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(回答先: 企業がブロガーを支援するアジャイルメディア・ネットワークがスタート(RBB TODAY) 投稿者 片瀬テルミドール夏希 日時 2007 年 2 月 22 日 17:31:21)
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/17241.html
アジャイルメディア・ネットワーク(AMN)は22日、同社の設立に関する記者発表会を開催した。発表会ではAMNのブログ向け広告の概要や今後の展開などが語られた。
AMNは、個人で運営するブログ向けに企業からの広告を配信するブログネットワーク運営会社。設立は2月13日で、資本金は700万円。代表取締役にはCnet Japanで海外記事の編集を担当していた坂和敏氏が就任するほか、米デジタルメディアストラテジーズ代表の織田浩一氏、スタイル代表取締役の竹田茂氏、日本技芸代表取締役の御手洗大祐氏が取締役を務める。
AMNに参加するパートナーブログ数は現在のところ12で、合計の月間PVは約300万PV。パートナーブログの数は今後も順次拡大していく予定だが、数が多すぎると情報がノイズになりうるとの判断から、最大でも100程度に制限する方針。AMNへの参加基準に関しては現在のところ公開されていないが、基本的にはGoogleのアクセス解析「Google Analytics」をベースとしており、客観的な参加基準を設けて早急に公開する予定だという。
パートナーブログでは、サイドバーなどで企業のブログを表示する「ブログ・オン・ブログ広告」を設置し、企業のビジネスブログの新着フィードとバナーをローテーションで自動的に表示する。また、ブログを設けていない企業などのために、728×90ピクセルのバナー広告メニューも用意する。さらにパートナーブログの新着フィードとアイコンを自動表示する「ブログクリッピングエリア」も広告の下部に表示。参加ブログの情報を互いに表示することで、ブログ間のコミュニケーションも促進する狙いがあるという。
立ち上げ当初はパートナーブログすべてに同じ広告が表示されているが、今後はブログごと個別に広告を出稿するといった展開も進めていく。すでにバナー広告の第1弾として、マイクロソフトの「Windows Live メッセンジャー」が出稿済み。売上目標は2007年12月までに1億円を目指す。
■ 影響力を持つブログを財務的に支援するネットワーク
取締役の織田氏は、「個人がメディアとして情報を発信したり接したりできるようになり、インターネットが個人に大きな力をもたらすようになった」と現状を分析した上で、、「日本ではブログというと日記のイメージが強いが、海外ではすでに業界で影響力を持つブログが登場している」と指摘。「日本でも影響力のあるブログが育っており、AMNはそうしたブログを財務的に支援していくネットワーク」との方針を示した。
代表取締役の坂和氏は、AMNのコンセプトについて説明。「個人ブログでも既存メディアに引けを取らないほど質の高いブログも多く存在するが、ほとんどのブログは個人の力で運営されているのが現状」とした上で、そうしたブログの運営や収入を支援し、パートナーブログが読者に対する情報発信に集中できる体制を整えていくとした。
AMNの広告ターゲットは、大手ポータルや既存メディアのバナー広告、「ロングテール」と呼ばれるGoogle Adsenseなどのコンテンツマッチ広告と中間に位置する部分。坂和氏は「この部分での広告展開は今のところほとんど存在しない“真空状態”に近い」と語り、「スタート時点では影響力のあるブログに参加いただき、中間となる“マジックミドル”に焦点を当てていく」とした。
パートナーブログへの支払いは、当初のうち収益の50%を基本とするが、ブログの形態により支払い比率は随時調整していく方針。デザイン変更も含むなどブログ側の負担や作業が多く発生する場合には支払い率を高めるなどの考えもあるとした。また、営業体制に関しては広告代理店など外部も活用。「AMNは身軽な体制を取りつつ、極力コンテンツを作る方々に分配を多くしていきたい」(坂和氏)。
■ 広告以外にブログ運営や法律面での支援も
なお、パートナーブログが企業のサービスや商品を自分のブログの記事として紹介するといったブログ広告はAMNでは行なわない方針。坂和氏は「利害関係の明示や透明性の高さなどを担保したサービスでないと、個人のブログでは炎上というリスクも高まる」との観点から、ブログの内容に影響を与えるような広告展開は行なわないとした。
広告表示の仕組みとしては既存メディアのバナー広告と違いはないが、「熱心な読者を抱えているブログに表示される広告は、既存メディアよりもコミュニケーションが生まれる可能性がある」と御手洗氏はコメント。「AMNでは単純に広告を売るだけではなく、コミュニケーションも立体的にサポートしていきたい」との考えを示した。
こうした考えから、パートナーブログへの支援も積極的に進める。仕事などでブログの更新が難しくなった場合の執筆支援や、記事を書く上での法律的な知識に関する指導に加え、訴訟の対象になるといった問題が発生した場合には、法律的なサポートを行なう体制も整えていくとした。
パートナーブログが事情により更新できなくなった、当初のPVを維持できなくなったなどの場合は、即座に契約を終了するのではなく、参加時に契約した期間が終了した段階で個別に対応する。また、広告を出稿する企業に対しては、一定のインプレッションを想定した上で期間ごと契約を行なうという。
■ URL
Agile Media Network
http://agilemedia.jp/