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(回答先: 記者の目:微妙な判定 亀田興毅WBA王座 来住哲司(毎日) 投稿者 七瀬たびたび 日時 2006 年 8 月 04 日 10:40:54)
□産経抄 平成18(2006)年8月4日[金]
http://www.sankei.co.jp/news/column.htm
世の中にはヒマな人が多いようで、おとといの夜、テレビで放送されたボクシング王座決定戦の視聴率が42・4%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)に達した。30年近く前の具志堅用高選手全盛時代に次ぐ高視聴率とあって、放送したTBSはウハウハと思いきや「判定がおかしい」という抗議電話とメールが1日で5万件を超えたという。
▼プロボクシングはあくまでも興行。興行主が審判員を選ぶそうだから、そう目くじらを立てなさんなとちゃかすと、同僚は「スポーツでこんないかさま判定がまかり通れば子供の教育上も良くない」と怒る、怒る。
▼近来まれな高視聴率は、テレビ局の強力なバックアップに加え亀田興毅選手と父親、弟たちの醸し出すいまどき珍しいハングリーな雰囲気が人々に受けたものだろう。だが彼らのアウトローぶりはテレビ局の演出のようにも見え、どうにも痛々しい。
▼同じアウトローでもフーテンの寅さんを27年間演じ続けた渥美清さんには、時折みせた啖呵(たんか)に“本物”の凄(すご)みがあった。その渥美さんが「夏になったら必ず帰ってくるあの燕(つばくろ)さえも、何かを境に、ばったり姿をみせなくなることもあるんだぜ」とばかりにあの世にふらりと旅立ってからきょうで10年になる。
▼彼が死後10年たっても寅さんであり続けられるのは、なぜか。ある時期からテレビにほとんど出なくなり、本名・田所康雄という素顔を徹底的に隠し通すことができたことが大きいのではないか、と小欄は思う。
▼タレントやスポーツ選手の私生活を切り売りにするバラエティー番組全盛のいまどき、本物のエンターテインメントをテレビで見たいというのは、かなわぬ望みだろうか。寅さんがいなくなって、日本の夏は寂しくなった。
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