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【日本株雑感】世界同時株安、リスクマネー収縮が襲う−中長期は買い (ブルームバーグ)
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投稿者 愚民党 日時 2006 年 5 月 24 日 08:07:58: ogcGl0q1DMbpk
 

(回答先: 金余り終焉を懸念 BRICsも急落、世界同時株安   【産経新聞】 投稿者 愚民党 日時 2006 年 5 月 24 日 05:35:10)

【日本株雑感】世界同時株安、リスクマネー収縮が襲う−中長期は買い (ブルームバーグ)

2006年5月23日(火)17時56分

  5月23日(ブルームバーグ):世界的な金融引き締め懸念を背景に世界同
時株安が進行する中、日本株相場も売り優勢の展開を強いられている。金融政策
の転換期にあり、景気や企業業績の先行きに対する影響が見えにくく、ゴールデ
ンウイーク明けの日経平均株価は、ほぼ一本調子で下落してきた。さらにここへ
きて、国内外新興市場や商品市況の急落を通じてリスクマネー収縮の動きが顕著
になっており、株式相場の不透明さは一層増している。

 23日の日経平均の終値は、前日比258円(1.6%)安の1万5599円。市場
では、「2月20日の安値1万5437円を割るようだと、昨年5月以降の上昇トレ
ンドも止まる可能性がある」(日興コーディアル証券国際市場分析部・小柴俊一
郎課長)と、警戒水域に接近していることへの懸念が強い。日本株相場はこのま
ま下落基調をたどってしまうのか。市場関係者の声、見方を拾った。

             過剰流動性の終えん

  「熱が冷める時には常に、大量の売りが浴びせられるものだ」――。米資産
運用会社オーク・アソシエーツのチーフ投資ストラテジスト、エドワード・ヤル
デニ氏は、世界的な株安を見てこうつぶやいた。日米欧の利上げ観測などを背景
として、短期資金がリスクの高い資産から流出しており、22日の世界の株式市
場は軒並み下落した。とりわけ目立ったのが新興市場の下げだ。

  新興26市場の株価動向を基準にしたモルガン・スタンレー・キャピタル・
インターナショナル(MSCI)エマージング・マーケッツ・インデックスは、
10営業日続落。過去最高値を付けた5月8日から15%も下落した。10営業日続
落したのは、1998年8月13日以来、約9年9カ月ぶりだ。

  投資家からは、世界的な利上げに伴う借り入れコストの上昇を警戒する声が
聞かれ始めた。米サード・ウエーブ・グローバル・インベスターズ(運用資産2
億8800万ドル)の主任投資責任者、ラリー・スミス氏は「世界の借り入れコス
トが米国に近い水準に上昇すれば、米国外の多くの市場に投資する優位性が低下
する」と指摘。過剰流動性の終えんを警戒している。

             日本株も大幅な売り

  世界的な資金の流れの変化は、日本株にも悪影響を及ぼした。リスクマネー
の収縮と質への逃避の動きは世界規模で進んでいるとの懸念が浮上する中、朝方
の外資系証券経由の売買動向は、00年7月以来の3610万株の大幅な売り越しと
観測された。23日の取引開始前に、日本株市場の参加者はあらためて先行き楽
観視できない状況を確認させられることになる。

  SMBCフレンド証券投資情報部の中西文行グループマネージャーは「中東、
中南米、欧州、アジアも含めてグローバルファンドなどで、広範に利益確定売り
が出ているようだ。米国の金融政策が変わり、経済成長が今後減速に向かうと思
われ始めたことも相場に変化をもたらした」と見ている。

  94年メキシコ危機、97年アジア危機、98年ロシア危機――。歴史を振り返
れば、金融引き締めを契機に世界市場は幾度となく危機を迎えた。金融政策の転
換期には、市場が不透明な先行きを織り込もうと神経質な動きなる。

  こうした状況に目を付けるのが、先物相場を主戦場とするヘッジファンドだ。
そのため、相場は投機筋の動きに左右されがちになる。22日の東京株式相場で
は、午後に先物市場で日経平均6月物に大口の売りが断続的に出ると、それまで
プラス圏で推移していた日経平均株価は、急速に値を崩した。

            国内独自のマイナス材料

  外部環境に敏感になりやすい背景には、日本株を買い上がる国内材料に目先
欠けていることがある。市場関係者の多くが口をそろえて挙げるのが、国内企業
の今期利益見通しの予想外の慎重さだ。東証1部に上場する1218社(金融除
く)のうち、5月22日までに1218社が決算を発表。新光総合研究所が1218社
を集計したところ、07年3月期の経常利益予想は1.6%増のほぼ横ばいにとどま
っている。

  野村証券金融経済研究所の北岡智哉ストラテジストは「今期の業績見通しが
ほぼフラットであることは、日本株特有のマイナス材料。こうした中、世界同時
株安の流れを受けた格好だ」と指摘する。

              絶好のチャンス

  もっとも、多くの市場関係者は、原油価格などの先行きが不透明な中で発表
された今期業績予想は、上方修正含みとの期待を崩していない。北岡氏によると、
野村証券のアナリストは主要企業の今期予想を6〜7%の増益と見込んでおり、
これからの相場は上方修正を織り込んでいく動きになるだろうと予測する。

  日経平均は年初来高値を付けた4月7日から1964円も一気に下落した。こ
のため、株価水準の割安感は一段と高まっている。ゴールドマン・サックス証券
のキャシー・松井チーフストラテジストは、22日付の投資家向けリポートで、
「業績の上方修正、割安なバリエーションなどを根拠に、足元の調整局面は一時
的なものと判断する」とし、買いの好機と捉えているとの認識を示した。

  「マネーフローで語るべきではない。ヘッジファンドの仕掛け的な売りなど
と聞くが、誰も分からないはずだ」――。ファンドクリエーションの木下晃伸イ
ンベストメントアナリストは、こう強調する。金融政策の転換期による持ち高整
理で売られたとしても、株価はいずれファンダメンタルズ(基礎的条件)に回帰
してくるはずだ。特に現状の日本では、マクロ景気は好調で、企業業予想に対し
ても上方修正期待が根強い。

  昨年の日経平均株価は4割上昇したものの、高水準の信用買い残などを見る
限り、短期的な資金が先高期待で押し上げた面が強い。こうした資金は逃げ足も
早く、外部環境などの変化次第で相場のボラティリティ(振幅)も高くなる。

  三菱UFJ投信の糸島孝俊チーフファンドマネージャーは「日本は病み上が
りから立ち上がり、ちょうど走り始めようとしているところだ」と強調。急激な
下落で相場の株価水準が落ち着いた今こそ、中長期的な視点で日本株を見つめ直
している向きも少なくないようだ。

記事についての記者への問い合わせ先:
東京 常冨 浩太郎 Kotaro Tsunetomi
ktsunetomi@bloomberg.net

http://money.www.infoseek.co.jp/MnJbn/jbntext/?id=23bloomberg11ag4mJCgA5Xxg

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