★阿修羅♪ > 国家破産44 > 686.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: ITバブルを予言したエコノミスト、次なるバブルを予測(上) 【WiredNews】 投稿者 Sちゃん 日時 2006 年 1 月 24 日 07:56:17)
http://hotwired.goo.ne.jp/news/20060124107.html
ITバブルを予言したエコノミスト、次なるバブルを予測(下)
Michael Grebb
(1/23から続く)
WN:予測される市場の下落に対して何か防御策はありますか。
デント氏:2010年夏ごろからの数年間で株が手放され、投資家はどんな状況でも乗り切る企業の優良な社債を買い始める。おそらく一部の短期国債も買われるだろう。そうして崩壊が明らかになる。このような低迷期は抜け出すのに普通は2〜3年はかかる。ひとたび株が大暴落するや否や、アジアに移行するという手がある。医療、製薬、バイオテクノロジーに投資してもいい。それから老後のための不動産の購入だ。これから定年を迎える人は、とにかく老後に備えて年金に加入するといい。優良な債権を購入し、あとは触らずにおく方法もある。
WN:下落を阻止する、あるいは最小限の程度に抑えるために、政府や企業が何らかの策を講じることはできますか。それとも、何をしても無駄なのでしょうか。
デント氏:企業と消費者はつまるところ手を広げすぎないのが一番だが、政府に関してはよくわからない。政府が何を言っても、誰も聞く耳を持たないからだ。例えば、アラン・グリーンスパン議長は(2000年3月より前に)株式市場のことを警告していたし、今の不動産についても多くの人が警告を発してきた。それでも最終的に分別のない金が流れ込んでくる。価格が上昇しているという理由で人々は購入する。友人や隣人がもうけているし、自分のおばあさんまでもがもうけているからだ。
WN:不動産の短期的な見通しはどうですか。資金が株に向かうにつれて価格は下落しますか。
デント氏:住宅価格は概してほぼ横ばいといったところだろう。もしかしたら多少下落するかもしれない。北東部やフロリダ南部、カリフォルニア、ラスベガスといった市場では実際に価格が下がると予想される。しかし、ほとんどの住宅市場はわずかに上下する程度か動きがないだろう。住宅市場が危機的状況に陥ることはない。
WN:2010年にはどうなりますか。
デント氏:地価の高い都市部やその郊外に高級住宅を持っている人はとくに、家を売るべきだ。ただし、2010年ごろに出版予定の次の本では、不動産に関するリスクヘッジの方法にも触れるつもりだ。例えば、ある程度の純資産価値がある不動産を担保に資金を借り、その金でゼロクーポン債を購入するという方法がある。仮に景気が後退すると、それらは実際に価値が上がってかなりのキャピタルゲインが得られる。もちろん、われわれの予想が外れて好況期が続けば、債権は少し下がるが、不動産価格は上昇する。このように、リスクをヘッジする方法はいくつかある。
WN:バブルは常にどこかで起こっているものなのですか。
デント氏:それはどちらとも言えない。われわれはずっとバブルの時代の中にいる。バブルは1970年代の石油に始まり、金と不動産を経て、株式市場へと広がってきた。そして現在、再び石油と不動産に戻っている。20世紀の初頭を振り返ると、似たようなバブル経済にあったことがわかる。その時代の経済活動の多くが、平均をはるかに上回る生産性、あらゆる成長産業や変化との競争だった。そうした時期にはバブルが生じる。1940年代から1960年代にはバブルは見られなかった。そして、今度のバブル景気もついに、ベビーブームと最新テクノロジーの流行ともども2010年ごろに終焉を迎える。その頃には、ブロードバンド、インターネット、ワイヤレス通信、家庭用コンピューターといった新技術が米国家庭の90%に浸透している。景気の急上昇はしばらく見られなくなる。つまり、こうした技術を売る相手がいなくなるのだ。その頃にはウェストバージニア州で売るしかなくなっているだろう。
[日本語版:米井香織/多々良和臣]