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(回答先: あなたは北朝鮮で死にたいか? 投稿者 考察者K 日時 2006 年 10 月 26 日 22:20:14)
情勢を演繹できるKさんは詩人かも知れない。
こういうあらすじを提起できる能力の持ち主とお見受けすてんだ。
偉そうに言うかすんねだが、はずめに指摘するべきは、敵対的な意見ではねぐて、大いにその趣旨さは賛同すんだっつこったから、安心してけろ。Kさんの論理展開は、その詳細なドラマのごとき現実で、このあらすじを活き活きと肉付けすて描くことが、次の課題だべつ(つまり特殊現実が描かれてねえこつさよる具体的な問題提起となってねんだべな)。
ただ現実はドラマでもねすい、フィクションでもねえ、事実なんだすから個々の事実がどだらに関連しながら進展すんのがば、言語表現する努力ば望む。
−−−っつうこって、Kさん、なかなか鋭い視点にはどきりとする感覚で受け止めますた。
問いの発し方は現在の日本国民に訴える、つまり阿修羅の人々にのみ訴えるものではない、普遍性をもった問いだと思います。「あなた」と対象(おら) ばもって問うているすい、おらは問われているからおらはおらなりに反応する、無視でけねえ、物質の自己運動だべす。
社会さにおいては人間は客体さ対して意思ば伝達する主体が、伝達内容は言語さによって伝達する。これさ対しては客体は客体の思考内容ばやはり主体に対して伝達する。この関係はあたかも人間(主体)が自然(客体)さ対して生産手段ば再生産するためさ働きかけるのと同様の関係であり、生産手段の再生産のために生産された産物は、自然を主体とすた観点から見れば人間は消費者なんだべ。ここでいう産物とは、Kさんの思考結果だべ。Kさんの言語ばとらえるときはこのような哲学的思考が内在すてるし、粘り強く擦れば立てる理由はここさにあんだ。んだから言語は単なるコミュニケーション機能ではねぐて、このような哲学的な構造ばもった、立体的に把握されるべきもんだすな。
ところが、スレの命題の立てかたが存在論的な規定で終始するもんで、話が別方向さよぐすりかわってゆぐすい、そこへんたいでは反発すら生じるって、わげなんだ。
つまり、法則性とすては:Kさんの展開は存在論の領域から出ないために出される主張は一般論なので、まさちゃんが以前指摘していたとおり、「面白くない」んだす。
「極東有事」がいかなる実体によって遂行されるのか、一般論の中では近未来における切迫した課題であるならばそれはそうとしてもうすこしインパクトがないとよくわからない。つまり具体性に欠ける。
極東有事を勃発させそれによる利益の追求をめざす「実体」とは日本帝国主義国家における支配階級=ブルジョワジーとアメリカ帝国主義支配階級のブルジョワジーでしょう。Kさんが言葉に出さなくても、社会科で習ってきた一般的な用語(今では死語とされているんでしょうか、あまり聞かれませんね、特に日本共産党すら出さない)が、ここでは隠れてしまっているのでインパクトが弱くなっているんじゃないでしょうか。しかも有事を遂行するのは国家権力の暴力装置である「自衛隊」であって、ブルジョワジーの意思と無縁の地平で自衛隊が独自に戦争をするわけではないことは忘れるべきではありません。
>イラクの次は「北朝鮮」である。アメリカの軍事複合体産業は「戦争を作りださなければ崩壊する産業」である。アメリカ国民が双子の赤字に苦しむのには関係なく、戦争が続かなければ「産業が守れない」という部分がある。
こういう問題の立て方は、日本帝国主義支配階級は抜け落ちてしまったものであり、アメリカ帝国主義が単独で北朝鮮を侵略するかのようなイメージである。
>極東有事の主役は日本になるだろう。
という言葉は米帝の単独の思惑と別の次元で「自衛隊」が独自に100万となり北朝鮮を攻めるかのごとく描いている。日米同盟による「縛り」が抑えられていないと、日米バラバラの動きとなる(米帝はイラクの次は北朝鮮という軍産複合体の思惑、日帝はなにが目的でかわからないが、自衛隊だけが100万攻め入るととらえられている)
このKさんが描いた、無関係に動く(安保条約を抜きに分析するとこういう傾向に陥る)日米の帝国主義支配階級は、しかし現在的にはすでに存在感を失いつつある「ネオコン」一派である。日米の「保守本流」はすでに、イラク・北朝鮮に関しては極東有事の侵略戦争をしかけることができない状態にある。しかしそれは戦争の脅威を遠のかせているのではなく、もっと恐るべき事態を意味するのだと思いますよ。
それはなにか?
日米が世界情勢から自立して北朝鮮を侵略することはありえないからです。つまり中国とロシア(これにイラン、インドもはいる)、そしてEU、さらには南米の反米政権の台頭によって、日米は孤立しつつある。だからこそ軍事同盟の結託を強化しているのではないですか。この特殊的=現在的な情勢をとらえるならば、米帝はうっかり北朝鮮を侵略することもできず、躊躇せざるをえない、腰砕け外交が続いているのは(つまりイランの核開発では制裁が中露EUの妨害によっていまだに具体化できない、北朝鮮制裁も攻撃まではもってゆけない)、イラク侵略・占領の失敗で身動きが取れなくなっているからでしょう。そこでいますぐ北朝鮮を侵略できない。日本の場合は憲法9条があるから露骨な侵略ができないけれど、そのようなしばりは周辺事態法や有事法ですでに実質上ホゴにしてしまっている。安保条約をスムースに実行するためには形態的にも9条を改正して晴れて侵略をおこなえるかどうか、というところまできている。
それでは、この日米支配階級がなぜ「イラクの次は北朝鮮」なのか?
一般論であれば、なるほど、そんなこともありそうだな、という程度で済まされますので、ちとおさらいばしようと思います。
日本がこれまでにすでに「周辺事態法」「有事七法」でもって着々と戦争遂行可能な(海外侵略のできる)国家として準備を重ねてきている事実がとらえられているのか。
さらにこの日本の戦争態勢つくりを促進しているおおもとが日米安保条約で縛られている日米軍事同盟しょう。1960年に締結されてからすでに内容的にはときの権力者によって、相互防衛の名のもとに米国が紛争に巻き込まれた場合は日本も安保条約(軍事同盟)にもとづいてアメリカと同一歩調をとるというふうに解釈が拡大されてきていますな。
これによってさらに日本の戦争態勢つくりは促進される。
ここの詳細な分析は次回さまわすべすい。まだまだおらの限界だらけの問題意識は消えねえんだす。