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(回答先: ドル買い戻し相場117円11銭まで、サウジでのテロ発生で原油4%弱上昇/ニューヨーク外国為替市場概況(フィスコ) 投稿者 愚民党 日時 2006 年 2 月 25 日 07:50:06)
サウジ石油施設テロ アルカーイダ系が声明 供給不安拡大も
【カイロ=加納洋人】サウジアラビアの石油産業の心臓部が標的となった二十四日の自爆テロ未遂事件は、世界のエネルギー関係者に大きな衝撃を与えた。犯人たちは入り口で阻止されたが、もし施設中心部が被害を受けていれば、原油価格高騰に苦しむ世界経済に大きな打撃を与えかねなかったからだ。テロ組織が世界経済の混乱を狙って石油施設への攻撃を強めることへの懸念が広がっている。
標的となったのは、アブカイクの石油精製施設。サウジ東部の砂漠地帯に広がる世界一の巨大油田ガワールに近く、同国の輸出原油の三分の二を精製する世界最大級の拠点の一つで、日量七百万バレルの処理能力を持つ。
英BBC放送によると、アブカイクが本格的な被害を受けていれば、サウジの輸出量は約一年にわたり半減する可能性があったという。
テロ犯は爆発物を積んだ車数台で施設入り口の突破を図り、警備員と銃撃戦になり、犯人側の二人など少なくとも四人が死亡した。犯人らは国営石油会社の制服姿で、同社のマークが入った車を使っており、周到な準備をうかがわせた。
事件直後、パイプラインの一部が損傷したとの情報が流れ、サウジのヌアイミ石油鉱物資源相は直ちに「施設は通常通りに稼働している」と声明を出した。しかし、ニューヨーク原油先物相場は一時、二ドル以上も急騰。世界最大の産油国サウジが機能不全に陥る懸念に市場は敏感に反応した。
原油価格が現在、高値ながらも小康状態を保っているのは、サウジの日量一千万バレルを超える生産能力維持が前提であり、「今回のテロが成功していれば、世界の石油供給に壊滅的な影響を与えていた」とエネルギー専門家らは指摘する。サウジの石油輸出の要への被害は、ナイジェリアやイランで続く政情不安を上回る衝撃を市場に与える。
事件はサウジ治安当局も震撼(しんかん)させた。二十五日に犯行声明を出した国際テロ組織アルカーイダ系のサウジ国内組織「アラビア半島のアルカーイダ」は、外国人などを狙ったテロを繰り返してきたが、治安当局は徹底した掃討作戦で過去一年間、テロ封じ込めに成功してきたからだ。
同組織は声明で「異教徒をアラビア半島から追い出すための作戦であり、石油施設はイスラム教徒の財産である石油を盗み取る手助けをしている」と非難した。三月八日に開かれる石油輸出国機構(OPEC)総会では生産施設の警備強化もテーマになりそうだ。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/26int003.htm