★阿修羅♪ > ホロコースト3 > 567.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: 日本人はツラン民族でないのですか? 投稿者 空也 日時 2006 年 11 月 15 日 06:52:36)
>いまイラン(昔のペルシャ帝国)が核を持って大国化し、イスラムによるインドやパキスタンの制覇がなされるのでないでしょうか。
イラン・シーア派はアラブ・スンニー派から孤立している形で存在している。イラン周辺の周りは全てスンニー派である。パキスタンのスンニー派イスラム教徒はシーア派イランの支配など絶対に認めないだろう。カブール歓楽直後にタリバンが真っ先襲撃したのはイラン大使館だった。パキスタン、アフガニスタン、カシミール、チェチェンは資金や教義、人的交流の面で他のアラブ圏以上にサウジアラビアと直接密接につながっているようだ。
何故、イラン周辺だけがシーア派なのか?アフガンやパキスタン、中央アジアでは仏教やヒンズー教は大衆性がなく、支配層のためだけの宗教で、彼らの因果応報説は奴隷制や人身売買の廃止に何ら貢献することがなかった。今のネパールのような状態がイスラム化以前のアフガン、カシミール、パキスタンの状態だった。だから下層カーストにとってイスラムの侵略はむしろ解放感すらあったのではないかと思う。
イランの場合はゾロアスター教はイラン人だけの民族宗教であり、ゾロアスター教の寺院を破壊されることは神社やお寺を破壊されてモスクを建てられるほど乱暴な行為でしかなかった。しかし、当時のゾロアスター教徒にはレコンキスタをやるだけの力がなかった。暗殺されたカリフを崇拝するシーア派の神秘主義には長年親しんできた民族宗教を否定されたイラン人の苦悩があると思う。
アラブ人にとってはイランは脅威である。アメリカ・イスラエルの存在がなかったら、恐らくイランの核保有に反対しているだろう。シーア派のイラク人の多くは「彼はシーア派だがイラン人だ」という意識がある。
国際テロ組織で活動するアラブ人の所属組織はアルカイダなどの反政府組織だろう。サウジアラビア以外のアラブ圏の独裁政権はほとんどが世俗主義だからだ。
無差別テロでもマレー系はマレー圏で、パキスタン系はインド・カシミールで主に活動しているようだ。
黒人イスラム国にはテロがあまりなく、国際テロにもあまり関わる者が少ないように思う。
イラン系の場合は、ほとんどが革命防衛隊などイラン政府の指示で海外でも暗殺テロを実行しているようだ。イラン系は一人一殺が主で、アラブ系やパキスタン系のような無差別テロはあまりしないように思うのだが、どうだろう。
アラブ人から見て、シーア派武装勢力を利用してイラクに介入しようとするイランの動きはあまり好ましいものではない。アラブ世界がイラン人に「乗っとられる」不安がある。もし、表面的に激しくホロコースト説を挑発・批判するイランが裏でアメリカ・イスラエルと結託してイラクを分割するような裏切り的行為に出れば、アラブもトルコも黙ってはいられない、というより猛烈に怒りだす出ろう。イランの対イラク関与の仕方は全世界のイスラム教徒から注目されていると思う。ちなみにイラク・ヨルダンではアルカイダやザルカウィの無差別テロは大衆からあまり人気はないようだ。