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(回答先: アメリカ、イスラエルのインサイダーが描く”理想郷シリアナ” 投稿者 World Watcher 日時 2006 年 7 月 19 日 17:18:39)
日本の「同盟国」だというアメリカの政府は、ガザ地区やレバノンに軍事侵攻したイスラエルを必死に擁護、ジョージ・W・ブッシュ大統領は「イスラエルの防衛権」を声高に叫んでいる。そうした中、親イスラエル派として有名で、「反クリントン・キャンペーン」の急先鋒だったニュート・ギングリッチ元下院議員は「第3次世界大戦」の開始を宣言するべきだとブッシュ大統領に求めている。
ネオコンが想定する「敵」はアメリカの「潜在的ライバル」である。これは1992年に国防総省の内部で作成された「DPG」、この指針に基づいてPNAC(新しいアメリカの世紀プロジェクト)が作成した「アメリカ国防の再建」で主張されている。1992年当時、アメリカの国防長官はリチャード・チェイニー、国防次官はネオコンの中心的人物のポール・ウォルフォウィッツだった。
ネオコンは1996年、「決別」と題された提言を行っている。リチャード・パールを中心とするグループが作成した文書で、イスラエルを中心とする中東を築くため、まずイラクのサダム・フセイン体制を打倒するべきだとされていた。
1998年になるとPNACはビル・クリントン大統領に対して手紙を送っている。その中でイラクが「大量破壊兵器」を使用できないようにするべきだと主張、国連の安全保障理事会を無視して軍事力の行使も考慮するように求めている。
ネオコンにとって、イラク攻撃は第3次世界大戦の始まりにすぎないのかもしれない。さらにシリアを破壊して中東の油田を制圧、東アジアの潜在的ライバル(中国、韓国、そして日本)を軍事的に破壊する・・・ネオコンの戦略に従うと、そうした展開が想定できる。戦争を理解できない「チキン・ホーク」が彼らの手先になることも想像できる。
シオニストは「テロ行為」と戦争でイスラエルの占領地を拡大してきた。この程度の戦略で尻込みするような人たちではない。しかも、1970年代からシオニストを支えているアメリカのキリスト教系カルト(福音書派、聖書根本主義派、あるいは原理主義者)、少なくとも狂信的な一部の人々は人類を破滅させるような「最終戦争」を待ち望んでいる。
1973年10月の第4次中東戦争でイスラエルが実際に核兵器を使おうとした事実も忘れてはならない。現在、百数十発から数百発の核弾頭を持つと言われているイスラエルだが、当時は十数発しか保有していなかった。その核弾頭を爆撃機に積み込んだのだ。
この時はソ連が核ミサイルをテル・アビブやハイファに向け、報復攻撃の準備を始めたためにアメリカがあわてて仲裁に入ったと言われている。ソ連が動かなければ、アメリカはイスラエルの核兵器使用を黙認した可能性が高い。
西側メディアはイスラエルを「中東で唯一の民主主義国家」などと表現するが、この国には憲法がない。憲法がない以上、国境線は確定されないとイスラエルの初代首相、デイビッド・ベン-グリオンは考えていた。イスラエルが憲法の制定に消極的な理由のひとつはここにある。
早い段階でイスラエルを押さえ込まないと、中東は収拾のつかない事態に発展する可能性がある。ギングリッチに言わせると第3次世界大戦なのだから、世界が混乱し、破壊されるのは当然なのだろうが。
http://plaza.rakuten.co.jp/31sakura/diary/200607180000/