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Re: 理念ではなく、戦術論ですよね
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投稿者 考察者K 日時 2006 年 10 月 09 日 08:50:14: JjkI8nWTpj0po
 

(回答先: 理念ではなく、戦術論ですよね 投稿者 まとはずれのおせっかい 日時 2006 年 10 月 09 日 06:46:32)

>まとはずれのおせっかいさん ご意見に感謝いたします。

このような、新しい視点・考え方をお待ちしていました。
成否は別にして、成長しない戦術・硬直化した手法が現在の野党(民主党)まで改憲派というような状況まで憲法9条を追い込んだと云うことだとKは思っています。

>【どうせ、護憲派は勝てないのだから、条件闘争に移れということだと思います。】

確かに、改正議論拒否という戦術に拘る限り護憲派は勝てないと思います。少なくとも「リングに上がらない」のですから、勝利は永遠に来ないと云うことです。勝利とは国民の総意と一定の手続きによって「憲法9条に市民権を与える」と云うことでしょう。
今現在は「国民の総意ではなく、護憲派のみが市民権があると主張しているだけ」と云う状況だろうと思います。

>【護憲派の一番の弱点は、潜在的な支援層はあるかもしれないけど、「中心」になる部分がない、情報発信力も弱い。】

社会において権力側が強いのはある種当然です。憲法改正が「国会だけの手続きでできる規定であれば、既に憲法9条は消し飛んでいるでしょう」
「中心」となる部分は「政党など」に頼るのではなく(当然、協力はしていきますが)、国民一人一人が「将来の徴兵制度を含む、戦争的なものに反対する意識」を持ってもらい「他人(=自衛隊)まかせでない戦争をする覚悟があるのか?」を問うていく必要があります。

本来なら「多くの人に憲法9条の素晴らしさを理解してもらい、護憲勢力の結集において勝利する」のが理想ですが、過去の例から判断すると「1人に教育によって憲法9条の素晴らしさを理解してもらっているうちに、2人くらいが忘れる(権力サイドに転ぶ)」というのが、ここまで護憲勢力が追い詰められた現状として勢力比率です。
ですから、国民投票では「あなたは戦争・徴兵に賛成か反対か?」というような「分かりやすいスローガン戦術」で戦うべきでしょう。
左翼の馬鹿なところは「変に利口ぶって、複雑で分りにくい戦術を採用する傾向がある」点です。
左翼理論ではなく「庶民レベルに合わせた戦術」でなければ「庶民の共感は得られない」のです。

>【1)「政治のダイナミズム」というものがあると思うのです。

政治には、偽メール事件のように、
ひとつの事件で政治状況がひっくり返ってしまうような、オセロゲームのようなところがあります。】

国民投票の直前あたりのタイミングで「与党の大物の決定的スキャンダルを暴露」するような事ができれば良いのですがね(調査と守秘が必要です)

>【2)前回の衆院選の投票統計から判断すると、政権政党の投票数は圧倒的ではないですよ。民主党は、党是として、改憲を掲げているのだろうけど(?)、党員、支持者の中には、改憲は少数派だとおもいます。】

前にも書いたことがあるのですが、党議拘束を外した無記名投票であれば「国会の3分の2の賛成は微妙」だろうと思います(自民党内にも憲法9条は正しいと思う人もいるでしょう)。問題は「離党しても改憲反対」と主張できるか?です。
前回衆議院選挙では「僅かの差で与党票を野党票が上回っていた」と云う点に「勝てるチャンスは今だけか?」と考えています。(地方部での郵政民営化への怒りが慣れに変わった時に勝利はなくなる)

>【3)ここに投稿されているみなさんは、私も含めて「民」をあまり当てにしていない(?)ところがあると思うのです。
それ引っ張る政党、キャラクターが必要ですが「民」は時に時代を変えるエネルギーがあります。】

誰かに引っ張られる(組織化される)事に民は嫌悪感を抱きます。特に政党色などには拒否反応がでるでしょう。「共産・社民というような政党」では北朝鮮のイメージとも重なり逆効果になりかねません。
あくまで「市民運動・勝手連」中心、ネットを中心とした「キャッチフレーズ戦略」でなければ勝てないと考えています。

で、短期集中決戦型で全力投入にて早期決着を目指します。
長期決戦になれば「体力・資金の差」で勝ち目などありません。アメリカと日本の太平洋戦争のようなものです。
なお、投票期間中の買収行為には「厳しい監視」が必要です。あらゆる方法論での「タレコミ受け入れ窓口」の設置が必要でしょう。(場合によっては、これだけで改憲側が転びます。奴らの戦術だって硬直化しています。)

>【4)憲法学には、授権規範という言葉があるんです。
うろ覚えを、簡単に書くと、今の憲法は、国民主権(国民が主人)を規定しているのであって、これを逸脱するような改正は、革命、クーデターと呼び、「改正」の域を外れます。つまり、改正は無効になります。】

現憲法下では「いかなる手段によっても憲法の理念は変えられない」という奴ですね。
理念を変えるためには「一度憲法そのものを破棄する必要」が理屈上はあると云うことです。
それは、考え方であり理屈でしょう。
自衛隊が存在し、イラク派兵が行われた現状の「日本の行政府に対しては馬の耳に念仏」だろうと思っています。
「そのような役に立たない理屈」に頼ってきた運動の歴史(理論至上主義で勢力拡大活動を疎かにした)が、ここまで事態を悪化させたのだろうと考えています。

議論によって、Kにも視点の成長が有った気がします。ありがとうございます。

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