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(回答先: Re: いい勉強をさせてもらっています<僕も全く同じです 投稿者 秋元健一 日時 2006 年 8 月 09 日 13:28:07)
秋元健一さんよくご存知ですね。
>「渡来人としての弥生人が縄文人を征服した」のかどうか、吉野ヶ里遺跡が「渡来系の人が先住民である縄文人を奴隷化した場所」なのかどうかについては、少なくとも考古学的な観点からこれらを考えようとする僕には、何も立証できるものが発見されていないと言うほかありません
J 私もこの面ではだいぶ前読んだものを記憶していただけです。現在の考古学ではどのようなものなのかという確としたものはありませんが。その文章の中では逆茂木と堀の関係に触れていました、そこでは内部からの脱走を防ぐためということが書いてありました。現在のとは違う形になるようです。私も昨年吉野ヶ里に行きましたが時間的に余裕がなく調べられませんでしたが、昨年行ったときは貨幣が発掘されていたのかを聞いて回っただけでした。何度も言うようですがこれから気をつけて探しておきます。
>同じことは日本での水田稲作がどのように始まったか、階級の発生が渡来人によってもたらされたかどうかについても言えるのではないかと思います
J 私も三年ほど前になりますが何日間かをかけて山梨から出発して東北の遺跡めぐりをしてきました。三内丸山も二度ほど行っています。そこで三内丸山からみると吉野ヶ里はあまり見るものが無いというのが実感でした。ただこれからの発掘が現在の考古学を塗り替える可能性を否定できないと考えています。これは余談ですが秋田のある考古館に行った時、その展示物の中で埋葬された異物の中に土器・石器当が入っていたということで特別な墓ということで階層の発生を示唆したものを見たことがあります。縄文時代には埋葬物の中に階層の発生を探ることは難しいのではないでしょうか。
私の宣伝になってしまいますが『人は人を使って利潤を得ても良いという権利、人はそれを誰に貰ったのか』という本を楢篠賢司という名で書いております。その中で埋葬されたものの中に階級・階層を示すものは無いということも書いております。楢篠賢司で打ち込んでいただければ出てきます。グウグルの方がいいかと思いますが。
J それから私は哲学から入っていますので、どうしても広く浅くなってしまいます。
>「自分の意見を…」とのことですので、僕の頭の中にあることをちょっと述べさせていただきます
剰余生産物の蓄積と階級の発生に関して、僕は縄文ビトさんの考えとは違う(否定ではありません)ことをイメージしています
それは、ある集団の他集団に対する略奪です
略奪するものは剰余生産物に限りません
人・農水産物・水田を含む土地などありとあらゆるものです
この略奪が何を契機に生じるかは、今の僕の立場では残念ながら究明できません
また、日本の考古学界でこのことを研究している方がいるかどうかも不明です
実際に日本の階級発生の時期にこうした略奪があったかどうかを考古学的なアプローチで解明しようとすれば、これもまた膨大な時間と労力が必要になるはずですが、一つの考え方として縄文ビトさんの頭の中にもとどめ置いていただければ幸いかと存じます
J このことは現在の日本の考古学では考えられていないと思います。>剰余生産物の蓄積と階級の発生<ということになりますと縄文時代では考えられないと思います。また渡来人の考え方はそのようなものだといえますが。
最初期は共同体的意識の中で階級・階層意識が本人も気が付かないうちに頭をもたげてきた、そしてそれを守るために仲間を作っていく。そこから定着して行ったのではないかと考えています。
剰余労働・余剰生産物・交易・搾取等色々な意見交換ができれば私も書き込みに精がでます。これからも鋭い意見を戦わせましょう。