★阿修羅♪ > 雑談専用19 > 350.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: 借金の概念を変える必要があると思います。 投稿者 姫 日時 2006 年 7 月 29 日 16:15:21)
>姫さん ご意見に感謝します。
ただ、Kの主観では、この案は間違っていると言う気がしています。
Kの思い違いかもしれませんが、この案は「既に失敗したケインズ政策の変形ではないか?」と思うからです。
>【例えば、1000兆円を返済したいなら、新たに1000兆円を日銀から引き出すほうが返済はしやすくなります。】
「日銀から引き出す」というのが微妙な部分もありますが、多分ですが、一時的にせよ「財政赤字を2000兆円にして経済市場を活性化して税収を上げる」というのだろうと思いますが、もしそうならば「さきがけの竹村正義氏が問題提起してから、問題化するまでに自民党が政策として行った政策(特に史上最大の借金王と自称した小渕総理が行った)と、竹村氏が提起してから急速に財政赤字が増えたのは「国の借金を増やす政策での税収のUP策が失敗した」のだろうとKは思います。
姫さんの提案にはKから見て3つの問題もしくは見落としがあると思います。
1 生産を拡大しても需要が拡大するとは限らない。
姫さんの提案では、スーパーを建てれば(供給方法が確立し、給与という形で購買能力を高めてやれば)需要も増える。と言う事でしょうが、人間は腹一杯になったら後は購買しません。需要というのは飽和状態以上には伸びないと言う事です。
2 流通通貨を膨張させた場合ハイパーインフレの危険性もしくは対外国貿易での問題が起こる可能性が高くなる。
姫さんの案には「借金を恐れないように意識改革すれば、どんな巨大借金も気にしなくて良い」という意味合いもあると思いますが、「国民全体がそれを容認してくれるか?と、海外での取引を相手もそれを容認してくれるか?」は非常に疑問だろうと思います。
借金を増やさずに「紙幣だけ刷る」では、円の通貨価値を暴落させる可能性がありますし、借金の増大でも「相手が危機感を感じて取引を停止する」という可能性があります。
Kは今回の不況は「心理不況の面もある」と書きましたが、円と言う通貨の信用度は「政策者側が決めるのではなく、相手側が決めるのです。」そこが見落とされていると言う気がします。
3 最後に、姫さんの提案は「理論に頼りすぎているのではないか?」と考えています。
現在の不況は「経済学では割り切れない、心理不況の面がある」とKは思います。
将来不安・雇用不安などの不安感を払拭していかないと改善しないのだろうと思うのですが、姫さんの案では「国家破産の危機感」は増大するのだろうと考えます。
もしくは「円という通貨の暴落不安感」が増大するでしょう。
場合によっては「円という通貨に見切りを付け、海外貯金や外国通貨の所持をする人が急激に増大する」という可能性があります。
仮にそうなったら、日本がかろうじて破産しないで保持している「通貨発行権」に意味が無くなるという場面まで行くでしょう。
以上の点で、多分、間違っているだろうと考えています。