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5月8日の「しんぶん赤旗」に「『反帝国主義』の伝統」と題したコラム記事が載っていた。
それには19世紀末ボストンを中心に活動した「反帝国主義者同盟」のことが語られていた。作家マーク・トウェインや、心理学者ウィリアム・ジェイムズ(作家ヘンリー・ジェイムズの兄)らがこの同盟のために献身的に活動し、米西戦争におけるアメリカのフィリピン侵略に反対した。
反帝国主義者同盟副会長の言葉が紹介されているweb(http://park23.wakwak.com/~fujix/kMarktwin.htm)があるので、引用してみる。
「アメリカがフィリピンを解放するのではなく、征服することが目的で戦争している
をしているのはわかっている。だから私は反帝国主義者なのだ。これ以上、
侵略戦争を仕掛けることに私は断固反対する。我がアメリカの優秀な若者が
汚れた旗の下、不名誉な銃士に成り下がって他国へ送り出されていくことに
強い不快感を覚える」
(反帝国主義者同盟副会長として 1900年)
この同盟の中心的指導者・活動家はかつて奴隷制度廃止のため率先してたたかったという。
この同盟のもっとも詳細な歴史を書き記したのは、ボストン大学でフィリッピン史を講じた若きのブーン・シャーマー氏である。題して「共和国か帝国か―フィリッピン戦争への米国民のレジスタンス」。
同氏はマッカーシズムで弾圧・投獄され、その直後の苦悩の中でこの研究に没頭した。
whiteさんが
GWに見るなら「赤狩り」を描いたこの映画 [ゲンダイ]
http://asyura2.com/0510/hihyo2/msg/966.html
で紹介された投稿にある、あの弾圧だ。
新村出・猛の父子が、治安維持法の弾圧直後に「広辞苑」編纂を始めたのと、何となく状況が似ているなと、小生は感じた。
その研究を通じて同氏は、アメリカ帝国主義下でフィリピンと日本の両国民がたたかう米軍基地撤去闘争との連帯への道へ踏み出していった。
その氏も、4月下旬、91歳の生涯をとじられた。帝国としてのアメリカにも終止符を打つ日の来ることを夢見ながら。
[参考]
戦争ではなく正義を!(求む:世界平和のための世界連合)
http://www.heiwataikai.info/rekisi/simpo01/p_04.html
【投稿関連】
GWに見るなら「赤狩り」を描いたこの映画 [ゲンダイ]
http://www.asyura2.com/0510/hihyo2/msg/966.html
投稿者 white 日時 2006 年 4 月 28 日 10:51:33
広辞苑編纂者の新村出・猛父子も、暴圧法・治安維持法の犠牲者だった。
http://www.asyura2.com/0601/senkyo21/msg/519.html
投稿者 gataro 日時 2006 年 5 月 02 日 11:20:41