽり隠れるヘルメットを着用して張りこんでいるのを、目撃しました。ヘルメットをかぶっていても、人の印象は隠しとおせないものです。
私は、もう一度手紙を書きました。ヘルメットをかぶってみてもあの刑事さんだとばれてるよー、と指摘しました。
この手紙が届いたあとは、もう捜査当局も諦めたのか、例の刑事は逃げも隠れもせず、どうどうと素顔のままで張りこみをするようになりました。こうして私はその後、彼を、6ー7回にわたって目撃することになるのです。