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(回答先: 堀江氏が具体的指示 グループ関係者供述 ライブドア工作 【朝日新聞】 投稿者 愚民党 日時 2006 年 1 月 23 日 07:28:04)
「投資組合は無関係」 ライブドア、買収先に虚偽説明
ライブドア株取引の流れ
ライブドアをめぐる利益還流工作で、同社が企業買収交渉を進める際、同社の新株を買い取る投資事業組合を実質支配していたにもかかわらず、交渉相手には「事業組合は同社とは無関係」と虚偽の説明をして、株式交換による買収を持ちかけていたことが分かった。この交渉役は、還流システムを考案したライブドアの宮内亮治取締役(38)が務めていた。宮内取締役は、ライブドアへの利益還流を隠そうとし、この仕組みの違法性を認識していた疑いが強まった。
ライブドアの関連会社は株価つり上げのため虚偽の企業買収情報を発表したとして証券取引法違反(偽計取引)容疑がもたれているが、この発表の際も利用した別の投資事業組合をライブドアが実質支配していることを公表していない。東京地検特捜部は、ライブドア本体の取引を含め、宮内取締役らの一連の工作とみて解明を進めている。
関係者によると、宮内取締役は、金融仲介サービス会社「ウェッブキャッシング・ドットコム」を買収する取引で、直接、交渉役を務めた。
ライブドアの前身「エッジ」は、利益還流工作を始めた直後の03年12月15日、ウェッブ社を株式交換で完全子会社化すると公表し、エッジの約48万株とウェッブ社の6千株を交換するとした。
ウェッブ社の親会社は、資金繰りの必要からウェッブ社の売却先を探していた。エッジが8億5千万円と最も高く資産査定したため、交渉が成立した。
両社はいったん現金での買収で合意したが、宮内取締役が契約直前になって、株式交換の方法を提示。株式交換で発行されたエッジの新株を、投資ファンド「M&Aチャレンジャー1号投資事業組合」が現金で買い取るという案を示した。
この際、宮内取締役は、エッジ側が同組合を実質支配していたにもかかわらず、「事業組合はエッジとは関係がない組織だ」などと説明したという。
株式交換後の12月17日に、同組合は、ウェッブ社の親会社からエッジ株を8億5千万円で購入する契約を結んだ。こうした日付設定などが盛り込まれた契約書はすべて宮内取締役が用意した。
その後、同組合は値上がりしたエッジ株を売却し、その利益をエッジに還流させていた。
◆ブログで堀江社長「身に覚えがない」
ライブドアの堀江貴文社長は22日、インターネットのブログに「疑いをかけられている件につきましては私は身に覚えがない」と書き込み、事件への自身の関与を否定した。
◆同僚ら野口さん悼む 都内で葬儀
ライブドア関連会社の証券取引法違反容疑の舞台となった投資事業組合の設立にかかわったとされるエイチ・エス証券副社長の野口英昭さん(38)の葬儀が22日、都内で営まれた。「ベンチャー企業の株式公開の専門家」はなぜ死を選んだのか。
大学卒業後に就職した中堅の証券会社で、ベンチャー企業の株式上場業務を担当。社内で「ベンチャーなら野口」と言われるほどの手腕を買われ、6年前にライブドアの前身オン・ザ・エッヂに転身。親族は「ヘッドハントだと本人も喜んでいた」と話す。
移籍後は同社の株式上場に携わり、子会社の投資銀行の社長をへて、02年にエイチ・エス証券に入社。昨年、副社長に就任したばかりだった。投資事業組合への関与は、同社の子会社の役員としてだったという。
「何事にも全力で取り組む態度に、多くの人から厚い信頼を得ていた」。葬儀で、エイチ・エス証券の澤田秀雄社長はこう悼んだ。
4日前の18日。野口さんは那覇市の繁華街にいた。24時間営業のカプセルホテルに入ったのは午前11時半ごろ。偽名でチェックインし、3階の個室に向かった。午後2時半、非常ベルがホテルに鳴り響く。従業員が駆け付けると、手首などから血を流し、サウナ用の着衣でベッドに仰向けに倒れていた。近くには包丁があったが、遺書もメモも名刺も航空機の半券もなく、身元を示すものは運転免許証だけだった。
通夜では、子どもたちが母親の姿をまねるように頭を下げる姿が弔問客の涙を誘った。参列したベンチャー企業の社長(35)は「売り上げのことをいつも考えていたが、いま、自分の考えが正しいのかわからなくなった」と言った。
http://www.asahi.com/paper/national.html