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(回答先: 一つの時代の終焉 【 Nevada経済速報6月5日(月)】 投稿者 愚民党 日時 2006 年 6 月 06 日 18:30:34)
改革看板、民間人に逆風 村上容疑者と関係/出身企業の不祥事
小泉首相が改革の看板に起用した企業経営者に対する「逆風」が強まっている。村上ファンド代表の村上世彰容疑者の逮捕で規制改革・民間開放推進会議の宮内義彦議長(オリックス会長)は村上代表との関係が改めて指摘される。民間保険会社出身の村瀬清司氏が長官を務める社会保険庁も、国民年金保険料の不正免除問題に揺れている。野党側は首相の任命責任を追及する構えだ。
小泉首相が起用した主な民間人
宮内議長の表情は、瞬く間に厳しくなった。
5日午前、東京都千代田区の永田町合同庁舎の一室。規制改革会議の記者会見で「村上ファンドに出資され、かなり深い関係だったと思う。議長として会議の信頼性にかかわるのでは」と問われ、宮内氏は「私自身がコメントする立場ではない」とだけ言うと、口をつぐんだ。
宮内氏は村上代表と旧知の仲で、オリックスがファンド設立の際に出資。運用資金を拠出したこともあったとされる。村上ファンドで資金運用をした企業に対しては、財界からも「厳しい評価が出てくる可能性がある」(山口信夫・日本商工会議所会頭)との声が出ている。
規制改革は、小泉政権の看板政策のひとつ。同会議関係者の一人は「我々の会議は前衛的で反発する省庁も多い。従来のような活動ができなくなるのでは」と、宮内氏の求心力低下を心配する。
逆風は、社会保険庁の村瀬長官にも吹く。4日のNHK報道番組で小池晃・共産党政策委員長は「(村瀬氏が副社長だった)損保ジャパンは法令違反で業務停止。社保庁も同じ。達成しえない目標を押しつけている」と語気を強めた。
日本郵政社長の西川善文氏が頭取を務めた三井住友銀行には金融庁が行政処分を下した。野党からは責任を問う批判が出る。橋梁(きょうりょう)談合事件が発覚した日本道路公団の総裁を務めた近藤剛氏も、6月27日に中日本高速道路会長を退任する。「責任をとっての早期退任」との見方も出ている。
●民主「金もうけ優先」、首相「つぶしには乗らぬ」
小泉首相は企業経営者ら民間人を起用し、「官から民へ」を掲げる改革のシンボルとしてきた。そのつまずきは、野党には格好の攻撃材料だ。民主党の菅直人代表代行は4日のテレビ番組で、「首相は民間から登用したから改革が進んでいるように国民にメッセージを送るが、民間から送ったら『後は勝手にやれ』だ」と首相の改革手法を批判。「改革偽装内閣だ」ときめつけた。
小沢代表も5日、佐賀市内のホテルで会見し、「問題点は、小泉政治にある。モラルやルールを守ることより、金もうけを優先するからそういうことになる」。
両氏とも照準は首相の任命責任に絞る。総選挙で自民党幹部が応援したライブドアの堀江貴文前社長の逮捕と同様、改革批判にからめる戦術だ。
これに対し小泉首相は先月30日、社保庁の不祥事に関連して「野党の改革つぶしには乗らず、村瀬長官たたきには乗らない。改革をいやがる勢力が社保庁の職員にはいる」と記者団に語った。
政府高官も社保庁幹部に「長官に『しっかり頑張れ』と伝えてほしい。長官の責任問題になれば、任命した側の責任問題になる」と指示した。
http://www.asahi.com/paper/politics.html