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(回答先: 実質的な残業を減らさなければなりません。 投稿者 考察者K 日時 2006 年 3 月 19 日 19:15:20)
なぜ、もちかえり残業をするのか。
@残業して、給料を稼ごうなんて浅ましい気持ちはない。時間中にできなかったのは自分の責任だから、持ち帰ってでもやる。
A仕事の内容によっては企画的なものとか、単純に一つの作業とその作業に要する時間だけで判断できないものがある。その場合、単に職場にいる時間中だけの発想で企画することではまともなものにならない。
Bそもそも、不効率きわまりない組織体制を放置しておいて、残業など住民感覚からは許されない。
Cそのほか、公私混同の感覚が蔓延しているので、つい、失敗しても小額であれば、自腹を切って補填することがある。(こういうのは、もしかしたらコンビニのバイトレベルでもありうることだが・・)
といったようなことはあると思う。もちろん、公務員といっても、その仕事やサービス内容、立場などさまざまだからそれぞれ個人に聞いてもらったほうがいい。
ただ、世間的には、その反対にだらけている公務員のほうが目立つけどね。
公務員関係の管理者というのは、相当きついですね。
なぜなら、公務員は、そのときになるまで管理者としての訓練を全く受けていない。
民間のように、徐々に責任が重くなるのではなく、肩書きがちょっとあがって給料が増えても仕事は全く同じで責任はいっしょ、という時代が相当長く続いて、そこからいきなり責任ある立場に変わるので、180度とかわってしまう。しかも、部下のほとんどは管理者的発想のない個々人でここまで仕事したら十分だという感覚の無責任社員のようなもの。まあ、職場によって風土はちがうだろうが、市町村レベルでは、大雑把に言ってそういうのが多い。
なぜ、そうなるのかというと、それぞれの組織が、こまごまとした制度を抱えすぎており、一人の職員でもどうかすると目的の全く異なる仕事をいくつも持っている。だからといってそれで一人役に相当するかというとそうでもないのだが、とにかく、この地方分権の影響で、とにかく住民の最も近いところで行うのがベストということでいろんな制度がおりてきたし、反対に古臭くなったつまらぬバラマキ政策なども地元の政治関係や首長の人気とりなどのために制度として温存されたりしている。
職員一人でこうだと、管理職レベルで、すべての制度を把握して適切な判断をくだすのは大変。つい、部下任せになってしまう。そして、なかなか部下を統率できないという状況が温存される。こうして、無責任風土のようなものとか、公私混同の持ち帰り残業によって、個人情報が危機にさらされたりするするのである。
そして、そういう管理職をみていると、管理職などになりたくないと思うものもけっこうでてくる。中には、本当は能力はあるのだろうが、それを仕事には使わない。他人に仕事をおしつけて、自分は趣味や退職後にそなえて別の資格をめざしたりするものもいる。
「ええかっこしー」は、そんな風土の中でも管理職をめざそうとする一群である。というのは、公務員の給与体系は、今後、全体的に是正され削減される中で、能力給が徹底され、給料を維持しようと思えば、管理職をめざさざるを得なくなるだろうから、今から評価を上げておく必要があるのだ。
もちろん、時間内にできない自分の能力の低さを隠して、管理職になったところで、より苦労することは目に見えているのだが・・