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(回答先: 【小泉・竹中市場原理主義の日本】 [ライブドア] 株売買成立、マネーゲームの様相 【毎日新聞】 投稿者 愚民党 日時 2006 年 1 月 26 日 06:45:17)
ライブドア株売買成立
個人投資家ら買い殺到
「ホリエ色」を払しょくし、経営陣を刷新して再スタートしたライブドア。東証マザーズ上場の同社の株式は二十五日、強制捜査が開始されて以来初めて、通常取引で売買が成立。ストップ安も止まり、値がついた。ネット取引の個人投資家を中心に「これ以上は下がらない」とみたため、一気に買い注文も膨らんだ。“市場の寵児(ちょうじ)”ともてはやされてきたライブドアは皮肉にも、マネーゲームの格好の標的となっている。ただ、市場のさまざまな思惑が絡み、先行きは見えない。 (経済部・吉田通夫、発知恵理子)
■「過熱感」
「百円台と手ごろな株価になったためだ」。大和証券SMBCの高橋和宏・エクイティ企画部部長は、売買が成立した理由をこう分析した。
午後一時半。ライブドア株の売買は、特別措置として他の銘柄の取引から三十分遅れて始まった。「待機中」に積み上がった買い注文は一億株を超え、売り一色の前日までとは明らかに違う雰囲気だ。
取引開始直後、気配値は百七十一円を示した。注文がもみ合う中で、じりじりと値は下がり、午後一時五十三分、百五十五円で取引が成立した。一時間半と短時間の取引にもかかわらず、百二十円台−百六十円台の間で乱高下を繰り返した。
この日取引されたライブドアの株数は四億株を超えた。売買が成立した約定件数は二十二万件、取引全体の7%に達した。東証は「多い銘柄でも通常3%程度。過熱感がある」と指摘。二十六日から、さらに取引時間の三十分短縮を決めた。
二〇〇五年九月期決算を基にすると、一株当たりの純資産額は百八十四円とされ、この日の株価は割安感があることが背景にある。
■増やしすぎ
十六日夕の強制捜査後、売り注文が殺到。ライブドア株は買い手がつかずに下がり続け、十六日の六百九十六円から二十四日は百七十六円と、上場来安値を更新した。
ここまで売り注文が殺到したのは、ライブドアが、個人投資家を増やす仕組みの「株式分割」を繰り返してきたためだ。同社は株価を一時的につり上げる装置として「分割」を利用したとされるが、二〇〇三年八月から約一年の間に、株式分割を三回繰り返し、発行する株券は一万倍の十億株超に。
この結果、株主は昨年九月末で二十二万人と、〇二年の千六百人から激増した。一株数百円と買いやすい価格となり、「個人投資家が長期保有を考えずに気軽に買った」(大手証券)ようだ。
強制捜査後、個人投資家が「いくらでも構わないから、とにかく売りたい」と“投げ売り”に走った。「流動性がありすぎた」と東証の西室泰三社長は、ライブドアが繰り返してきた株式分割を非難した。
■4億株超に
十七日以降に殺到していた売り注文は、最多で三億株弱だったが、二十五日に成立した売買は四億株超。「ネット投資家が、安い値段で買って高い値段で売り、利ざやを稼ぐ行為を何度も繰り返した」(準大手証券)ためだ。「買収対象になる」「フジテレビが賠償請求するかも」などさまざまな思惑が市場で交錯する中、捜査の行方も絡んで同社の行方は見えない。
ライブドアの経営の支えとなってきた時価総額は、昨年末の八千億円近くから千四百億円に下落。現在、一億八千万株を保有する筆頭株主の堀江貴文容疑者も十六日からの九日間で千億円を超える資産を失った形だ。
「ニッポン放送株の買収合戦を演じた一年後にこうなるとは、何とも皮肉な結果だ」と大手証券の担当者はつぶやいた。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kakushin/20060126/mng_____kakushin000.shtml