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(回答先: 個別化の弊害と現状の加速化 投稿者 piyopiyo 日時 2006 年 6 月 20 日 21:14:48)
piyopiyoさん、
レスが大変遅くなり申し訳ありません。
piyopiyoさんとはどこか意見がすれ違っているような気がしてならないのですが・・・
「女性が女性を駆逐する矛盾・・・」(http://www.asyura2.com/0601/idletalk18/msg/352.html)
でpiyopiyoさんがどんな例を思い浮かべて「女性が女性を駆逐」しているとみなしているのかがわからないままにレスしたのがいけなかったのかもしれません。
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【piyopiyoさん】
究極の平等社会を知っていますか?
それは自然状態です。法律も権利という概念もない状況を究極的平等というそうです。
実力によってのみ差がつく社会を究極的平等というそうです。
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【heart】
知りませんでした。
が、「実力によってのみ差がつく社会」というのは現実にはありえそうにないですね。
社会環境によって実力以外の面でどうしても違いが現れますから。
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【piyopiyoさん】
男と女、個別では女より弱い男や男より強い女の存在を認めます。
しかし、全体で見た場合はどうでしょうか?
それでも全体では同じと言えるでしょうか?
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【heart】
そもそも全体で見ることに疑問を感じます。
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【piyopiyoさん】
全体で見て対等であるならば、いっそ自然状態にした方が平等とも言えるかもしれません。
heartさんは面白い方ですね。
全体の話に個別の例外状況を持ち込むなんて・・・
社会一般でも最近見られる現象で普通と言えば普通です。
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【heart】
「全体で見て対等」ということはありえないでしょう。
「人間として対等」だとは思いますが。
私は、男と女を必要以上に分けて論じることに疑問を感じているだけです。
自然状態とは「法律も権利という概念もない状況」だとのことですが、
権利とか法律というのは、男とか女とかの理由で生まれてくるものではなく、(本来は)人間が人間らしく生きるために人間が作り出しているものだと思います。
男女間に身体的差異があることは認めます。
筋肉量などは肉体改造でもしない限り普通の健康体(こういう言い方も問題があるでしょうが)ならば男性の方が多いでしょう。
また、子供を体の中に宿すことができるのは女性だけですし、そういった生物学的要因からも、女性と男性では、おっしゃるように違いはあるかもしれません。
しかし、私はpiyopiyoさんが前の文章で、その男女の差異をことさらに大きく見て、過度に普遍化しすぎているように思われたこと、しかもその違いを理由に男女を対立させようとしていたこと、に違和感を感じました。
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【piyopiyoさん】
男性並みに働けるから男性と同じ勤務形態を望むと一部の少数意見を、
全体の規定にしてしまう状態がそれに当たると思います。
古来、婦女子労働とはコストが安く従順なために使いやすい労働力として重宝されました。
現在に置いても全く同じと考えますが、少々状況が違います。
法律や権利、社会保障などの複雑なシステムによって闇に紛れて婦女子労働が復活しているようです。
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【heart】
「闇に紛れて婦女子労働が復活」という言い方をされているところを見ると、piyopiyoさんは女性が働くこと自体に疑問を感じておられるようですね。
労働は、それに従事することに喜びを見出せるようなものであるべきだと思っていますが、現実にはそうではなく、「婦女子労働とはコストが安く従順なために使いやすい労働力として重宝されました」で言うような労働というのは恐らくそんないい労働ではないのだと思います。こういう労働のあり方自体は、見直すべき問題だろうと感じます。
が、それを論じる時に、男だから、女だから、というふうに論じることは私の肌に合いません。まだ男女差別というものを身にしみて感じるような経験をしたことがないからこういうふうに感じるだけかもしれませんが。
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【piyopiyoさん】
そのような状況下に置いて、男性以上に働く女性がいたとした場合。
他の女性に与える影響はどのような現象が考えられるでしょうか?
まさにそういった状況が鬱病患者を急増させているのではないかと思います。
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【heart】
男性以上に働く女性は悪ですか?(笑)
また、男性以上に働かないと一人前の会社人として認められない、そういう状況が、女性に、「男のように」働かせてきた、というような話も聞きます。
男女雇用機会均等法ができた20年くらい前に会社に入ってバリバリ働いてきた女性というのは、仕事を続けたいと思ったら、男性以上に働かざるを得なかった、というような話です。
女性だって働きたい人はいるのです。
家の中に閉じこもったり、近所の主婦付き合いをするだけでなく、社会に出て働きたい、会社とかで働いて社会に貢献したい、と思う人だっているわけです。
男が働き、女は家で家事をしていろ、というような社会は、男が、男にとって都合がいいからと作ってきた社会のあり方だと思います。
「男性以上に働く女性」が「他の女性に与える影響」をご心配のようですが、問題は、「男性以上に働く女性」にあるのではなく、「男性以上に働く女性」を生み出す社会にあると思います。また、「男性以上に働く」ということを問題視すること自体も、男尊女卑の論理だと感じます。
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【piyopiyoさん】
確かに男性も同じといえますが、女性と男性とは身体的能力が違うようです。
もちろん、これも個体差があって男性以上にストレスに強い女性もいます。
だからといって放置していいのでしょうか?
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【heart】
鬱病になるのは「男性以上に働く女性」を見て影響を受ける、「男性以上に働く女性」ではない女性、という想定ですよね?
piyopiyoさんのこの文章を見ると、鬱病になるのは「男性以上に働く女性」とか、働いている男性のようですが・・・
鬱病を放置していいとは思っていませんよ。
この場合、社会に問題があるということだと思いますので、そのような病理を生み出す社会の病理を治す必要は感じます。
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【piyopiyoさん】
例として女性問題を取り上げましたが、上文の「女性」を社会的弱者に当てはめてください。
例えば、成績の悪い男でもいいし、身体障害者や精神を病んだ人でもいいでしょう。
学歴のない方でもいいと思います。
これらの条件の中で、個別で考えればそのような条件下であってもよくできる人並みの能力を持つ人の存在を否定しません。
しかし、それらの存在をあげつらって問題を消し去っていいものでしょうか?
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【heart】
そんなことは言っていません。
労働面での男性と女性の問題にしてもそうですが、こういう具体的な議論をしたいのなら最初からそういう具体例を挙げて投稿してくださらないと。
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【piyopiyoさん】
確かに残業月80時間出来る女性がいて、女性全体が月80時間残業可能でしょうか?
男性であっても難しいですが、まれな例を挙げて不可能なキマリを作ってよいものでしょうか?
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【heart】
piyopiyoさんは、
最初の男女についての投稿で、
>男の神は軍神や勇ましさの象徴として描かれ、
>女性は古来から豊穣の神の象徴として描かれているのです。
と書かれただけです。
イメージ論ですよね。
私はこのイメージ論に違和感を覚えました。
このイメージ自体、幻想だと感じたからです。
そして、そのような幻想に基づいて、男と女を分けて論じることにも、違和感を覚えます。
残業月80時間できる女性というのは、おっしゃるとおり稀な例だろうと思いますが、「軍神や勇ましさ」の具体例として挙げるには、不適切だと感じます。
また、私は、「まれな例を挙げて不可能なキマリを作」るというような、法整備上の問題として議論を展開したのではありません。
あくまでも、piyopiyoさんの抱いておられるイメージに疑問を感じただけのことですから。
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【piyopiyoさん】
社会が高度化した弊害だと感じます。
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【heart】
社会が高度化した弊害なのかどうかはよくわかりませんが、・・・
男女間の身辺上の危険性の差異(夜中に帰宅すると女性は痴漢などの犯罪に巻き込まれる危険性が高いなど)を無視しての男女の働き方の「平等化」は、実質的には不平等だと私も思います。
男女間の身体的差異については、筋肉量から言ったらやっぱり違いがあると言うべきなのかもしれませんが、仕事の内容にもよるでしょうし、男でもひょろひょろな人とかは結構いるわけで、そういう男性から見れば、男だからと肉体面の強力さを期待されるのは嫌なものかもしれません。こう考えると、肉体的な強力さを求められる労働をするかどうかについては、個々人が選べるということ、その方が重要な気がします。職業選択の自由が、実質的に保障されているかどうか、という問題だと思います。
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【piyopiyoさん】
女性は、男性的な競争的意識のアンチテーゼとはなれないのでしょうか?
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【heart】
「豊穣の神」が「軍神や勇ましさ」といった「競争的意識」のアンチテーゼになることは、可能だと思いますし、恐らく、それが今の社会では必要なのだろうと思います。
ただ、それを、女性とは、男性とは、という形で論じたり、女性は「男性とは違う価値観を持たねばな」らず「男性と争うべき」だとした議論に違和感を感じた、ということです。
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【piyopiyoさん】
それとも、個別を取りあげてさらに加速化させなければならないのでしょうか?
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【heart】
「個別」の、強い女性といった「まれな例」を取りあげてさらに「競争」社会を「加速」させることに疑問を感じられた、ということですね。
個別の例を取り上げた結果、私が先に少し触れたような実質的不平等が生み出されている、というわけではないと思います。会社側からすれば、男も女も同じ給料待遇を受けようと思うのなら同じだけ働いてくれないと都合が悪い。だから、piyopiyoさんが懸念されるような競争の「加速化」が生じているのだと思います。
いずれにしろ、「豊穣の神」が「軍神や勇ましさ」といった「競争的意識」のアンチテーゼになるべき、といったお考えには、賛成です。