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(回答先: 多分、今の日韓の対立は日本が欧米文化の追従を選んだからだろうと思う。 投稿者 考察者K 日時 2006 年 4 月 23 日 09:39:18)
考察者Kさんの御意見も一つのご見識かと思いますが、社会的な事柄の真実は多様な要素の集まりだと思います。日韓の対立に関する私の見方は少し違います。日本と韓国、日本と欧米だけを見ていては見えてこないことがあるのです。朝鮮族と満州族、米ソ二極体制における日独と韓国・イスラエルと言うように、日本以外の国も含めて多角的な視点から日韓関係を観察することが有益だと思います。
1.李氏朝鮮と清の関係から見る日韓対立の歴史的経緯
日本に併合される前の朝鮮半島の朝鮮族自治国家(中華帝国の一部でもあり、近代的な意味での独立国ではない)であった李氏朝鮮という国の性格が、現在の韓国という国、韓国人という民族の性格に大きな影響を与えていると思います。
李氏朝鮮は清を建国した満州族を日本人と共に非常に軽蔑していました。彼らは満州族や日本人を人間とは見なさなかったようです。そしてその満州族に戦いで敗れ属国となった後も、偉大なる中華民族帝国であった明を偲ぶ心故に清の元号ではなく「崇禎紀元」なる元号を百年以上もの間使っています。これは、西暦がキリストの死去した年を元年としているのと同様に、明の最後の皇帝であった崇禎帝が死去した年を元年として年を数えるものです。さすがに超大国清の全盛期になると「これではいけない」という主張も生まれ、「清に学ぼう」と主張する「北学」という学問が生まれます。この「崇禎紀元」と「北学」は韓民族の小中華思想に基づく漢民族・韓民族以外の東アジア人に対する根拠無き強い差別感情が当時の覇者であった満州族に向けられた貴重な実例です。現在の韓国人の反日感情は反満州族感情の歴史を繰り返している様にすら思えます。
もう一つの歴史的要因として、韓民族の周囲民族への劣等感があります。韓国の周囲を取り巻く日本人、アメリカ人、中国人、ロシア人、満州人、モンゴル人の各民族は過去に偉大な栄光の歴史を有していたり、あるいは現在も国際社会で栄光ある地位についていたりします。これに対して韓民族の歴史は周辺民族への服従と隷属に終始するというもので、そこにはひとかけらの栄光も見られません。彼らが半万年の歴史とか偉大な国家と繰り返すのは、そう繰り返し主張しないと自国の屈辱の歴史を忘れることが出来ないからなのです。更に、中華世界の中では韓民族国家は外交権のない自治地域に過ぎず、欧州の小国とは異なって外交の経験が全くないということも大きいでしょう。
2.米ソ二極体制における日独と韓国・イスラエルの政治的役割
第二次大戦後の米ソ二極体制は、世界を二極の軍事対立の恐怖により支配し、特にその軍事支配の最前線に日本とドイツを置いて、軍事対立が破れたときには真っ先に国家が滅亡する恐怖で日本とドイツを脅迫して命令に逆らえないようにするというシステムでできていました。このシステムに置いては日本とドイツは道徳的に悪である必要があり、その為に日本とドイツに痛めつけられた可哀想な被害者である韓国とイスラエルという二つの国が用意されました。両国は共に地政学的要地に領土を持つ小国で軍事的にも経済的にも米国に大きく依存しており、周辺国との軍事緊張もあって両国を維持し続けることは米国にとって以前からかなりの重荷でした(今はその重荷は韓国・イスラエル共に米国にとって背負えないぐらい重くなってきています)。しかし、韓国とイスラエルには、日本とドイツを道徳的に批判し名誉を奪い、米国あるいは米ソ二極の世界支配に対抗する勢力になれないようにするという重要な戦略的意味合いがあったのです。韓国とイスラエルは国際法を守ろうという意欲に乏しく、自国の国益だけを激しく主張し続けますが、それは日本とドイツを封じ込めると言う目的に沿ったものであり、現在までの世界システムが継続する限りは日独には両国の横暴にじっと耐えるという選択枝しかないのです。
このように考えると、韓国と同様に日本の植民地支配を受けた台湾や第二次大戦で占領された東南アジア諸国と韓国の対日姿勢の大きな違いが説明できる様に思います。
3.今、米国はイラク戦争の泥沼で軍事的にも経済的にも疲弊の極にあります。もはや米国の没落は避けられませんが、その時には米国に不自然に押さえつけられていた日独の台頭が起こることは避けられないのです。そして、日独が台頭する時、日独を不自然に押さえつけるという役割を米国に与えられて果たしていたイスラエルと韓国の没落もまた避けられないのです。