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(回答先: 良心党・愚考さんへ、御神楽氏からのメッセージをお伝えします。 投稿者 heart 日時 2006 年 4 月 14 日 23:29:08)
よくＷｅｂ上で日中戦争などを軽々と論じて得意がる妄想クンたちが大勢いますが、そのほとんどは現代の国際社会における物流経済システムを理解してない人達です。先進国を含む二国間戦争などは、今の時代は事実上不可能なのです。
かの妄想クンが持ち出すような日中戦争を仮定して御覧なさい。戦争は日本の輸出入を止めます。太平洋戦争当時、世界第三位の海軍国といわれた大海軍を擁していても、海路の安全を図る事が出来ませんでした。それなのに、現代においてシーレーン防衛などということは夢の又夢です。
となるとどんな影響が日本の貿易相手国に出るでしょうか。日本の貿易額が大きいだけに、その影響は図りしれないものがあるでしょう。同じ事は戦争相手国の中国にもいえることです。つまり、二国間戦争は単に二国間の問題ではないのです。南北アメリカ大陸から、オーストリア、東南アジアはもちろんの事、南アジア、中近東、北アフリカ、西ヨーロッパまで経済的影響を及ぼします。
食料輸入国の日本への輸出不能より、国際穀物相場や食肉相場は大暴落するかもしれません。それに高機能部品輸入にたよる新興工業国などでは工業生産ストップが続出するでしょう。又、大原油消費国の原油輸入のストップは国際原油価格の暴落を招くでしょう。ここに上げたのは、戦争が齎す経済的影響のホンの僅かな例です。この他にも沢山の戦争による経済的の被害というものが生じると想います。（勿論、日本は輸入ストップでどれほどの期間堪えられるかと言う問題もありますが）
実際、日中二国間が外交的に険悪になり、抜き差しならぬ事になれば、世界の有力国はすかさず仲裁に入るでしょう。なぜならば、経済大国二国間の戦争は国際社会の物流経済システムを機能マヒに落し入れますから。
ここに上げたのは共に経済大国である日中二国間戦争で生じる危惧の一部です。しかし、これくらいな問題意識も持たないで、日中戦争を想定して憂国の志を気取るような論は論外なのです（笑）。もう、あの妄想クンの御相手するのは止めましょう。序ですから。この妄想クンの文章を世では悪文と申しまして、一般人は他人様（ひとさま）にはお見せしないものです（大笑い）。
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