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(回答先: 丸腰国家論は極めて現実的な論理構成になっていると思います 投稿者 heart 日時 2006 年 4 月 12 日 22:34:53)
> それから、今気付きましたが、丸腰国家に武力行使をした国に対し「安保理の常任理事国が武力制裁を加えるという保障を求める」ということは、常任理事国は武力を保持し続けることを前提としてしまっていますね。
> これは、「国連軍が武力制裁を加える」というふうに訂正した方がいいのでは。
ここに国連軍を持ち出しますと、それなりの矛盾が露呈します。先ず、国連軍の部隊編成は安全保障理事会の勧告によってなされます。ですから、安保理の常任理事国を除いた国連軍の部隊編成であっても、彼らの意思に左右されるわけです。それと安保理の勧告に基き、国連軍に部隊を提供する国々はそれなりの武装国家となります。ということは、一方で丸腰国家を目指しながら、その一方で(常任理事国5ヶ国以外に)武装国家を温存しなければならないという矛盾が生じます。
とはいえ、丸腰国家論に措いては安保理の常任理事国5ヶ国を最後まで残る武装国家であろうという想定をしていますから、これも一種の矛盾を抱えています(しかしこれは戦略と受け取ってください。多数の丸腰国家を作り上げる為には、障害となるものを故意に持ち出さないで措きたいのです。ここは、一次目標を常任理事国5ヶ国以外の武装放棄。二次目標を常任理事国5ヶ国の武装放棄と理解してください)。しかし、国連軍を持ち出すと更なる矛盾を生じるというわけです。
それから、安保理から独立した国連軍の創設(常備軍)も考えられますが、これは国連の基本的機構の変更ですから、安保理の常任理事国5ヶ国の賛成が得られない限り、あり得ない事です。