★阿修羅♪ > 国家破産46 > 657.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: 日本株(終了)日経平均が約半年ぶり15000円割れ、下落率は今年最大 (ブルームバーグ) 投稿者 愚民党 日時 2006 年 6 月 08 日 18:25:55)
日本債券(終了):大幅高、株底割れは利上げの足かせ−短中期に買い (ブルームバーグ)
2006年6月8日(木)17時15分
6月8日(ブルームバーグ):債券相場は大幅高(利回りは低下)。前日の
米債相場反落や5年債入札への不透明感から、朝方こそ先物中心に売りが優勢
となったが、日中は歯止めのかからない株安を材料に買い戻しが膨らんだ。5
年債の入札結果自体はやや低調となったものの、夏場のゼロ金利解除の実現性
に懐疑的な見方が広がり、短中期セクターの金利が大きく下振れる展開だった。
トヨタアセットマネジメントの深代潤チーフファンドマネジャーは、金融
政策が株安の影響をどのくらい受けるか見通しにくく、株価が落ち着けば利上
げ観測が再燃するだろうと指摘。ただ、「これだけ株安が加速してくるなかで、
市場が金融引き締め遠のくとの連想を強めたのは確かだ」との見方も示した。
東京市場の先物中心限月6月物は、前日比2銭安い133円39銭で取引を開
始。直後にこの日の安値133円25銭をつけたが、株価続落を受けて午前9時半
前後には上昇に転じ、日経平均が底割れ状態となると133円87銭まで上昇した。
午後の5年債入札の結果発表後には133円53銭まで伸び悩んだが、株安が
進展すると3月28日以来の134円台(134円7銭)まで上昇。しかし、取引終
盤は急速に伸び悩み、結局は42銭高の133円83銭でこの日の取引を終えた。
前日の米債相場が利上げ観測から反落したうえ、この日に入札される5年
債の販売が不透明なこともあって、朝方こそ先物中心に売りが先行したものの、
日経平均の1万5000円割れをきっかけに債券市場の雰囲気が一転した。
株式相場は今週に入って4日続落して、この間に日経平均は7.3%もの急落
を記録しており、市場では日本銀行による利上げの足かせになるのではとの憶
測につながった。「株安という材料だけで、7−9月期のゼロ金利解除の可能性
がなくなるとの見方は少ないとはいえ、株価がこれだけ急ピッチで、しかも大
幅に急落するとそうも言えなくなってくる」(リーマン・ブラザーズ証券・山下
周チーフJGBストラテジスト)と指摘された。
米国景気減速の懸念が根強くくすぶるなか、仮に株価が今後も低迷を続け
るようだと、実際に日銀の金融政策にも影響が及ぶ可能性が意識され始めた。
大和証券SMBCの白石誠司チーフマーケットエコノミストは、当面は株
価の反発力が弱いと想定されるなか、米国の景気動向を見極める時間帯に入る
と指摘。「日銀の利上げが7月は困難でも8、9月は可能との見方が残るうちは
まだしも、米景気の減速見通しから夏場は無理となれば、年内利上げも厳しい
と見方につながりかねない」と言い、この場合には金利低下余地が出るとみる。
10年債利回りは1.855%
現物債市場で10年物の280回債利回りは、前日比0.5ベーシスポイント(bp)
低下の1.875%で取引を始めた。株価続落を受けて午前10時過ぎに1.855%ま
で低下幅を拡大させたが、その後しばらくは1.855−1.865%でもみ合った。
しかし、午後に入って先物市場で債券買い・株式売りの動きが膨らむと、
現物債にも利回り低下圧力が強まり、一時は新発10年債として5月31日以来
の低い水準となる1.835%まで切り下がった。その後は1.855%に戻した。
先物相場は中心限月交代が間近ということもあり、この日は株価急落との
感応度を高めた一方で、現物債利回りの低下ピッチの鈍さも指摘されたが、米
国の金利動向次第では10年債の1.8%割れも視野に入ってきそうだ。
大和証券SMBCの白石氏は、米連邦準備制度理事会(FRB)が景気減
速リスクを示しつつも、一方で金利の引き上げを継続する方向のようで、そう
であれば米債利回りは再び逆イールドが進むと予想。「米国で長期債に金利低下
圧力が強まれば、日本の長期金利も連動性を強めるのではないか」とみる。
こうしたなか、2年物の245回債利回りが6.5bp低い0.755%、5年物の
56回債は6bp低下の1.295%となるなど、短中期セクターで金利低下が加速し
て、利回り曲線にはブル・スティープ(傾斜)化の圧力が強まった。市場では、
「これまでは7−9月期の利上げがほぼ確実視されていたが、これがなくなる
可能性を織り込み始めた」(山下氏)と分析された。
また、「仮に夏場に最初の利上げが行われても、連続利上げは厳しくなった
と感じる向きが増えた」(深代氏)との指摘もあった。
5年入札はやや低調
一方、この日の5年債(57回債)の入札結果に関して、市場参加者の間で
はやや低調な結果と受け止められた。
5年債の表面利率(クーポン)は1.5%から1.4%に引き下げられ、当初か
ら投資家の需要が細るとの見方があった。市場では、「足元の株安が実際にマク
ロ指標の悪化につながり、日銀がいよいよ利上げをギブアップするに至らない
うちは、5年ゾーンを積極的に買う投資家は少ない」(山下氏)と指摘された。
この日、日銀の岩田一政副総裁は秋田市内での会見で、日本経済はデフレ
から正常な経済に向けた移行期にあるとしたうえで、「経済全体が正常化してい
くプロセスの中で、金利形成も次第に正常な姿に調整されていく流れ」と言明。
また、「現在、資産価格は変動しているが、基本的には投資家のポジション
(持ち高)調整のプロセスで、やがて安定性を取り戻していくのではないか」
とも語っており、市場では、「相場が安定さえしていれば利上げへの障害になら
ないこともうかがわせた」(深代氏)との指摘もあった。
財務省が午後1時に発表した57回債の入札結果では、最低落札価格が100
円18銭(利回り1.361%)となり、プライマリーディーラーへの聞き取り調査
による事前予想のレンジ(100円18銭−100円21銭)の下限に決まった。
応札倍率は前回債の2.65倍を下回る2.59倍。平均と最低価格との格差(テ
ール)は4銭となり、こちらは前回債の1銭から拡大した。
(債券価格) 前日比 利回り
長期国債先物6月物 133.83 +0.42 1.955%
売買高(億円) 45183
10年物280回債 100.38 1.855(-0.025)
---共同取材:日高 正裕 Editor:Yamanaka、ink
記事に関する記者への問い合わせ先:
東京 赤間信行 Nobuyuki Akama akam@bloomberg.net
http://money.www.infoseek.co.jp/MnJbn/jbntext/?id=08bloomberg13ath5.yuKrpoo