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(回答先: 今週の金融市場の展望 (2006年3月7日) 【植草一秀が提供する国際政治経済情報】 投稿者 愚民党 日時 2006 年 3 月 10 日 12:15:48)
「為替」 過去最大米貿易赤字も日銀ゼロ金利継続での円売りで117.09円→118.43円/ニューヨーク外国為替市場概況
「過去最大米貿易赤字も日銀ゼロ金利継続での円売りで117.09円→118.43円」ニュ
ーヨーク概況 2006年3月10日(金曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子/片山 善
博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:33JST 「「過去最大米貿易赤字も日銀ゼロ金利継続での円売りで117.09円→118.43円」
【ロンドン市場概況】
9日のロンドン外為市場では、ドル・円は、東京引け際にアジア系が118円前後で
大量に売った影響が残り、118円付近にオファーが並び始め上値が重くなったのを潮
に、ドルロング筋のストップロスのドル売りが117円70銭以下で断続的に出たことか
ら、117円93銭から117円09銭まで下落した。ユーロ・円も140円79銭から軟調にな
り、140円00銭のストップロスをつけて139円77銭まで下落した。欧州通貨は全般的
に小動きとなり、ユーロ・ドル1.1924ドルから1.1948ドルで、ポンド・ドル1.7362
ドルから1.7404ドルで、ドル・スイス1.3072フランから1.3114フランで取引され
た。
【経済指標】
英・1月の貿易収支:-57億ポンド(予想-59億ポンド、12月-61億ポンド)
英・1月の鉱工業生産:前月比+0.4%(12月+0.4%←+0.2%)
英・1月の製造業生産:前月比+0.2%(12月+0.5%←+0.3%)
独・1月の鉱工業生産:前月比-0.1%(予想+1.1%、12月+0.7%←-0.5%)
【要人発言】
独キール大学世界経済研究所(IFW)
「2006年の独GDP伸び率見通しを+2.1%に上方修正(12月時点予想+1.5%)」
「2007年は1.2%程度に減速(前回予想1.0%)」
郭樹清・中国人民銀行金融政策委員会
「最近の人民元の軟調な推移は、通常の変動」
小泉首相
「量的緩和解除、決定会合で議論した結果なので尊重する」
「ゼロ-2%の数値、デフレ脱却に向け政府としっかり協力とのメッセージ」
竹中総務相
「日銀の説明責任は不十分」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:117円51銭、ユーロ・ドル:1.1926ドル、ユーロ・円:140円12銭、ポン
ド・ドル:1.7381ドル、ドル・スイス:1.3113フラン
【ニューヨーク市場概況】
9 日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は過去最大に拡大した米貿易赤字で一
旦117円37銭まで弱含むが、米債券利回りの上昇を受けて反発した。ショートカバー
や「週明けにもライブドアの上場廃止が決定する」とのニュースを受けた円売り
で、モデル筋のストップロスを巻き込み118円43銭まで上昇し、高値圏118円20銭前
後で引けた。
ユーロ・ドルは米貿易赤字の発表後に1.1940ドルまで上昇したが、リアルマネーの
売りが上値を抑え、米金利上昇に伴い1.1905ドルまで下落し、1.1910ドル前後で引
けた。ユーロ・円は、日銀が量的金融策解除後も低金利を継続させることを示した
ことでショートカバーが先行し139円92銭から140円99銭まで上昇した。ポンド・ド
ルは英中銀が政策金利4.5%据え置きを決定したものの、市場予想通りで反応は乏し
く1.7412ドルから1.7352ドルまで下落した。ドル・スイスは1.3095フランから
1.3152フランまで上昇した。
【原油市場】
原油相場は、需要減速観測を受けた売りと割安感による買い戻しで上下したが結
局小幅高となり、60ドル台をキープして取引を終えた。約7年ぶりの高水準に積み上
がった原油在庫や米エネルギー情報局(EIA)の需要減速予想を受けて売り圧力が強
いのの、週初からの続落で割安感が台頭しており、60ドル割れ水準での買い意欲が
強いことから底堅く推移した。NYMEX原油先物価格は一時59.55ドルまで下げた後に
反発し、60.47ドル(前日比0.7%高)で取引を終えた。
【通貨オプション】
ドル・円スポット相場は日銀の量的金融緩和策解除決定を受けて118円30銭から
117円09銭へ下落したが、ゼロ金利政策継続観測を受けた押し目買い意欲が強く、
118円台まで反発している。主要イべントが終了した事からオプション市場では短期
物の変動率が低下し、その一方で中長期物は、日銀の政策変更後もレンジ取引が継
続していることを受けて様子見ムードが強い状態にある。1ヶ月物変動率は9.150%
から8.950%へ低下、3ヶ月物は8.825%、6ヶ月物は8.775%で昨日と同水準での取引
となっている。
リスクリバーサルでは、決算期末に絡む日本企業のレパトリの動きに伴う短期円
先高観を受けて、短期物の円コール買いが強まった。25デルタ円コール・ドルプッ
ト1ヶ月物は+0.650%から+0.700%へ拡大、3ヶ月物は+0.750%、6ヶ月物は+0.825%
とそれぞれ昨日と同水準での取引となっている。
【株式市場】
NY株式相場は下落。朝方は押し目買いが先行したものの、長期金利の高止まりが引
き続き嫌気されているほか、明日に雇用統計を控えて一旦手仕舞う動きも見られ、
引けにかけて緩やかに下落する展開となった。セクター別では、自動車・同部品や
不動産が上昇した一方で、半導体・同製造装置やエネルギーが軟調。半導体のナシ
ョナルセミコンダクター(NSM)は増益決算を発表したものの、在庫の増加が嫌気さ
れて下落。昨日の上場初日に20%超の急騰となったNYSEグループ(NYX)は4.9%下
落。また、レンタルビデオ・DVDのブロックバスター(BBI)も予想を下回る決算を
発表して下落した。一方、リーマンブラザーズが投資判断を引き上げたサン・マイ
クロシステムズ(SUNW)が上昇。ダウ構成銘柄では、労使交渉で合意に達する見込
みが報じられたゼネラル・モータース(GM)が小幅高。結局ダウは33.46ドル安の
10972.28、ナスダックは17.74ポイント安の2249.72で取引を終了した。日銀の量的
緩和解除による大きな影響はないものの、世界的な金融引き締め傾向が米国の利上
げ圧力につながるとして一部で懸念する向きもある。
【経済指標】
英中銀:政策金利4.5%で据え置き決定、7ヶ月連続
カナダ・1月の新築住宅価格指数:前月比+0.9%(予想+0.3%、12月+0.6%)
カナダ・1月の貿易収支:+63億カナダドル(予想+74億カナダドル、12月+77億ド
ル)
米・前週分の新規失業保険申請件数:30.3万件(予想29.0万件、前回29.5万件←
29.4万件)
米・1月の貿易収支:-685.1億ドル(予想-665億ドル、12月-650.7億ドル←-656.8億
ドル)
対中:179.1億ドル(前月比+9.9%)、日本:64.5億ドル(同比-5.1%)
EU全体:97.4億ドル(同比-3.8%)、OPEC諸国86.5億ドル(同比+11.6%)
カナダ89.3億ドル(同比+11.1%)、メキシコ46.4億ドル(同比+8.7%)
【要人発言】
ウェーバー独連銀総裁
「景気回復の強さを過大評価し、財政赤字縮小の公約順守を逃さないようにしなけ
ればいけない」
ガイトナー米ニューヨーク地区連銀総裁(投票権有)
「海外資本の流入により米連銀の更なる利上げを必要とされる可能性も」
「アジア各国のドル資産の蓄積は増加」
「原油輸出国もドル資産買いに貢献」
「外国投資家のドル資産買いが米金利を低く抑えている」
「通貨政策が世界不均衡の要因」
「通貨発展は必ずしもスムーズでない」
「米連銀のインフレゴールは議論の価値がある」
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 117.52 118.43 117.09 118.22
ユーロ・ドル 1.1946 1.1948 1.1904 1.1909
ユーロ・円 140.14 140.99 139.77 140.78
ドル・スイス 1.3103 1.3152 1.3072 1.3139
ポンド・ドル 1.7370 1.7412 1.7352 1.7359
株式市場:
NYダウ 11005.66 11049.12 10963.88 10972.28
ナスダック 2272.22 2279.28 2249.56 2249.72
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.715 4.718
米国債10年物 4.726 4.726
先物市場:
NY金先物 548.2 551.7 545.5 547.0
NY原油先物 60.60 60.90 59.55 60.47
シカゴ日経平均先物 15970 16000 15930 15925
(フィスコ) - 3月10日7時38分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060310-00000004-fis-brf