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(回答先: 消費者は知らない食の舞台裏 連載E マグロの握り寿司は1週間6個まで!?・厚労省の摂取基準の秘密[ゲンダイ] 投稿者 feel 日時 2006 年 9 月 30 日 03:12:48)
2006年9月28日号 日刊ゲンダイ
http://gendai.net/
消費者は知らない食の舞台裏 連載F
垣田達哉
江戸前のアナゴも心配があるの?
ゴミからより怖いダイオキシン
エッ!アナゴも…
「ごみを燃やすとダイオキシンが発生する」といわれているので、ダイオキシンは空気から体の中に入り込んでくるイメージが強い。確かに、ダイオキシンの約60%は「ごみ焼却」によるもので、このほかにも「製鋼用電気炉」「たはこの煙」「自動車の排出ガス」「山火事」などからも発生している。
ところが、実は日本人はダイオキシンの90%以上を「魚介類」「肉」「卵」「乳・乳製品」などの食事から摂取していて、その約80%が魚介類だ。どうしてごみ焼却で発生したダイオキシンが魚介類に蓄積されるのか。大気中に排出されたダイオキシンは水や土壌に入り込み、それが利川を通じて湖沼や海に流れ込んで、魚介類を通じて人間に取り込まれるからである。
人間が捨てたものが回り回って人間の体内に蓄積され、健康に悪影響を与える。まさに「大規模な環境循環システム」であり、「大量にごみを発生させている人間への警告」である。
蓄積量の多い魚介類の代表格がアナゴ。アナゴにダイオキシンが多く含まれるのは、食物連鎖の影響よりも、海底の砂泥に潜る性質が影響しているのかもしれない。東京湾や大阪湾でとれるアナゴは寿司屋などで高級品とされるが、生息している環境は必ずしも褒められたものではない。
アナゴに限らず、東京湾や大阪湾でとれるスズキや関東地方のドジョウにも、ダイオキシンが多く含まれることが分かっている。これも湾内や近隣河川にダイオキシンが多く流れ込んでいる証拠かもしれない。
ダイオキシンの耐容1日摂取量は体重50`の人で1日に200ピコc。たとえば、1c当たり6ピコcのダイオキシンが含まれたアナゴを1OOc食べると、600ピコcのダイオキシンを摂取したことになり、耐容摂取量の3日分になる。もちろん、毎日のようにアナゴを食べる人は少ないだろうが……。
しかし、アナゴ以外からもダイオキシンを摂取していることを忘れてはいけない。マグロにもかなり蓄積している。とくに、マグロの王様であるクロマグロ(本マグロ)は、水産庁の調査ではいずれの年度でもダイオキシンの蓄積量がトップになっている。
マグロといえばトロ、それも日本人は中トロ、大ト口が大好きだが、ダイオキシンは脂肪にたまりやすい。「赤身には1c当たり1ピコc」でも、「中トロには16ピコc」 「大トロには24ピコc」も蓄積していることがある。赤身より中トロ、中トロより大トロの方が要注意である。 (つづく)
◆かきた・たつや 1953年岐阜県生まれ。慶応大学卒業。消費者問題研究所代表として、食品表示や食の安全についてアドバイスを続けている。近著に「テレビじゃ絶対放送できない『食』の裏話」(リヨン社)。
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