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ＡＤＬフォックスマン、ポーランドに露骨な内政干渉；一方でネオナチ大張り切り
ポーランドでは今年の４月になって、少数与党「法と正義」（マルチンキェヴィチ首相）に、野党第２党だった「自衛」および野党第４党の「家族同盟」の１分派である「国民議会クラブ」が連立内閣を作りましたが、それでもなお少数与党による内閣、という不安定な状態になっています。
（参照）
http://www.pl.emb-japan.go.jp/relations/j_jousei060430.htm
ポーランド政治・社会情勢（４月１４日〜３０日）
http://www.pl.emb-japan.go.jp/relations/j_jousei060509.htm
ポーランド政治・社会情勢（５月１日〜９日）
「自衛」からはアンドレフ・レッペル（Andrzej Lepper）、「国民議会クラブ」からロマン・ギエルティフ（Roman Giertyck）が副首相として就任したのですが、上の資料を読んでも分かるとおりこれが大きな問題となっています。特にレッペルはいくつかの犯罪で有罪となっており、新政権の不安定さは覆い隠せないでしょう。
さらに問題を広げているのが、この二つの少数派政党が強い民族主義を持っていることです。元来ポーランド人は、ロシアもドイツもユダヤも大嫌い、というのが国民性のはずです。上の資料にもあるとおり、５月８日にシチグウォ国防次官が、ワルシャワ・モコトフにあるカチン事件博物館（ポーランド軍事博物館支館）を、ロシア大使館に隣接する国防省内敷地に移転することを提案したようで、これにはロシアがカチンときているようです。（ご存知の通り「カチンの森虐殺事件」はドイツではなくソ連によって起こされました。）
先日、ポーランド政府は「アウシュビッツ強制収容所」の名称に対して「元ナチス・ドイツによる」という形容句をつけるようにユネスコに要求して、ユダヤ人団体と対立しました。（この形容句を付けさせないことはユダヤ人団体のポーランドに対する恫喝になっているわけです。）
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（参照）
http://asyura2.com/0505/holocaust2/msg/926.html
アウシュビッツ収容所名称論争ポーランド「ナチス主導」明記要求
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そして米国のユダヤ人団体は、新たに内閣に加わった二つの会派が「反ユダヤ主義」を明確にしていることを問題にしています。シオニスト系ネット情報誌Forwardは５月１２日付の記事で、ＡＤＬのエイブラハム・フォックスマンによるポーランド政府への恫喝を報道しました。
（その一部だけをご紹介しますので、全文は原文の方をお読みください。）
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http://www.forward.com/articles/7763
Jews in Poland Wary of Ruling Coalition
【前略】
Foxman expressed particular concern over the nomination of Giertyck as education minister. Giertyck is a devout Catholic who has staunchly criticized homosexuality, euthanasia and abortion. He has also spoken out against Poland adopting the euro currency. In addition, Jewish groups claim his party has used anti-Jewish rhetoric — such as railing against "Judeo-Communist" plots — and has close ties to Radio Maryja, a controversial Roman Catholic radio station.
フォックスマンは特にギエルティフの教育省就任に懸念を表明した。ギエルティフは同性愛と安楽死と堕胎を厳しく批判した熱心なカトリックである。彼はまたポーランドがユーロを貨幣として採用することに反対を表明した。加えてユダヤ人団体は、彼の党が反ユダヤ的な言辞――「ユダヤ-共産主義の」陰謀に対して非難するというような――を用いており、また問題の多いローマ・カトリックのラジオ局であるラジオ・マリアと密接な関係である、と主張する。
Polish prosecutors opened an investigation earlier this month into a Radio Maryja commentator who accused Jews in a late March broadcast of making a "business" of Holocaust reparation payments.
ポーランド検察庁は今月初期に、３月末ごろの放送でホロコーストの損害賠償を「ビジネス」にしているとユダヤ人を非難したラジオ・マリアの解説者に対する捜査を開始した。
Self-Defense called for Poland's accession agreement to the E.U. to be renegotiated, for greater government control over the country's central bank and for higher unemployment benefits. Moreover, Lepper has expressed support for French far-right leader Jean-Marie Le Pen and praised Adolf Hitler's economic policies, according to the ADL. He also received an honorary doctorate from MAUP, a private Ukrainian university that gave the same award to former Ku Klux Klan leader David Duke and today is the main source of antisemitic propaganda and agitation in Ukraine.
「自衛」はＥＵに対して、この国の中央銀行に対する政府によるより大きなコントロールと失業者に対するより高額の補助を求めて、ポーランドの合意取り付けが再交渉されるように要求した。さらにＡＤＬによると、レッペルはフランスの極右リーダーであるジャン・マリー・ル・ペンへの支持を表明し、アドルフ・ヒトラーの経済政策を賞賛した。彼はまた、あるウクライナの私立大学であるＭＡＵＰから名誉博士号を授与されたのだが、元ＫＫＫリーダーであるデイヴィッド・デュークも同様の授与をされており、今日ウクライナにおけるアンチ・セミティックなプロパガンダとアジテーションの主たる源となっている。
【中略】
Last week, Foxman sent a letter to Polish Prime Minister Kazimierz Marcinkiewicz urging him to reject the coalition deal with the two small parties, expressing concern that their inclusion in the government "will make Poland vulnerable to intolerance and bigotry, with a consequent negative impact on the country's international reputation."
先週、フォックスマンはポーランドの首相カジミエルス・マルチンキェヴィチに手紙を送り、この二つの小政党との連立交渉を拒否するように強く求め、それらの内閣参加が「ポーランドを不寛容と排他主義に対して無抵抗にして、その結果としてこの国の国際的評価に悪影響を与えるだろう。」との懸念を表明したのだった。
【後略】
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まあ、それにしても、オーストリアのハイデルのときでもそうだったのですが、一つの「民間団体」が外国の政府に対して『この二つの小政党との連立交渉を拒否するように強く求め』るというのだから、このＡＤＬという「民間団体」は国々の政府に干渉することを許されている超国家組織なんですね。
『不寛容と排他主義』を最も強く実践しているのがシオニストとその「祖国」であるイスラエルじゃないかと思うのですが、コイツラのいつもの手口で、「ユダヤ人」を隠れ蓑にして自分だけは何をやっても非難されないようにするために他人の『不寛容と排他主義』を非難する、ということです。こんなことばかりやっているからますます『不寛容と排他主義』を助長して、一般のさして力の無いユダヤ人ばかりが恨みを買うことになるのだ。ＡＤＬはふんぞり返って札束を数えておれば良いのだろうが。
『ホロコーストの損害賠償を「ビジネス」にしている』という指摘は実に的を得ていますし（フィンケルシュタインだけではなくイズラエル・シャミールも強く指摘して強欲なユダヤ人団体を非難している）、また『「ユダヤ-共産主義の」陰謀』については今後の本格的で客観的な研究が必要なことがらでしょう。いずれにせよ、自分の悪事を過去の他人の悪事を利用して覆い隠そうとするような連中はどうせ長持ちしないでしょうけど。
まあ、こんなこと言うもんだから、次のような連中が大張り切りになるわけです。これは国家社会主義運動、いわゆる純然たるネオナチのサイトです。見出しと書き出しの部分のみをご紹介しますので、あとは原文でお読みください。
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http://www.overthrow.com/lsn/news.asp?articleID=9375
National Socialists, Catholic Nationalists Take Power In Poland
国家社会主義、カトリック国民主義がポーランドで権力を握る
【前略】
Warsaw, Poland -- A new ruling coalition in Poland between the right-wing "Law and Justice" Party and two radical nationalist groups has Jewish organizations frightened that their time of lying about the Holocaust in Poland is over, according to the ADL and Jewish newspaper reports.
ワルシャワ、ポーランド――ＡＤＬとユダヤ新聞の報道によると、ポーランドでの右翼「法と正義」党と二つの国家主義グループによる新しい連立政権が、ユダヤ諸組織に、ポーランドでのホロコーストに関する虚構の時代が終わるという恐れを抱かせている。
Roman Giertyck, Polish Deputy Prime Minister from the League of Polish Families, told the press that his goals, now he has taken office, will be to "smash Jewish communism", as well as continue Poland's ban on abortions and to criminalize homosexuality. Another member of his party continued Giertyck's comments by saying that Jews are "making a business of the Holocaust" and that the new government will consider shutting down the Jews' cash cows at Auschwitz, Treblinka, and Majdanek.
ポーランド家族連合出身のポーランド副首相ロマン・ギエルティフは、現在その任についているのだが、新聞に対して次のように語った。彼の目標は、ポーランドでの避妊禁止を続けそして同性愛を有罪とすると同時に、「ユダヤ共産主義」を叩き潰すことである。同党の他のメンバーがギエルティフの言葉を引き継ぎ、ユダヤ人は「ホロコーストで商売している」、そして新しい政府はアウシュヴィッツ、トゥレブリンカ、マイダネクでユダヤ人の「金のなる木」の閉鎖を考慮するだろう、と語った。
【後略】
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彼らは、次のページに書かれてあるフォックスマンの発言に大張り切りになっているわけです。これは各自でお読みください。
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http://www.overthrow.com/lsn/news.asp?articleID=9394
ADL Denouces Polish Government
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この連中がユダヤ組織の悪事を正確に指摘すると、次に、同様にそれを指摘する者達に「ほら、やっぱりお前らはネオナチだ」と来るのは分かりきっています。いつもの手ですから。
ただ、ここしばらくの間、世界各地で「反シオニスト」勢力が攻勢をかけているような気もします。今後ポーランドの政権がどうなるのか、オーストリアのハイデルのようにあっけなく潰されるのか、あるいは持ちこたえてシオニストを手痛く傷つけるのか、注目されるところです。
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