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(回答先: 【憲法】新宿騒乱と三島由紀夫 投稿者 迷える牧羊犬 日時 2006 年 8 月 26 日 03:36:23)
三島氏の端正な文章を知っているものからすれば、あの檄文に異質なもの感じたに違いない。
物事を多少自分で考えられるようになって以来、僕は三島氏の死を政治的観点から見たことはない。
彼は、生前の最後の数年間は、われわれ凡人とは、異質の精神世界に生活していたと思う。そして、生前、切腹、真剣、半裸の自画像の写真を取らせてそれらを公開したり、かなりな、ナルシストであったとおもっている。
自らの精神領域に、「虚構の舞台」を創り、そこに自分の分身を、身振り、手振りそして語らせ、それを、舞台のソデで凝視している、もう一人の三島氏、そんな精神世界を想像する。
ものを書くことによって、あるいは、政治的行動をすることによって 精神の均衡を保っていたのではないかという心理学者の作文を読んだことがある。
享年、45歳、人の一生の絶頂期である。
三島の天才は、肉体的にも、文学的にも、自らの絶頂を感じていたに違いない。
そして、彼の「繊細な知性、そして美意識」は、人生の「やっかいな後半戦」に多少「懼れ」を感じたのではないかとおもっている。
講演、もしくは朗読の際、人前でメガネをあちこち探すなぞ彼のプライドが許すはずがない。
凡人の多くには、終末期に、短くはない、苦痛の伴う闘病生活がまっていることがある。
入院すれば、自分の小さな誇りなぞ、一瞬にしておろされる前の鶏の羽毛のようにむしりとられる。
僕は、彼が、彼の書いたシナリオどうりに、「人生を駆け抜けた」と思っている。
最近、日常、ふっと、三島由紀夫の死ついて考えることがある。
何を、どう考えているかは、書くことを控えたい。
三島ファンの方に、
どうかこの文章を誤解しないようにしていただきたい、悪意や揶揄するものはありません。
迷える牧羊犬さんの、投稿からヒントを得ました、感謝します。