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(回答先: 米国で3例目のBSE牛を確認 生後10年以上の可能性(asahi.com) 投稿者 gataro 日時 2006 年 3 月 14 日 13:39:30)
[2006年03月15日付]
米国農務省は牛海綿状脳症(BSE)に感染した疑いのある牛について、感染が確認されたと発表した。米国内で感染牛が確認されたのは3例目になる。BSE発生の危険性が常にあっただけに特段の驚きはない。しかし、香港向け牛肉から混入してはいけない骨が見つかったことを考え合わせれば、日本との間で続く輸入再開問題への影響は避けられない。米国が貿易相手国の信頼を勝ち得るには、自国のBSE対策を根本から改める必要がある。
米国で最初のBSE感染牛が見つかったのは2003年12月。その後05年6月に2頭目が確認された。頻繁に発生していた英国などからの生体牛の輸入、それに感染源とみられる肉骨粉・動物性油脂の輸入実態から侵入リスク(危険性)を総合的に予測すれば、米国は日本の1.5〜7倍のリスクがあると食品安全委員会では判断していた。日本の場合、同じように予測すると05年以降30頭弱の発生が見込まれている。米国の3頭目の確認が科学的な見方からすれば特段驚くに値しないのは、そのためである。
問題は米国のBSE対策だ。肉骨粉などの飼料の給与規制だけでなく、工場における交差汚染防止対策や特定部位・高リスク牛の飼料利用規制などが、極めて不十分であることは何度も言ってきた。日本では牛の肉骨粉を牛や豚、鶏など家畜に与えることは禁止されている。また、飼料の交差汚染を防ぐため、03年に製造ラインの分離を義務付け、昨年4月以降は既設工場でも完全分離を行った。
蔓延(まんえん)を遮断する手はずを一つ一つ整えてきた日本と比べて、米国は手ぬるい。牛の肉骨粉は相変わらず豚や鶏に与えられているし、交差汚染についても「現在の飼料規制のもとでは一定の割合で交差汚染が起こる可能性がある」(食品安全委員会)と指摘されるほどだ。対策の改善を求めても、米国はこれまで消極的だった。BSEの感染源がある程度分かってきたにもかかわらず、真摯(しんし)に対応しないことに日本の国民は不信感を増幅させている。それを米国は分かっていない。
わが国は昨年12月米国産牛肉の輸入を再開した。感染源とみられる異常プリオンが蓄積しやすい脊柱(せきちゅう=背骨)混入が見つかったのは再開後1カ月だ。日米で合意した輸出プログラムが守られなかったのは当該の施設であり、事態は「特異な例」と米国は主張した。先日香港で混入してはいけない骨が発見されても、米国は「特異な例」と言い切った。例外的なケースが2度続けば構造的に問題があることは明らかだ。
ずさんなBSE対策を指摘されても真摯に向き合わなければ、米国産牛肉の輸入再開はあり得ない。米国はBSEの脅威が分かっていないのではないか、日本国民の多くがいま疑念を抱いている。
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/column/0603/15.html
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