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人間は全ての人の生活を最低ラインまで引き上げる努力をする義務があります。
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投稿者 考察者K 日時 2006 年 7 月 17 日 10:38:26: JjkI8nWTpj0po
 

(回答先: Re: 日本国民は大日本帝国の軍隊の侵略行為を阻止できなかった責任を未来永劫持つ (なぜかを詳しく説明して欲しいです。) 投稿者 東京音頭 日時 2006 年 7 月 17 日 00:45:11)

>東京音頭さん

>【ワヤクチャさん以外の方でも、考えのある方は、教えてください。】

との事ですので、少し意見を書いておきます。

【先祖の行った行為への責任義務が、当時は生まれていなかったいなかった者にもあるのか?】
というのが東京音頭さんの問題提起のコアだろうと思います。
Kは「基本的にはない」と思いますが、それは法律的な合理主義からの判断です。
道義的に考えると「それは、被害者側に主体的に決める権利がある」とも考えています。
言い換えれば、相手が許すか許さないか?と言う事です。

親の借金の返済義務は「相続拒否」は可能として、拒否しなければ存在します。
この辺は非常に微妙かつ難しい問題です。

基準は「先祖の行った行為によって発生した、加害者の子孫と被害者の子孫の不公平あり、その不公平は先祖の行為に起因した物で関連を持って継続しているか?」であるのかな?と考えられます。

先祖の悪行(例えば、不公平な貿易による詐取)によって、加害国と被害国の生活レベルに差が付いた場合、その生活レベルが同等になるまでは加害国の子孫にはサポート義務がある。
のではないか?とKは考えます。「キリがない」「どこまで続ける必要がある?」という加害国側の意識ではなく、「加害国の方が我々より良い暮らしをしているのは、先祖の行った行為の結果だ」という被害者側の意識に配意するべきではないでしょうか?

この意識は「日本の方が、我々の国よりも裕福だ」という国民レベルの意識に起因していると思われます。それは「先祖が行った悪行による是正が、まだ済んでいない。」と言う事なのだろうと思います。
言い換えれば「一度は同じスタートラインに並んだ」と被害国側の認識が形成されれば、それ以降は、子孫には「なんの責任義務もなくなる」と言う事です。

例文で説明すると、駅伝で前に走った人が「不正」を行ってできた差が有ったとすれば、どこかで「不正によってできた差を明確な形で埋めなければ、相手は結果を受け入れない」と言う事ですが、仮に50メートルの不正があり、大幅に差が開いた場所で50メートル分立ち止まったとした結果、相手側は視界に捉える事もできなかった。とすれば、多分、相手側は納得しないでしょう。逆に50メートル分立ち止まっていたら追い抜いたとすれば、もう文句はでないと予測されます。しかし、一番良いのは「仕切直す事」でしょう。

競技というような場合ですと「やり直し」もできますが、歴史では無理ですから、被害側の国に「過去の歴史の不正行為に起因する、生活レベルの差はなくなった」と認識して貰うための条件整備が必要でしょう。

取りあえず、金にゆとりがある国は、貧しい国を援助するのは「助け合い」以外に「不公平の均等化」という意味合いもあります。

昨今、自由競争原理の資本主義が進められていますが、過去の不公平を引きづったママで進めるのは「努力した者が報われる」のではなく「祖先が金持ちだった者が報われる」という側面も強いですが、その祖先の残した資産(スタートライン時の差)が、先祖の悪行に起因しているとすれば「子孫には是正する責任義務がある」のだろうと考えます。

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