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(回答先: ＧＭ閉鎖拠点ルポ、ジョージア州ドラビル工場――社員、怒りとあきらめ。 【日本経済新聞】 投稿者 hou 日時 2006 年 1 月 24 日 21:54:57)
2005/04/21, 日経金融新聞, 9ページ, 有, 973文字
【ニューヨーク＝伴百江】一―三月期決算で十一億四百万ドルの最終損失を計上した米自動車大手ゼネラル・モーターズ（ＧＭ）の業績に関し、米市場関係者が警戒感を一段と募らせている。二〇〇五年通期の業績見通しの公表を取りやめたことが投資家の心理を委縮させた。電話によるアナリスト説明会で医療保険負担の軽減策について具体的な対応策を打ち出せなかったこともあって、アナリストの多くはＧＭ株を「売り推奨」にしたままとなっている。
ＧＭは三月に年間一株利益の予想を四―六ドルから一―二ドルに下方修正した。今回の決算発表に際し、同社としての利益予想の公表を取りやめた。アナリストの多くは、独自予想を〇・五〇ドル前後に引き下げている。
業績見通しの公表取りやめは「二〇〇七年七―九月期に全米自動車労組（ＵＡＷ）との交渉を控えているため」との見方が多い。メリルリンチのアナリストは公表取りやめを「あえて販売市場シェアを低下させて〇五年の業績を犠牲にしてまでも、在庫を徹底的に圧縮させて〇六年の業績回復につなげる手段」とみる。
ＧＭはアナリストに対し「一―三月期に在庫水準を十万台分削減し、四―六月期にはさらにそれ以上、年末までにはさらに削減幅を増やす」と表明。〇五年の業績は予想以上に悪くなる可能性もある。
ＧＭは、業績不振の主因は北米事業の売り上げ減少とコスト拡大によるものと説明した。北米の売上高は前年同期比一三％減少、北米事業だけで十九億ドルの損失を計上した。ジョン・ディバイン最高財務責任者（ＣＦＯ）は収益圧迫要因として「最も深刻なのが従業員向け医療保険の負担増」と述べ、今年の負担は前年比十億ドル増の五十億ドル超に達するという。
電話でのアナリスト説明会では、複数のアナリストから医療保険負担の軽減策についての質問が相次いだ。だが、ＧＭ幹部はＵＡＷとの交渉にかかわる微妙な問題だとして、具体的な対策への言及を避けた。
市場関係者の多くは「医療保険は退職者にも支給され極めて寛大。この高水準コストの削減を思い切って断行すべきだ」（投資コンサルタント、ゲーリー・シリング社のシリング氏）とみている。
十九日時点のＧＭの株価は二六ドル台で、過去一年間の高値（五〇・〇四ドル）から約五割下落。
【図・写真】ＧＭは格下げが予想されている（ミシガン州の組み立て工場）＝ＡＰ
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