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(回答先: 日本人はツラン民族でないのですか? 投稿者 空也 日時 2006 年 11 月 15 日 06:52:36)
>ユダヤ人を人種でとらえようとすると事実が見えなくなるのでないでしょうか。確かにナチスは血液型でユダヤをチェックしようとしたらしいです。しかしユダヤ人に独特の血液型があったという研究の報告は聞いたことないです。
ユダヤ人にはエチオピア系もいれば、イスラエルの中心となるスラブ系もマイナーな中央アジア系もイエメン系もインド系もあります。今問題となっているのはスラブ系ですが、中東系のユダヤ人ならアラブ人への排外主義がないかというと、全く違います。中東系のセファルディでも極右シオニストは危険なのです。
>日本人は混血民族なので朝鮮人のように血の純粋性など気にならないようでしょう。
すごく気になる人は多いでしょう。混血民族だとは思いたくない人も特に右派には多いと思います。こういう人は「純粋な日本人の血と帰化人の血は一滴も混ざってはならない、それは日本文化の破壊である。外国人を日本に入れるな。純粋な日本人の血を守れ」という思想を持っているようにも思います。西日本から朝鮮南部の一部が倭と呼ばれた時代があり、今言われているような日本人VS朝鮮人という構図とは若干異なる図式が朝鮮統一前にはあったのに、意図的に日本側も朝鮮川も民族主義者は忘れて最初から全く別の系統の民族だったように描こうとする。もし、倭や任那の事に触れて、「先祖が同じ人も結構いるんじゃないか」と言うだけで日朝双方の民族派から「いいや!あんなのと一緒にされては困るんですけど!」と言われる気がします。しかし、古代の図式が続いたら、欧州に例えればノルマンジーまで英領というような感じになるでしょう。朝鮮の一部が日本に占領されているのじゃなくて、朝鮮の一部にも日本人がいるような感じです。「固有の領土」なんて言っても、国境線は有史以来一緒だった国なんてないですよ。
>ヒットラーとナチスのアーリア民族(青い目と金髪)は神の選民、ユダヤ人は悪魔の民族などという思想は鼻持ちならないものです。
彼らは純粋なドイツ人の血とユダヤ人の血を徹底的に分けようとした訳ですね。あれだけアジアから民族大移動が激しく起こって純粋なアーリア人の血なんて欧州にあるのかな?日本でも欧州でもあまり純粋にこだわり過ぎると嘘が入ると思いますよ。
>イランやインドのバラモン階級はアーリア民族ですからナチスのおきにいりにはいるでしょう。
いいえ、イランやインドはバラモン階級ですら青い目で金髪ではないので、あまりナチスのお気に入りではありません。親ナチ組織はあっても、ナチスから好かれていた訳ではありません。
>いまイラン(昔のペルシャ帝国)が核を持って大国化し、イスラムによるインドやパキスタンの制覇がなされるのでないでしょうか。
イランとパキスタンは同じアーリア系でも同族意識はあまりありません。欧州系どころか、イラン系とインド系ですら精神的つながりは低いです。インド系はスンニー派であり、イランはシーア派です。イランはアメリカのテコ入れでもない限り、イスラム圏内どこまでも少数派どまりだろうと思います。シーア派というのは、アラブ人などの非イラン人の信者がいても、ほとんどゾロアスター教に代わるイラン人の民族宗教に思われるからです。
>インドがヒンズー教をやめてイスラム教を取り入れるようになる日もあり得るとわたしはみてます。
その可能性はあると思います。インド西部ではイスラム系のテロが頻発しているからです。逆に東部とネパールでは未だに毛派がさかんですが。
>アフガニスタンのバーミアンの仏教遺跡の爆破も仏教やヒンズー教の破壊につながるのでは。インドネシアなどタイなどの東南アジアでのイスラム暴力組織のニュース報道も気になります。
そうですね。もっと広がりは持つでしょう。特に毛派と接触のない最下層のカーストほどイスラム化していく傾向はあると思います。
ここで一点、タミール人はLTTEの自爆テロでイスラム教徒と誤解されているようですが、ヒンズー教徒です。LTTEはイスラム教徒を時折弾圧しています。インドにイスラムが普及しても、アーリア人以上に民族意識の強いタミール人は容易にはイスラムを受け入れないでしょう。イスラム王朝が完全にタミール人を支配下に置いたことはないのです。何故か最南端はどの王朝も支配できなかった。タミール人はオスマン帝国が支配できなかった強国モロッコに匹敵する戦闘性を持った民族だと思います。敵に回すとイスラム教徒に匹敵するほど恐い民族がインドには沢山あります。インドは北西部に行くほど容易にイスラム化し、南東部に行くほど民族派と極左が強い傾向にあり、西部のイスラム志向が強くなり過ぎると、分裂する可能性があると思います。
>アメリカ憎しでイスラムやイラクの肩を持っていたマスコミも、最近はそういう変更報道を控えるようになったのも、世界のイスラム化に危惧をいだきだしたかも。
それは違うと思います。イラクの宗派抗争を行なうイスラム武装組織は民衆ではなく、アメリカと結託しています。今のイラク宗派抗争はユーゴ内戦のイラク版です。この宗派抗争のどさくさに南アフリカやイスラエル、イタリア、スペインなど各国の諜報機関や傭兵、更にエルサルバドルで活動した「死の部隊」までが侵入しているようです。イスラム国ではないコンゴで止めておけばいいのに、どさくさにまぎれて、またまた白人のカタンガ兵がイラクに侵入しているようです。イスラム教徒がほとんどいないハイチでも武装勢力の多国籍軍への襲撃は続いています。
中国やミャンマーでは逆に少数民族のイスラム教徒根絶が問題化しています。また、東アジアや中南米、中央アフリカ以南のアフリカではイスラムは絶対的に少数のため、ほとんど問題になりません。東アジアではイスラムより日本人と朝鮮人・中国人の対立、中国では中国人とウイグル人・チベット人の対立の方が問題になっています。日本本土でも沖縄でも朝鮮でもモンゴルでもチベットでもインドシナでも、何故東アジアにはイスラム教徒が少ないのか考察する事も必要かと思います。
また何故イベリアやバルカンで起きたレコンキスタがイランでは起きなかったのかも考える必要がありそうです。
コロンビアの武装勢力は麻薬マフィアですし、アフガンムジャヒディンの一部も麻薬マフィアです。ウガンダやミャンマーの武装勢力は仏教徒かキリスト教徒です。内戦にはイスラム以外の側面も考える必要があると思います。