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Kは前から問題提起しているのだが、「労働者の無賃金労働に依存した低価格競争は間違っている」のである。
最近、少し景気が上向きだと色々なメディアが報じている。日銀も「量的緩和策を緩和した」のであるから、まあ、ある程度、景気は上向きなのだろうが、多分だが、これは庶民が「将来不安・雇用不安の社会に慣れた」という部分も大きいのだろうと思う。
「倹約生活に飽きた」と言い換えた方が分かりやすいのかもしれないが、危機意識も長引けば麻痺してしまう。と言う事である。
で、
http://www3.nhk.or.jp/news/2006/03/12/d20060312000044.html
を、読んでもらいたい。多分、明日には消えてしまうので要約すると
【「労働政策研究・研修機構」が全国の企業の正社員を対象に行った調査では、「仕事を家に持ち帰って行っている」人は全体の33.4%に上り、このうちの15.9%の人が、仕事を持ち帰る頻度について「頻繁だ」と答え、自宅で行うとはいえ長時間の労働は過労死などにつながりかねず、改善に向けた対策が必要】
と言う事である。
それとは別に
【有給休暇の取得率、46・6%で過去最低 (読売新聞) 彗星】
http://asyura2.com/0510/social2/msg/351.html
という投稿も前にあった。
これは、企業が工夫とか技術革新ではなく、労働者を犠牲にして「業務成績を良くしている」と言う事である。
時間制の産休制度とか、介護休暇を認めるというような福利厚生を「対外向けには発表する企業」はあるのだが、実際に「制度はあっても、使用したら企業内での生命は終わり」となるのではないだろうか?
ある労働組合では「サービス残業は犯罪であり、絶対に行ってはいけない」と言ってはいるが、実際に「サービス残業に対する改善には取り組もうとしない」という事を聞いた事もある。既に民主党系の労組は「サービス残業を黙認」している部分があるらしい。本気で改善しようとしているのは一部の弁護士と共産党系労組くらいとも聞いている。
ISOというのを知っているだろうか?
http://isoweb.jma.or.jp/
これは、国際規格であり、品質管理のチェック体制を正確に行うという規格である。
項目は多岐に渡り、まともにやったら、バカみたいに時間が掛かるらしい。
まあ、Kの聞いた部分だけでも、一般的に自分の仕事分担というものを持っている人には「とても、出来るわけがないくらいに時間を取られる事は間違いがない」ようである。
ところが、今まででも、朝早出サービス勤務、途中休暇なし(タバコは全面禁煙)、昼食15分、残業3時間、家に仕事を持ち帰る。という状況下で、更に「ISOの規格チェックを行う事」というような業務命令が「時間という認識を持っていない人によって作られている」ようである。
このような事を「物理的に不可能な業務命令」というのである。
「あいうえお」の50音を言う事ならば、普通の人なら言えるだろうが「それを1秒で言え」となれば、普通の人では無理だろう。
で、不可能な命令が下されている状況下で「ISOチェックに手抜きが発覚したら責任問題」「業務に支障をきたしても責任問題」「品質に問題のある製品が出来上がったら責任問題」「業務にミスが起こったら責任問題」「割り当てられた役割において手抜きが発覚すれば責任問題」「残業手当が数値目標以下でなければ責任問題」「電気料などの経費が数値目標が達成されなければ責任問題」「家に仕事を持ち帰って、情報流出させたら責任問題」という事らしい。
多分だが、最近公務員関係の人が「Winnyによる情報流出をさせている」が、上記の最終項目によって、追いつめられ、家に仕事を持ち帰った末の出来事だろうと思う。
「前門の虎、後門の狼」どころではなく、どこを、どうしても待っているのは地獄だけというような状況の職場もあるのである。
「過労自殺したくなるのも分かる」とKは思うが、「会社を辞めれば良い」と簡単に言う人もいるだろうと思う。そのような人に限って「辞めた後、どの企業に入れば、そのような企業ではないのか」などは考えようとしないのである。
一家の家族を食わせて行くには「パートのような低収入では困る」のである。
これを改善するには「適正労働力・適正賃金」という物を「法律的に考えていくしかない」のだろうと思う。