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(回答先: 「白か黒か」の論理は日本的な感性とは無縁なばかりかそれを破壊する 投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2006 年 9 月 28 日 06:15:22)
>欧州人でもキリスト教以前の多神教世界の感性をその感覚のどこかに残しているはずであり、日本アニメの人気もその辺と関係あるのかな、というような気がします。
小生も同じ意見です。ユングの「集団的無意識」にまで結びつけるのは考えすぎかも知れませんが、まだ科学知識も宗教も無く自然現象を「神」や「精霊」として崇めていた時代では、ヨーロッパも日本も関係なく似たような生活習慣・美的感覚・タヴーが存在していた。
それが現代のヨーロッパにも伝えられていて、日本のアニメを見た時に無意識に反応・共鳴しているのではないかと考えていたのですが、小生と同じ見解を持つ方がおられる事に驚き、且つ嬉しく思っております。有難うございました。
暴言ながら、「白か黒か」の論理はまた「支配者と被支配者」の関係でもあり、支配する側がその正当性を服従する側に認めさせる為の道具に使われる事もあります。
中国や朝鮮の様に皇帝(朝鮮では「王」)の親政による政治システムでは便利ですが、
日本が邪馬台国時代の「部族連合国家」から律令制度を大陸から導入し天皇制を確立させたにも拘らず、武士の台頭と共に崩壊し明治維新までの幕藩体制のように日本が一種の連邦国家として運営されたのも、古代のアニミズムから発展した「多神教原理」が日本人の意識に作用し独裁権力の存続を拒絶したのではないか、とも考えております。
またこうした「多神教原理」あったからこそ、宗教的・歴史的基盤が異なる世界中の文化・技術・芸術をなんでも吸収し発展させ、GNP世界第二位の経済力・技術力を保持する力とする事が出来た。
もしかしたら、この「多神教原理」は日本が世界に誇れる精神的な文化・財産、そして武器なのかも知れませんね。
(もっとも、それを理解できるのは「呪術文化」が生活の中心になっている国々の人達だけかもしれませんが)
何はともあれ、有難うございました。では、また。